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北海道身体障害者新聞(第763号)

   

 障害者週間(12月3日〜9日)について
                     北海道の事業

 

  「障害者週間」とは、平成7年6月27日に、当時の総理府(現内閣府)障害者施策推進本部により12月3日から9日までの1週間と定められました。
  平成16年6月の障害者基本法改正により、国民の間に障害者の福祉についての関心と理解を深めるとともに、障害者が社会、経済、文化その他あらゆる分野の活動に積極的に参加する意欲を高めることを目的として「障害者週間」が法律に明記されました。
  この期間を中心に、国、地方公共団体、関係団体では意識啓発に係る取り組みを行っています。
  北海道では、以下の行事が予定されています。
(障害者週間期間外の行事も関連行事として掲載しています)
北海道心の輪を広げる障害者理解促進事業「心の輪を広げる体験作文」及び 「障害者週間ポスター」の表彰
  12月下旬同事業の周知啓発用ポスターの展示
障害者週間日本・ポーランド文化交流演奏会東日本大震災チャリティコンサート
  8月28日〜9月7日 函館、札幌、旭川、帯広
  各国の著名な音楽家を招聘、障がい者等を招待し一流の音楽を鑑賞する

   
 
   

  平成29年度要約筆記者養成講座(後期)の開催

 

  この講座は、北海道からの委託を受け、手話の理解と取得の困難な中途失聴者・難聴者のコミュニケーション手段としての要約筆記技術等の取得をするためのもので、厚生労働省が定める84時間以上のカリキュラムに基づき、平成29年度は、昨年度の前期講座42時間修了者を対象に、後期42時間の養成講座を、12月9日(土)までの7日間で実施します。
【一日目】9月9日
  北海道要約筆記指導者の髙橋律子(たかはし りつこ) 講師と、同じく北海道要約筆記指導者の永井千里(ながい ちさと) 講師より、「コミュニケーションの基礎理論」「情報保障の基礎理論」「伝達実践技術実習」「要約筆記の定義と意味」「情報伝達における要約筆記」の講義が行われました。
【二日目】9月10日
  午前中から「要約実践技術実習」と題して実技講習が行われ、午後からは、パソコングループと手書きグループに分かれての講義と実習でした。パソコングループでは、パソコンの設定方法やケーブルなどの使用機材の説明、手書きグループでは、実際の現場で使うロール紙を使った三人一組での実習が行われました。
  第三回、四回講座は、10月7日(土)と8日(日)に行われました。その様子は次号でお伝えします。

   
 
   

  平成29年度障がい者向けパソコン教室の開催

 

砂川教室
  9月5日(火)〜7日(木)の三日間、砂川市地域交流センター「ゆう」にて、開催しました。
  延べ12名の参加があり、今年度の課題「オリジナルティッシュボックスケース」の作成に取り組みました。
  ティッシュボックスケース作り以外には、来年度のカレンダーや入院履歴の一覧表を作りました。
  開催地の砂川身体障害者福祉協会の皆さまのご高配とご協力に感謝申し上げます。また、空知地区身体障害者福祉協会のご協力により、新十津川町からもご参加をいただきました。ありがとうございました。

帯広教室
  9月12日(火)〜9月14日(木)の三日間、帯広市の帯広グリーンプラザにて、開催しました。
  参加者は延べ22名で、「オリジナルティッシュボックスケース」の作成では、秋らしいイラストをふんだんに取り入れたり、ご自身の幼い頃の写真を貼り付けたり、個性あふれる作品作りを楽しみました。
  開催地の帯広身体障害者福祉協会並びに十勝地区身体障害者福祉協会の皆様のご高配とご協力に感謝申し上げます。

   
 
   

  盲ろう者通訳・介助員派遣事業の利用について

    みなさまのご家族やご近所に、視覚に障がいのある方で、耳の聞こえが悪くなってきている方、あるいは聴覚に障がいのある方で、目が見えなくなってきている方はいらっしゃいませんか。
  当協会では、在宅の視覚と聴覚に重複して障がいのある方(盲ろう者)に、コミュニケー ションや移動の支援を行う「通 訳・介助員派遣事業」を行って います。
  もし、身近に「盲ろう者」の方がおられましたら、この事業が通院や買い物などに利用できることをお伝えいただき、当協会にもご連絡をお願いいたしま す。
“利用料金は無料です”
  なお、事前に利用登録が必要となりますので、手続き等は、 下記へお問合せください。
【問合せ先】
  〒060-0002
  札幌市中央区北二条西七丁目道民活動センタービル4階
  一般社団法人北海道身体障害者福祉協会
  電 話 : 011(251)1551   FAX : 011(251)0858

