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北海道身体障害者新聞(第752号)

   

 障害者週間(12月3日 〜 9日)について
               北 海 道 の 事 業

 

  「障害者週間」とは、平成7年6月27日に、当時の総理府(現 内閣府)障害者施策推進本部により 12月3日から9日までの1週間と定められました。
  平成16 年6月の障害者基本法 改正により、国民の間に障害者の福祉についての関心と理解を深めるとともに、障害者が社会、 経済、文化その他あらゆる分野の活動に積極的に参加する意欲を高めることを目的として「障 害者週間」が法律に明記されま した。
  この期間を中心に、国、地方公共団体、関係団体では意識啓発に係る取り組みを行っています。
  北海道では、以下の行事が予定されています。 (障害者週間期間外の行事も関連行事として掲載しています)
◆障害者週間パネル展
  12月7〜9日
  道庁舎1階道民ホール
  障害理解を深めるため車椅子 体験、統合失調の方の視覚・ 聴覚体験、音声読み上げ装置の体験
◆「心の輪を広げる体験作文」 及び「障害者週間ポスター」 の表彰
  11月下旬〜 12 月上旬
  道民ホール 同作文・ポスターの展示
◆障 害者週間 日本・ルーマニ ア文化交流演奏会 東日本大 震災チャリティーコンサート
  9月13 〜 20日
  函館・帯広・旭川・札幌の全 4会場
  各国の著名な音楽家を招聘、 障がい者等を招待し一流の音楽を鑑賞する

   
 
   

  平成28年度
  要約筆記者養成講座(前期)の開催

 

  この講座は、北海道からの委託を受け、手話の理解と取得の困難な中途失聴者・難聴者のコ ミュニケーション手段としての要約筆記技術等の取得をするためのもので、厚生労働省が定める84時間以上のカリキュラムに 基づき、平成28年度は前期 42 時 間の養成講座を7日間にわたり実施するものです。
  開講日の9月17日(土)には、 全道各地から 15名の受講者が出席し、開講式では、当協会常務理 事 泉 司( いずみ つかさ)より、開講挨拶がありました。
★1日目(9月 17 日)
 第1講義は、北翔大学大学院 人間福祉学研究科教授・臨床心理センター長 風間 雅江( かざま まさえ )教授 による【聴覚障害の基礎知識】・ 「聞こえの仕組みと聴覚障害」
  「聴覚補償」「聴覚障害者のコ ミュニケーション」について講 義が行われました。
  第2講目は、北海道中途難失聴者協会会長 佐々木 亜規(ささき あきこ)氏による【聴覚障害の基礎知 識】・「中途失聴・難聴者の現状と 課題」、 【要約筆記の基礎知識】・ 「難聴者運動」について、当事者 としての講義が行われました。
  第3講目は、北海道要約筆記指導者の髙橋 律子( たかはし りつこ )講師より 【要約筆記の基礎知識】・「要約 筆記の歴史」の講義が行われ、 1日目は終了しました。
★2日目(9月18 日)
  第1講目は前日に引き続き髙橋講師より「要約筆記事業の位置づけ」「通訳としての要約筆記」の講義が行われました。
  第2、3講目は、元中央小学 校教諭 池田 寛(いけだ  ひろし)氏による【日本語の基礎知識】・「日本語の特 徴」「日本語の表記」「日本語の語彙と用法」について講義が行 われ、過去問を豊富に取り入れた実習問題は楽しみながら日本 語について認識を深めることができました。
  ( 10 月の概要は次号でお伝えします)

   
 
   

  平成28年度
  盲ろう者通訳・介助員現任研修の開催

 

  10月1日(土)から延べ7日間にわたる研修が始まりました。
  この研修は、平成25年に厚生労働省が定めた84時間の養成カリキュラム(平成27年度に必修科目42時間を実施)のうち、選択科目42時間の研修を、北海道・札幌市・函館市からの委託事業として、講師に札幌盲ろう者福祉協会のご協力をいただき開催するものです。
  全道各地から28名の応募があり、開講日には24名が出席し、開講式では、当協会常務理事 泉 司より開講の挨拶がありました。
★10月1日(土)
盲ろう児の教育・コミュニケーション・支援等

  重度盲ろう児を持つ親の悩みや、教育現場の実態等についての講義が行われ、実習では、双方が盲ろう者役となり、ペアを組んで、ジャンケン・あっちむいてホイの体験を通して、双方向のコミュニケーションの学習をしました。
移動介助技術の再確認①
  最初に、移動の際の基本姿勢の再確認が行われ、その後3つのグループに分かれ、「平地移動」「狭所の歩き方」「椅子への着席」「ドアの通過」の実習を行いました。
  盲ろう者への移動介助を安心、安全に行う技術を再確認するとともに、場面に応じた多様な対応力を身につけました。
★10月2日(日)
話しことばの要約

