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北海道身体障害者新聞(第740号)

   

  平成27年度要約筆記者補習講習 第2クールの開催

 

  9月 26 日(土) 27 日(日)要約筆記者補習講習の第2クールを開催しました。
  受講者は、講義と実技に取り組みました。
★1日目(9月 26 日)
  第1講義は、北翔大学大学院人間福祉学研究科教授・臨床心理センター長 風間 雅江( かざま まさえ )教授 による「対人援助」の講義でした。
  要約筆記者が聴覚障がいをもつ人を支援する際に有効な対人援助にかかわる知識として、 「中途失聴・難聴者の臨床心理」 「カウンセリングの基礎知識」 「対人援助の基礎理論」の講義 が行われました。
  第2講義からは、手書きとパ ソコンに分かれての実技が行われました。
  「要約筆記の表記」をテーマと した第2講義は、日本語の表記の基準・社会通念上の表記の基本・公用文における漢字使用について等、実技を交えて学びま した。
  第3講義は「表記とそぎ落としの習得」をテーマに実技が行われました。
★2日目(9月 27 日)
  第1講義「チームワークの考え方」、第2講義「ノートテイ ク」は、前日に引き続き手書きとパソコンに分かれての実技と なりました。
  続いて行われた第3講義は、 「要約の学習」をテーマとした 全体講義が行われ、例文を要約する実習でスキルアップを目指 しました。
  10月に行われた第3クールのようすは、次号でお伝えします。

   
 
   

  要約筆記を活用してみませんか

    要約筆記は、話される内容をその場で文字にして聴覚障がい者に伝える情報保障です。
  中途失聴者・難聴者はもちろん、高齢難聴の方などにもわかりやすい方法です。
  当協会では、お住まいの近くの要約筆記奉仕員サークルをご紹介します。
【連絡先】
  〒060-0002
  札幌市中央区北二条西七丁目道民活動センタービル4階
  一般社団法人北海道身体障害者福祉協会
  電 話 : 011(251)1551   FAX : 011(251)0858

   
 
   

 平成27年度盲ろう者通訳・介助員養成講座の開催(前半)

 

  10月3日(土)から延べ7日間にわたる講座がスタートしました。
  この講座は、北海道・札幌市・函館市からの委託事業(盲ろう者通訳・介助員派遣事業)として、講師に札幌盲ろう者福祉協会の協力をいただき開催するものです。
  全日程の受講、修了後の通訳・介助員登録を前提として、 全道から18名が集まりスタートしました。
★ 10 月3日(土)
開講式

  最初に当協会常務理事 泉    司(いずみ つかさ)より開講挨拶がありました。
  引き続き、受講者全員が簡単な自己紹介をしました。
9: 00 〜 12 : 00 盲ろう者概論
  札幌盲ろう者福祉協会会長 富樫 眞弓(とがし まゆみ)氏による講義は「みなさん、今まで『盲ろう』という言葉を聞いたことがありますか」という問いから始まりまし た。
  自身の障がい、盲ろう者のこれまでの歩み、障がいの状態や程度、コミュニケーション方法、 困難、福祉の流れ、そして今後の課題についての講義がありま した。
  引き続き、「手書き文字」の実習を行いました。
13 : 00 〜 17 : 00盲ろう者疑似体 験と基本的配慮
  午後は、疑似体験セット(アイマスク、ノイズの入った携帯型音楽プレイヤー、ヘッドホン、 耳栓)を装着して、移動とスピー チを体験しました。
  初日は、午前中の講義と 合わせて、 「盲ろう」という状態の理解を深めることができました。
★ 10 月4日(日)
10 : 00 〜 12 : 00 聴覚障がい者の 理解とコミュニケーションにつ いて

