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北海道身体障害者新聞(第768号)

   
 平成29年度障害者社会参加
               推進協議会総会開催
    2月21日(水) 道民活動センタービルにおいて、平成29年度障害者社会参加推進協議会総会が開催されました。この協議会には、身体障害者部会・精神障害者部会・知的障害者部会の3部会が設置されており、各団体や行政機関の代表者によって構成されています。
  北海道手をつなぐ育成会事務局長白戸一秀の座長の下、最初に、北海道労働局職業安定部職業対策課より「平成29年障害者雇用状況の集計結果」について報告があり、北海道の民間企業の障害者雇用率は全国の数値を上回っていることなどが説明されました。また、北海道保健福祉部障がい者保健福祉課より「平成30年度北海道の障がい者社会参加関連事業の概要」について、特に意思疎通支援に関わる予算が増額されていることなどの説明がありました。(詳細は下段の記事をご覧ください。)
  その後、11団体の「障害者社会参加推進事業実施状況」の報告(欠席団体分は紙面報告)がありました。生活訓練事業・手話通訳者養成事業・スポーツ大会・療育事業等、今年度も様々な事業が各地で実施されたことが報告されました。

 

  平成30年度 北海道の障がい者社会参加
                関連事業の概要と予算案


  北海道保健福祉部障がい者保 健福祉課社会参加グループよ り、来年度の障がい者参加関連 事業の概要と予算案が提示され ました。
1 障がい者社会参加総合推進 事業費 約3,799万円
2 中途視覚障害者社会適応推 進事業費 180万円
3 市町村地域生活支援事業費 補助金 約 10 億8,900万円
4 精神障害者地域生活支援事 業費 約734万円
5 視覚障害者情報提供施設運 営費補助金 約6,552万円
6 手話通訳者設置事業費 約5,184万円
7 身体障害者補助犬育成事業 費補助金 1,260万円
8 障害者スポーツ振興費 約4,402万円 (環境生活部所管事業)

【主な事業】
・身体・知的障害者生活訓練事業
・盲ろう者通訳・介助員・要約筆記者派遣事業
・手話通訳者養成、派遣事業
・点訳・朗読奉仕員指導者等養成事業
・知的障害者生活文化教室開催事業
・精神障害者家族相談員設置事業    他

   
 
   

  2017年度 全国統一要約筆記者認定試験の実施

    2月18日(日)道民活動センタービルにおいて、2017年度全国統一要約筆記者認定試験を実施しました。この試験は、要約筆記者養成課程の修者等の知識及び技能を客観的に判定し、各都道府県・市町村における要約筆記者の登録試験となるものです。
  当日は17名の受験者が早い時間から集まり、テキストや問題集で最後の復習をする姿が見られました。60分の筆記試験の後、手書きの実技試験の受験者15名は、ノートテイク・OHC用ロール紙の2問に挑みました。続いて、パソコンの実技試験の受験者6名が2問の実技に挑みました。
  合否は3月中旬以降に通知されており、新たな筆記者誕生が期待されます。

   
 
   
 バリアフリー2018
  (第24回高齢者・障がい者の快適な生活を提案する総合福祉展)
   取扱品目
  介護予防・リハビリテーション、まちづくり・交通バリアフリー、移動機器関連、施設向け製品、在宅向け製品、介護関連、各種サービス、コミュニケーション機器、緊急警報・セキュリティ・施設防災関連、その他
 会   期
  平成30年4月19日〜21日
 会   場
  大阪府大阪市住之江区南港北1丁目5―102 インテックス大阪

   
 
   

  消費税率10%に警笛‼

 

  (以下、記事掲載者の了解を得て引用)
  藤井聡内閣府参与が警笛を鳴らした。
税額がパッと頭に浮かぶ消費税率10%は最も消費を抑制するという調査結果を説明。
  2019年は五輪特需の減退と働き方改革と合わせて3つの消費押し下げ要因があることからデフレに逆戻りする危険性が大きい。
  消費税率10%にするなら20兆円規模の補正予算が不可欠だと語った。

   
 
   
  盲ろう者通訳・介助員派遣事業の利用について
    みなさまのご家族やご近所に、視覚に障がいのある方で、耳の聞こえが悪くなってきている方、あるいは聴覚に障がいのある方で、目が見えなくなってきている方はいらっしゃいませんか。
  当協会では、在宅の視覚と聴覚に重複して障がいのある方(盲ろう者)に、コミュニケー ションや移動の支援を行う「通 訳・介助員派遣事業」を行って います。
  もし、身近に「盲ろう者」の方がおられましたら、この事業が通院や買い物などに利用できることをお伝えいただき、当協会にもご連絡をお願いいたしま す。
“利用料金は無料です”
  なお、事前に利用登録が必要となりますので、手続き等は、 下記へお問合せください。
【問合せ先】
  〒060-0002
  札幌市中央区北二条西七丁目道民活動センタービル4階
  北海道社会参加推進センター