   
 
   

  障がい者110番

 

  障がい者及び家族などからの悩み(法的手続き、人権等に関する相談)に対し、弁護士による無料法律相談を行っています。
  相談の対象
 道内全域(札幌市を除く)の 障がい者を対象としています。
  なお、札幌市内の方は、 【札幌あんしん相談(電話( 633 ) 1313)】の窓口の利用 をお願いします。
  受付時間
 平日(月〜金)9時から 17 時 まで(電話または面接)
  時間外、土・日・祝日・年末 年始はファックス又は留守番電 話での受付となります。
  定例相談(弁護士相談)
  月1回(原則として第4週の火曜日)、定例相談として弁 護士による専門相談・助言を行 います。
  弁護士相談を希望される場合 は事前予約が必要で、その際、 相談概要のほか、住所、氏名、 連絡先などが必要となります。
  (相談の秘密は固く守ります。)
  主な相談
  ・法律に関する相談
  例え ば、身体・生命に関する 相談、財産に対する侵害、相続 関係、金融消費・契約関係、雇 用・勤務条件関係等
  ・人権擁護に関する相談
  例えば、職場・施設・隣人・ 知人・家族・親族との人権に関 するトラブル
  ・その他必要な相談
  受付・お問合せは
  障がい者110番直通番号
  電 話 : 011(252)1233   FAX : 011(252)1235

   
 
   
 
 
   

  JRジパング倶楽部特別会員のご案内

 

  JRジパング倶楽部では、身体障がい者を対象とした特別会員制度を設けております。
▼会員特典
  JRの窓口で障害者手帳を提示して購入した乗車券が片道・ 往復・連続乗車のいずれかで201キロメートル以上の時 は、特急券等を2割〜3割引きで購入することができます。 (一部、ご利用になれない列車がありますので、窓口でご確認ください)
▼入会資格
  身体障害者手帳をお持ちの男性60歳・女性55歳以上の方
▼年会費
  1人 1,350円 (入会金はいりません)
▼割引除外期間
  ・4月27日〜5月6日
  ・8月11日〜8月20日
  ・12月28日〜1月6日
▼割引率 新規会員
  【初回〜3回目→2割引】
  【4回目〜20回目→3割引】
  更新会員
  【初回から3割引】
▼ジパング手帳のお届けは、お申込から2〜3週間程度の時間が必要となりますので、予めご了承ください。
  尚、更新手続きは1ヶ月前から可能です。
  期限を過ぎますと、割引率が 新規会員扱いになりますので、 お早めに更新手続きをお願いし ます。
【申込・お問合せ先】
各地区の身体障害者福祉協会及び下記へ
  〒060-0002
  札幌市中央区北二条西七丁目道民活動センタービル4階
  一般社団法人北海道身体障害者福祉協会
  電 話 : 011(251)1551   FAX : 011(251)0858


  JRジパング倶楽部 特別会員(身体障がい者)と一般会員(健常者)の違い/PDF版はこちらから確認できます。

   
 
   

  平成29年度盲ろう者通訳・介助員養成講座の開催

 

  9月23日(土)、平成29年度盲ろう者通訳・介助員養成講座が開講しました。
  この講座は、平成25年度に厚生労働省が定めた84時間の養成カリキュラムのうち、必修科目42時間の講義を、北海道・札幌市・函館市・旭川市からの委託事業として、講師に札幌盲ろう者福祉協会のご協力をいただき、11月19日までの7日間で開催するものです。
  今年度は、全道各地より16名から受講申し込みがありました。
【一日目】9月23日(土)
  開校式では、当協会常務理事 泉 司(いずみ つかさ)より挨拶があり、続いて受講者全員が簡単な自己紹介をしました。
  その後、札幌盲ろう者福祉協会の富樫 眞弓(とがし まゆみ)会長による第一講義目が始まりました。盲ろう者の個別性や多様なコミュニケーション方法、ニーズの独自性について知ること、また、制約の多い盲ろう者の通訳・介助員には豊富な知識と高い技術が必要であることを理解する、ということを目標とした講義が行われました。
  午後からは、アイマスクと耳栓、ヘッドフォン等を使って、疑似的に盲ろう者となり、講義室の中を非盲ろう者役の受講者に手を引かれ移動しました。受講者からは、「見えない、聞こえない状態で移動するのは、不安が大きい」という声が聞かれました。
【二日目】9月24日(日)
 午前中は、北海道立心身障害者総合相談所言語聴覚士の北川 可恵(きたがわ かえ)先生から「聴覚障がい者の理解」の講義、続いて札幌盲ろう者福祉協会の須田 珠栄(すだ たまえ)講師より「ろうベースの盲ろう者について」の内容で、弱視ろう・弱視手話・触手話について学びました。
  午後からは、札幌市視覚障害者福祉協会の小宮 康生(こみや やすお)先生の「視覚障害の理解と基本的移動介助」の講義が実技も交えて行われ、その後は再び札幌盲ろう者福祉協会の沖村 圭子(おきむら けいこ)講師により、「弱視障害の理解」の講義で、視野狭窄ゴーグルを使った実習もありました。
  次回講座は、10月に開催されます。