  聴覚障がいの理解を深め、盲ろう者のコミュニケーション方法の一つである手話について、 実習を交えて学びました。
13 : 00 〜 15 : 30 視覚障がいの理解と基本的な移動介助
  札幌市視覚障害者福祉協会 視覚障害生活訓練専門職員 小宮 康生(こみや やすお)氏による講義と実技で、 移動介助の基礎を学びました。
15 : 30 〜 17 : 00 弱視障がいの理解と基本的移動介助
  視野狭窄シュミレーション ゴーグルをつけて、弱視盲ろう者の見え方を体験し、支援の基本技術を学びました。 ★ ★ 10 月 10 日(土)
10 : 00 〜 12 : 00 盲ろう者のコミ ュニケーション技術と留意点

  聴力が残存する盲ろう者に対 し、話し言葉で通訳する音声通訳と、視力が残存する盲ろう者に対し、文字を書いて通訳する筆記通訳の基本的知識と技術を学びました。
13 : 00 〜 17 : 00 移動介助実習
  安心・安全な基本的移動介助技術を習得するために、教室内での平面移動、段差、廊下を使用してドアの通過等の実習を行 いました。
  特に、ドアの通過では自信が持てるまで何度も練習をしている受講者の姿が印象的でした。
★ 10 月 11 日(日)
10 : 00 〜 11 : 30 盲ろう者の日常 生活とニーズ

  盲ろう当事者3名より、日常生活での困難なこと、また通訳・介助員に望むことなどの講話がありました。
11 : 45 〜 12 : 15 食事の場面
ペアの一方がアイマスクを装着し、情報がないままお弁当を食べる様子を観察。 どのようにして情報を伝えるべ きかを考えた実習とな りました。
13 : 00 〜 17 : 00 盲ろう者のコミ ュニケーション技法と留意点
  4つのグループに分かれて、 筆記通訳、音声通訳、弱視手話通訳、触手話通訳の実習を行いました。
  後半は次号でお伝えします。

   
 
   
 
 
   

 日高管内身体障害者福祉協会研修会の開催

 

  10 月8日(木)9日(金)9町村協会78名が参加し、研修会が開催されました。
  8日の研修会では、当協会の泉   司( いずみ つかさ) 常務理事・事務局長が講師として、「北身協 65年の歩 みと将来展望」をテーマに講義を行いました。
  講義終了後は、新冠町身体 障害者福祉協会 長谷川会長よ り、貴重なご意見をいただく 等、大変有意義な研修会となりました。
  加盟団体におかれる勉強会等の要請がございましたら、スケ ジュールを調整 して伺いますので、お問い合わせください。

   
 
   

 障害者110番地方相談の実施

 

  10 月 22 日(木)八雲町総合保健福祉施設シルバープラザにおいて、札幌弁護士会所属 及川 啓紀(おいかわ ひろき)弁護士による無料法律相談会が実施されました。
今年度の地方相談会は、これにて終了となりました。

   
 
   

  盲ろう者通訳・介助員派遣事業の利用について

    みなさまのご家族やご近所の視覚障がい者の中で、耳の聞こえが悪くなってきている人、あるいは聴覚障がい者の中で、目が見えなくなってきている人はいらっしゃいませんか。
  当協会では、在宅の視覚と聴覚に重複して障がいのある方(盲ろう者)に、コミュニケー ションや移動の支援を行う「通 訳・介助員派遣事業」を行って います。
  もし、身近に「盲ろう者」の方がおられましたら、この事業が通院や買い物などに利用できることをお伝えいただき、当協会にもご連絡をお願いいたしま す。
“利用料金は無料です”
  なお、事前に利用登録が必要 となりますので、手続き等は、 左記へお問合せください。
【問合せ先】
  〒060-0002
  札幌市中央区北二条西七丁目道民活動センタービル4階
  一般社団法人北海道身体障害者福祉協会
  電 話 : 011(251)1551   FAX : 011(251)0858

   
 
   

  JRジパング倶楽部特別会員のご案内

 