  視力が残存する盲ろう者に対する通訳方法の一つとしての筆記通訳について、北海道要約筆記指導者の久保田
由美(くぼた ゆみ)氏より、日本語の特徴とその要約技術についての講義と実習が行われました。
移動介助技術の再確認②
  前日に引き続き、移動介助技術の実習が行われました。
  4つのグループに分かれ、「階段の昇降」「男子トイレの移動介助」「女子トイレの移動介助」が行われ、特にトイレの移動介助は今年度のカリキュラムで初めて取り入れたことで、受講者からの質問等も活発で、何度も練習する姿から熱意が感じられました。
(以降の概要は次号でお伝えします)

   
 
   

  盲ろう者通訳・介助員派遣事業の利用について

    みなさまのご家族やご近所の視覚障がい者の中で、耳の聞こえが悪くなってきている人、あるいは聴覚障がい者の中で、目が見えなくなってきている人はいらっしゃいませんか。
  当協会では、在宅の視覚と聴覚に重複して障がいのある方(盲ろう者)に、コミュニケー ションや移動の支援を行う「通 訳・介助員派遣事業」を行って います。
  もし、身近に「盲ろう者」の方がおられましたら、この事業が通院や買い物などに利用できることをお伝えいただき、当協会にもご連絡をお願いいたしま す。
“利用料金は無料です”
  なお、事前に利用登録が必要 となりますので、手続き等は、 左記へお問合せください。
【問合せ先】
  〒060-0002
  札幌市中央区北二条西七丁目道民活動センタービル4階
  一般社団法人北海道身体障害者福祉協会
  電 話 : 011(251)1551   FAX : 011(251)0858


   
 
   
   
 
 
   

  障がい者パソコン教室/砂川教室・登別教室の開催

  ●砂川教室
  9月6日(火)から8日(木)までの3日間、砂川市地域交流セ ンター「ゆう」においてパソコ ン教室を開催しました。
  3日間で18名が参加した砂川 教室では、今年度のテーマ「トー トバッグ作り」をはじめ、Wo rdの基礎からはがき作り、作 図ソフトの使用方法まで、多彩な内容となりました。
●登別教室
  10月4日(火)から6日(木)までの3日間は、登別市総合福祉センター「しんた 21 」にて開催 しました。
  3日間で11名の参加があり、 「トートバッグ作り」の他、Wo rdを使用してのお手紙や年賀状の作成、Excelを使用してカレンダー作りを行いました。
  開催地の砂川身体障害者福祉協会並びに登別身体障害者福祉協会の皆様のご高配とご協力に感謝申し上げます。

   
 
   

  JRジパング倶楽部特別会員のご案内

 

  JRジパング倶楽部では、身体障がい者を対象とした特別会 員制度を設けております。
▼会員特典
  JRの窓口で障害者手帳を提 示して購入した乗車券が片道・ 往復・連続乗車のいずれかで 201キロメートル以上の時 は、特急券等を2割〜3割引き で購入することができます。 (一部、ご利用になれない列車 がありますので、窓口でご確認 ください)
▼入会資格
  身体障害者手帳をお持ちの 男性 60 歳・女性 55 歳以上の方
▼年会費
  1人 1,350円 (入会金はいりません)
▼割引除外期間
  ・4月 27 日〜5月6日
  ・8月 11 日〜8月 20 日
  ・ 12 月 28 日〜1月6日
▼割引率 新規会員
  【初回〜3回目→2割引】
  【4回目〜 20 回目→3割引】
  更新会員
  【初回から3割引】
▼ジパング手帳のお届けは、お 申込から2〜3週間程度の時間 が必要となりますので、予めご 了承ください。
  尚、更新手続きは1ヶ月前か ら可能です。
  期限を過ぎますと、割引率が 新規会員扱いになりますので、 お早めに更新手続きをお願いし ます。
【申込・お問合せ先】
  〒060-0002
  札幌市中央区北二条西七丁目道民活動センタービル4階
  一般社団法人北海道身体障害者福祉協会
  電 話 : 011(251)1551   FAX : 011(251)0858


  JRジパング倶楽部 特別会員(身体障がい者)と一般会員(健常者)の違い/PDF版はこちらから確認できます。

   
 
   

  障がい者110番

 