  (一般社団法人北海道身体障害者福祉協会)
  電 話: 011(251)9302   FAX: 011(251)0858
   
 
   

  障がい者110番

 

  障がい者及び家族などからの悩み(法的手続き、人権等に関する相談)に対し、弁護士による無料法律相談を行っています。
  相談の対象
 道内全域(札幌市を除く)の 障がい者を対象としています。
  なお、札幌市内の方は、 【札幌あんしん相談(電話( 633 ) 1313)】の窓口の利用 をお願いします。
  受付時間
 平日(月?金)9時から 17 時 まで(電話または面接)
  時間外、土・日・祝日・年末 年始はファックス又は留守番電 話での受付となります。
  定例相談(弁護士相談)
  月1回(原則として第4週の火曜日)、定例相談として弁 護士による専門相談・助言を行 います。
  弁護士相談を希望される場合 は事前予約が必要で、その際、 相談概要のほか、住所、氏名、 連絡先などが必要となります。
  (相談の秘密は固く守ります。)
  主な相談
  ・法律に関する相談
  例え ば、身体・生命に関する 相談、財産に対する侵害、相続 関係、金融消費・契約関係、雇 用・勤務条件関係等
  ・人権擁護に関する相談
  例えば、職場・施設・隣人・ 知人・家族・親族との人権に関 するトラブル
  ・その他必要な相談
  受付・お問合せは
  障がい者110番直通番号
  電 話: 011(252)1233   FAX: 011(252)1235

   
 
   
 
 
   

  松前神楽が国の重要無形文化財に指定へ‼

    (以下、記事掲載者の了解を得て引用)
  小樽、後志(しりべし)から道南に至る神職の方々が熱心に伝承している松前神楽が重要無形文化財の国指定を受けることが確実になりました。
  北海道関連ではアイヌ文化に次いで二例目の指定です。

   
 
   

  と も し び
  北海道新聞(夕刊)2005年(平成17年)4月18日号

 

  「蕨野行(わらびのこう)」を見る
  その映画の表題に、昔読んだ「デンデラ野」という岩手民話が思い浮かんだ。どうしても見たくなり入った上映会場は年配者であふれていた。
 村田喜代子の原作は読んでいないが、その下地はたぶん柳田国男の「遠野物語」の「昔は六十を超えたる老人はすべてこの蓮台野へ追い遣る習ひありき。老人はいたらずに死んで了(しま)うこともならぬ故に、日中は里へ下り農作をして口を糊(のり)したり」だろう。蓮台野はデンデラ野になまった。
 六十歳を定年にしたのは公平を期すためだろう。異常低温、台風、水害、地震、噴火などによる凶作や飢饉(ききん)で、老人ばかりか病人も捨てられ、赤子の間引きがくり返された口べらしの歴史は民話に伝えられた。
 おきてを受け入れた老人たちは、わらび野の小屋で寄り添い支え合い、生命が果てるのを待つが、誇り高く自由を楽しむ。雪原で遊ぶ情景は神秘的で幽玄にさえ見えた。最後まで生き抜こうとガツガツ食う様も人間そのものだ。
 しかし、捨てる者も捨てられる者も、生への執着、後悔、慙愧(ざんき)、葛藤(かっとう)を断ち切れるとは思えない。
  おれがその時代の男なら、子や孫に頭を下げ床下に隠れて生きるなど、くそ食らえだ。百姓一揆を起こしたあげくにハリツケになるもよし、あるいは山奥で山じいになる途(みち)を選ぶ。むざむざと果てるわけにはいかない。
 そう考えるおれは、今六十六歳の爺(じい)ガキ。棄老(きろう)が内在する日本は、老人医療費の増大、介護保険や年金を含めた社会保障の在り様が問題化している。七百五十万人と言われる団塊の世代が、まもなく高齢者となるが、その就労・役割が議論され政策に反映されるべきだ。
  キーワードは「自立」
 高度経済成長で失った共助の暮らしと精いっぱい生きる心をとり戻すために、ひとり一人が生きる意味と死生観を問い直す必要がある、と考えながら会場を出た。
 注 この記事は筆者の了承を得て、今月より最終稿の2008(平成20)4月7日号まで不定期ですが掲載して行く予定です。

   
 
   

  要約筆記者派遣事業について

 

 平成28年12月より北海道では要約筆記者の公的派遣事業がスタートしました。
  この事業は当協会で受託しています。
  利用登録等の手続きが必要となります。
  【問合せ先】
〒060―0002
札幌市中央区北2条西7丁目道民活動センタービル4階
北海道社会参加推進センター(一般社団法人北海道身体障害者福祉協会)
  電 話: 011(251)9302  FAX: 011(251)0858