 JRジパング倶楽部では、身体障がい者を対象とした特別会 員制度を設けております。
▼会員特典
  JRの窓口で障害者手帳を提 示して購入した乗車券が片道・ 往復・連続乗車のいずれかで 201キロメートル以上の時 は、特急券等を2割〜3割引き で購入することができます。 (一部、ご利用になれない列車 がありますので、窓口でご確認 ください)
▼入会資格
  身体障害者手帳をお持ちの 男性 60 歳・女性 55 歳以上の方
▼年会費
  1人 1,350円 (入会金はいりません)
▼割引除外期間
  ・4月 27 日〜5月6日
  ・8月 11 日〜8月 20 日
  ・ 12 月 28 日〜1月6日
▼割引率 新規会員
  【初回〜3回目→2割引】
  【4回目〜 20 回目→3割引】
  更新会員
  【初回から3割引】
▼ジパング手帳のお届けは、お 申込から2〜3週間程度の時間 が必要となりますので、予めご 了承ください。
  尚、更新手続きは1ヶ月前か ら可能です。
  期限を過ぎますと、割引率が 新規会員扱いになりますので、 お早めに更新手続きをお願いし ます。
【申込・お問合せ先】
  〒060-0002
  札幌市中央区北二条西七丁目道民活動センタービル4階
  一般社団法人北海道身体障害者福祉協会
  電 話 : 011(251)1551   FAX : 011(251)0858

 
   

障がい者110番

 

  道内全域の障がい者及び家族などからの悩み(法的手続 き、人権等に関する相談)に 対し、無料法律相談を行っています。
  電 話:011 ( 252 )1233  FAX:011 ( 252 )1235
  弁護士相談 第4週の火曜日(要予約)
※札幌市内の方は 「札幌あんしん相談」
  電話( 633 )1313の利用 をお願いします。


   
 
   

文芸

  短歌
 

室蘭市 渡部(わたなべ) 忠雄
畑(でんぱた)を見下す丘は花(おばな)ゆれ
      辰(かしん)呼ぶ空青く大こう(だい)
                        田尾 嘉弘(たお よしひろ)
・ 菜園で精(たんせい)込めた根菜(こんやさい)
      腕(びんわん)振るう調理の様
                        丹野 敏子(たんの としこ)
・ 秋し襲(かさね)の色は袴(ふじはかま)
      然(こうぜん)の気(き)は(こ)れに養(やしな)う
                        近藤 浩之(こんどう ひろゆき)
[太字部分がお名前になっております。

石狩市 伊藤 雍二(いとう やすじ)
・ 麻雀と将棋・写真のボランティア
      生きがいとなり早や十余年
・ 紅葉の便りに我の血がおどる
      カメラ担いで行く夢を見る
・ 老いふたり寄り添いあって五十年
      色々あったがよくもったネと

室蘭市 池内 満里子(いけうち まりこ)
・ 潮けぶる海岸線を旅したい
      啄木(たくぼく)のごと歌は詠(よ)めねど
・ 茶柱(ちゃばしら)に少しの期待寄せながら
      子等と一緒に年を越したい
・ 紅葉(もみじ)狩り誘われ行けばすでに雪
      山は静(しず)まり冬の足音

    俳句
 

下川町 平 義信
・ 頼もしや子犬恐れり跳ね炭火
・ 頭を垂るる元穂枝穂や暮れの秋
・ 消灯の呼びこむ障子そと灯り

豊浦町 斉藤 恵子
・ 朝凪の太平洋に船を置き
・ 一湾の大きな鏡月照らす
・ 言ひかけし言葉をたたむ春日傘

室蘭市 池内 満里子
・ 反戦をさ迷(まよ)う群の雪蛍
・ プランターに小さな秋の収穫祭
・ 風邪(かぜ)に伏し夫(つま)の味噌汁素直にうまい

 
 

文芸に投稿される方へのお願い
1)判読が難しい漢字には必ずルビを付して下さい。
2)作品には、短歌、俳句、川柳の区分も記入をお願いします。
3)投稿はできるだけ新聞発行月の前月末までにお願いします。
【宛先】
〒060-0002
札幌市中央区北2条西7丁目道民活動センタービル4階
一般社団法人 北海道身体障害者福祉協会 宛
FAX:011(251)0858