  障がい者及び家族などからの悩み(法的手続き、人権等に関する相談)に対し、弁護士による無料法律相談を行っています。
  相談の対象
 道内全域(札幌市を除く)の 障がい者を対象としています。
  なお、札幌市内の方は、 【札幌あんしん相談(電話( 633 ) 1313)】などの窓口の利用 をお願いします。
  受付時間
 平日(月〜金)9時から 17 時 まで(電話または面接)
  時間外、土・日・祝日・年末 年始はファックス又は留守番電 話での受付となります。
  定例相談(弁護士相談)
  月1回(原則として第4週の の火曜日)、定例相談として弁 護士による専門相談・助言を行 います。
  弁護士相談を希望される場合 は事前予約が必要で、その際、 相談概要のほか、住所、氏名、 連絡先などが必要となります。
  (相談の秘密は固く守ります。)
  主な相談
  ・法律に関する相談
  例え ば、身体・生命に関する 相談、財産に対する侵害、相続 関係、金融消費・契約関係、雇 用・勤務条件関係等
  ・人権擁護に関する相談
  例えば、職場・施設・隣人・ 知人・家族・親族との人権に関 するトラブル
  ・その他必要な相談
  受付・お問合せは
  障がい者110番直通番号
  電 話 : 011(252)1233   FAX : 011(252)1235

   
 
   

文芸

  短歌
 

室蘭市 池内 満里子(いけうち まりこ)
・ 秋の灯(ひ)を点(とも)して人を待つような
      夕暮れに棲(す)む私の孤独
・ 背追い来たこの荷をどこに下ろそうか
      昏(く)れゆく岬に渡り鳥ゆく
・ 冬将軍足早(あしばや)に来ておおあわて
      植木の仕末(しまつ)に追われる夫

室蘭市 渡部 忠雄(わたなべ ただお)
・ 唄(うた)う彼方(かなた)の元(もと)へ天の
      (ひろ)き夜空は泪(なみだ)の粒(りゅう)(し)
                        星川 洋子(ほしかわ ようこ)
・ 趣味の会意義に参の友と(われ)
      動(せいどう)一筆(いっぴつ)茶菓(ちゃがし)で批評(ひひょう)
                        加我 静子(かが しずこ)
雨(ながあめ)に渓(けいこく)流るの音
      紅葉(もみじ)の季きのも生える
                        長谷川 節子(はせがわ せつこ)
[太字部分がお名前になっております]

石狩市 伊藤 雍二(いとう やすじ)
・ 紅葉の便り聞くたび悔しがる
      あの地あの山遠くなりけり
・ 一年に三回旅に出る老妻(つま)よ
      たまには二人で温泉行こう
・ 老妻(つま)出かけ一人のんびり過ごすとき
      コーヒー入れて殿様(とのさま)になる

岩内町 山岸 清一(やまぎし せいいち)
・ 良薬は酒飲まぬこと ただ忍ぶ
      日々平凡に過ごしてゆくのみ
・ 煮え湯のむ不随の身こそ吐き返す
      要支援の審議内容

深川市 小泉 善次(こいずみ ぜんじ)
・ 春がきて夏がすぎゆきはや秋だ
      老いのこの身は冬に備える
・ 秋風がいつのまにやら忍びよる
      流れる雲が夜空を隠す
・ 散歩道色とりどりの落葉舞う
      冬がくるぞと我れに告げてる

  俳句
 

岩見沢市 池田 敏雄(いけだ としお)
・ 秋の日に映(は)えて肘(ひじ)かけバック行く
・ 新米よ云われて気づく朝餉(あさげ)かな
・ 鮱酒(ひれさけ)をふくめば友の語りだす

下川町 平 義信(たいら よしのぶ)
・ 銀飯(ぎんめし)と畏(かしこ)みしこと終戦日
・ 三(み)つ四(よっ)つ今日も見送る雲の峰
・ 秋の雷(らい)「リオ」よりシフト「北朝鮮」

室蘭市 池内 満里子(いけうち まりこ)
・ 海峡を渡りし記憶夜(よる)の虹(にじ)
・ 豊洲(とよす)地下欺瞞(ぎまん)どこまで鱗雲(うろこぐも)
・ 翔平の剛速球(ごうそっきゅう)や木の実(このみ)独楽(ごま)

豊浦町 斉藤 恵子(さいとう けいこ)
・ 暮れ残る荒(あ)るる灯台月の湾
・ 新都心星の涸れたる天の川
・ 噴く山を背負ふ暮しや林檎熟れ

 
 

文芸に投稿される方へのお願い(編集部からのお願い)
1)投稿はできるだけ新聞発行月の前月末までにお願いします。
2)作品には、短歌、俳句、川柳の区分も記入をお願いします。
3)一般読者が読みにくい漢字には必ずルビを付けていただきますようお願いいたします。
【宛先】
〒060-0002
札幌市中央区北2条西7丁目道民活動センタービル4階
一般社団法人 北海道身体障害者福祉協会 宛
FAX:011(251)0858