   
 
   

  JRジパング倶楽部特別会員のご案内

 

  JRジパング倶楽部では、身体障がい者を対象とした特別会員制度を設けております。
▼会員特典
  JRの窓口で障害者手帳を提示して購入した乗車券が片道・ 往復・連続乗車のいずれかで201キロメートル以上の時 は、特急券等を2割〜3割引きで購入することができます。 (一部、ご利用になれない列車がありますので、窓口でご確認ください)
▼入会資格
  身体障害者手帳をお持ちの男性60歳・女性55歳以上の方
▼年会費
  1人 1,350円 (入会金はいりません)
▼割引除外期間
  ・4月27日〜5月6日
  ・8月11日〜8月20日
  ・12月28日〜1月6日
▼割引率
  新規会員

  【初回〜3回目→2割引】
  【4回目〜20回目→3割引】
  更新会員
  【初回から3割引】
▼ジパング手帳のお届けは、お申込から2〜3週間程度の時間が必要となりますので、予めご了承ください。
  尚、更新手続きは1ヶ月前から可能です。
  期限を過ぎますと、割引率が 新規会員扱いになりますので、 お早めに更新手続きをお願いし ます。
【申込・お問合せ先】
各地区の身体障害者福祉協会及び下記へ
  〒060-0002
  札幌市中央区北二条西七丁目道民活動センタービル4階
  一般社団法人北海道身体障害者福祉協会
  電 話 : 011(251)1551   FAX : 011(251)0858


  JRジパング倶楽部 特別会員(身体障がい者)と一般会員(健常者)の違い/PDF版はこちらから確認できます。

   
 
   

  市協会・地区協会・町村協会からのお便りを募集しております

    会員の皆様におかれましては、新年度の各種事業計画を立てられている時期かと思います。
  地域福祉活動・スポーツ活動・研修会・講習会等の様子、また独自の取り組み等を、是非お知らせください。
  北海道はその広大さゆえに、他地域の協会活動をなかなか知ることができないのが現状です。紙面を通して情報を発信してみませんか。皆様のご投稿をお待ちしております。写真も歓迎いたします。
   
 
   

文芸

  短歌
 

室蘭市 池内 満里子(いけうち まりこ)
・ アリランの旋律(せんりつ)ながし平昌(ピオ)五輪
      メダルの影に生きるよろこび
・ 凍(い)てついた孤独の街のサンピラー
      溜息もらして扉を開(あ)ける
・ 窓に射(さ)す冬のこぼれ日抱きしめて
      洋蘭の花蕾(つぼみ)ふくらむ

室蘭市 渡部 忠雄(わたなべ ただお)
の内盛(も)り沢の美味(びみ)揃(そろ)う
      余分な食材てずに工夫
                        松山 捨夫(まつやま すてお)
毘羅(こんぴら)へ還暦(かんれき)参(まい)り(ね)の年に
      麗(しゅうれい)の杖践(じっせん)に折れ
                        金子 秀実(かねこ ひでみ)
休止春の山を家族して
      写のポーズ頬(ほお)に
                        小野 真一(おの しんいち)
[太字部分がお名前になっております]

  川柳
 

釧路市 芳賀 久子(はが ひさこ)
・ 少しづつやわらかくなり冬の日々
・ 寒い朝かじか汁のみ猫たちと
・ チクタクと歌が好きです古時計

  俳句
  室蘭市 池内 満里子(いけうち まりこ)
・ 海神(かいじん)へ禊(みそぎ)の若人(わこうど)肌凍(い)つる
・ 立春の心が歩く車椅子
・ 無人駅軋(きしむ)列車の音冴(さ)ゆる

豊浦町 斉藤 恵子(さいとう けいこ)
・ 眉(まゆ)引きて卒寿(そつじゅ)となりし初鏡(はつかがみ)
・ 貝寄風(かいよせ)や風音(かぜおと)ばかり夜の湾
・ 軒(のき)氷柱(つらら)太りて光る陽(ひ)の雫(しずく)

   
 

文芸に投稿される方へのお願い(編集部からのお願い)
1、投稿は、新聞発行月の前月25日までの受付といたします。
2、作品には、短歌、俳句、川柳の区分を明確に記入してください。
3、一般読者が読みにくい漢字には、必ずルビを付けていただきますよう、お願いいたします。
4、ご投稿の際には、お名前、ご住所の他に、電話番号またはファックス番号のご記入をお願いいたします。
  【宛先】
〒060―0002
札幌市中央区北2条西7丁目  道民活動センタービル4階
一般社団法人  北海道身体障害者福祉協会
FAX:011(251)0858