   
 
   
   

  北十勝身障分会ブロック研修会の開催

 

  十勝地区身体障害者福祉協会の北十勝身障分会ブロック研修会が9月4日、鹿追町で開催されました。
  十勝管内では珍しいバス学習形式で開催され、参加者約70 名(音更町・士幌町・鹿追町)それぞれのバスで鹿追町環境保全 センターへ移動し施設を見学しました。
  同センターではバイオガスから発生する余剰熱を活用してチ ョウザメの飼育やマンゴー栽培育成をしており、各施設を見学しました。各施設では参加者からセンター職員へ各々が質問し関心を寄せていました。
  一同はバスで然別湖畔へ移動 し、会場にて主催町の鹿追町分会安井(やすい)会長の歓迎の挨拶に続き来賓である鹿追町福祉課・鹿追町社会福祉協議会会長・十勝地 区身体障害者福祉協会会長から、それぞれご挨拶を頂き、参加者全員で昼食を取り、親睦を深めました。
  午後からは遊覧船に乗船。全員で乗船し然別湖の歴史や風土、昔話など様々な湖に関する説明を聞きました。十勝北3町で楽しい研修となりました。

   
 
   

文芸

  俳句
 

豊浦町 斉藤 恵子(さいとう けいこ)
・ 啄木(たくぼく)を泣かせし磯の晩夏(ばんか)光(こう)
・ 黴(かび)の香(か)の詩集旧(きゅう)かな旧(きゅう)漢字
・ 白(しら)南風(はえ)の海(い)石(くり)に乾(かわ)く海星(ひとで)かな

室蘭市 池内 満里子(いけうち まりこ)
・ 涼(りょう)新(あら)た心にリズムもらう朝
・ 鬼灯(ほおずき)や共に鳴らせし亡母(はは)慕(した)ふ
・ 空蝉(うつせみ)の吾(わ)れも脱ぎたしなにもかも

  短歌
 

室蘭市 渡部 忠雄(わたなべ ただお)
地蔵(いしじぞう)(はし)のたもとに鎮座(ちんざ)する
      ご慈悲(じひ)発(けいはつ)やすらぐ女(だんじょ)
                        石橋 啓男(いしばし あきお)
(おお)御神(みかみ)沈(しず)むこころを(なご)ませる
      (つつし)み祓(はら)い天(てん)(ゆう)を乞(こ)う
                        大和 慎祐(やまと しんすけ)
・ 笑(え)み(わた)る健(すこ)やか屋は(なご)やかに
      憐(かれん)な仕草(しぐさ)晴れ着の
                        渡部和可子(わたなべ わかこ)
[太字部分がお名前になっております]
室蘭市 池内 満里子(いけうち まりこ)
・ 黒百合(くろゆり)の伝説(でんせつ)語(かた)る大黒島(だいこくじま)
      燈台(とうだい)の灯(ひ)の朧(おぼろ)にかすむ
・ 積(つ)みだんご「まあるくまるく」心(こころ)もね
      亡母(はは)の声する彼岸(ひがん)の入(い)り日(ひ)
・ 切り惜(おし)む彩(いろ)とりどりの秋の花
      手作りおはぎと佛前(ぶつぜん)飾(かざ)る

 
 

文芸に投稿される方へのお願い(編集部からのお願い)
1)投稿は新聞発行月の前月25日までの受付といたします。
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3)一般読者が読みにくい漢字には必ずルビを付けていただきますよう、お願いいたします。
4)ご投稿の際には、お名前、ご住所の他に、電話番号またはファックス番号のご記入をお願いいたします。
【宛先】
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一般社団法人 北海道身体障害者福祉協会 宛
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