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北海道身体障害者新聞(第739号)

   

 「水・緑・花・人が ふ れ あ う 生 活 都 市 え に わ 」 で
第64回全道身体障害者福祉大会恵庭大会を開催

   「大会スローガン」
一 、 障害者差別解消法の理解啓発を図ろう
一 、 障がい者団体育成のための支援制度を促進させよう

  北海道身体障害者福祉協会・恵庭身体障害者福祉協会主催、 恵庭市・恵庭市社会福祉協議会共催の「第 64 回全道身体障害者 福祉大会」が9月6日(日) 「恵庭市民会館」にて開催され、道 内各地からボランティアを含め600余名が集いました。
  大会実行委員会及び地元の協力に支えられ、当日は好天にも恵まれ素晴らしい大会となりました。

 

【大会概要】
●開会
  佐藤 秀臣(さとう ひでおみ)副大会長(北身協 副会長)による開会のことばで 全道大会が開会しました。
  国歌斉唱・物故者へ黙祷のあと、赤 坂 勝( あかさか まさる)大会長(北身協 会長)から、「大会の開催にあたりご協力をいただいた市当局・福祉関係諸団体・ボランテ ィア・多くの市民の皆様、そして地元恵庭身体障害者福祉協会 の皆様に感謝申し上げます」と、 また北海道善行賞・北身協会長表彰を受賞される方にお祝いと感謝を述べられました。 続いて、名誉大会長の原田 裕(はらだ ゆたか)恵庭市長より、「第 64 回全道身体障害者福祉大会が恵庭市で開催されることに、地元を代表 して歓迎するとともに、開催に あたりご尽力、ご支援をいただ いた皆様に感謝いたします」と、 歓迎のことばをいだたきました。
●式典及び表彰
  表彰は、北海道善行賞(知事表 彰)の自立活動者4名、自立支援功労者の4名、北海道身体障害 者福祉協会会長表彰の自立更生者19名、援護功労者12名に、表彰状と記念品が贈られました。 続いて、北海道知事(代理 北海道保健福祉部福祉局長 坂本 明彦(さかもと あきひこ )様)、北海道議会議長 遠藤 連(えんどう れん)様、恵庭市議会議長 伊藤 雅暢(いとう まさのぶ)様からご祝辞をいただ き、来賓紹介、祝電披露のあと、受賞者を代表して、古川 義一(ふるかわ よしいち) さん(余市身体障害者福祉協会 会長)より「本日の受賞者を代表いたしまして、お礼のご挨拶を申し上げます。本日のこの誉高い受賞拝戴を契機として、障がい者が少しでも快適で幸せな文化生活を営むことができるよう精一杯、尽力・貢献して参り たいと存じます」と謝辞を述べられました。
●アトラクション
  恵庭マンドリンクラブによる演奏が披露され、会場は拍手に包まれました。
●講演
  前衆議院議員・全国肢体不自由児者父母の会連合会会長 清水  誠一(しみず せいいち)氏より「障がい者福祉 の現状と課題」をテーマに約1 時間の講演をいただきました。
●全体会議
  議長団の若山 武信(わかやま たけのぶ)北身協理事、工藤 隆史(くどう たかし)北身協理事の進行により全体会議が開催されました。
  泉 司(いずみ つかさ)北身協常務理事より第63回大会処理報告が行われ、了承されました。
  続いて提出議案の審議が行 われ、議長より「大会推進委員会でさらに協議し、要望としてまとめたい」と説明がありました。
●大会宣言案・採択
 今 順子(こん じゅんこ)理事から大会宣言(案)を読み上げられ、提案通り採択されました。(別記掲載)
●大会決議案・採択
  藤田 孝太郎(ふじた こうたろう)理事)により大会決議(案)が読み上げられ、提案通り採択されました。(別記掲載)
●次期開催地挨拶
  議長団退任後、次期開催地である小樽市福祉部長 三浦 波人(みうら なみと)様より挨拶がありました 。
●閉会のことば
  最後に副大会長 堂前 文男(どうまえ ふみお)北身協副会長から閉会の挨拶があり、第64回全道身体障害者福祉大会恵庭大会が終了しました。

   
 
   

  障がい者110番地方相談会の実施

 

  全道福祉大会恵庭大会会場において、札幌弁護士会所属 小田嶋 真悟(おだしま しんご)弁護士による無料法 律相談会が実施されました。

   
 
   

 【第64回全道身体障害者福祉大会恵庭大会宣言】

 

  2020年オリンピック・パラリンピック東京大会開催決定を機に、障がい者理解に関心が高まる今、恵庭市において、全道各地から参加した仲間たちとともに、第64回全道身体障害者福祉大会恵庭大会を盛大に開催することができました。
  障害者権利条約批准から1年が経過しました。北海道身体障害者福祉協会は、障がい関連法制度が条約締約国としてふさわしく整備されるよう、障がい当事者団体の視点から全力で取り組んできました。そうした障がい者参加による議論が、障害者差別解消法の基本方針、障害者雇用促進法の差別禁止および合理的配慮の提供に関する指針の策定という実を結ばせることができました。
  今後、障害者差別解消法が全道民の一層の理解のもと、差別解消に向けた具体的な取組みが実施され、さらに私たち障がい者を含めた道民一人ひとりの自発的な取組みがなされるととも に、地域の実情に即した条例が全国に制定されることを期待します。
  そして、障がいの有無によって分けへだてられることなく、 相互に人格と個性を尊重し合いながら共生社会の実現をめざ し、北海道身体障害者福祉協会に結集する私たち障がい者は、 この機をのがさず、全国の会員ならびに加盟団体と連携し、すべての障がい者と呼応し、障がい者施策のさらなる前進と、すべての障がい者に対する国民的 理解と合意をめざし、一致団結 し行動することを誓い、ここに 宣言する。
  平成27年9月6日
  第64回全道身体障害者福祉大会恵庭大会(原文を掲載いたしました)

   
 
   

 【第64回全道身体障害者福祉大会恵庭大会決議】

 

  一、障害者権利条約にふさわし い施策を実現させよう
  一、 すべての自治体に障害者差 別をなくすための条例を制定 させよう
  一、 バリアフリー施策を一層充 実させよう
  一、 東日本大震災被災地の復興 を着実に実行させよう
  平成27年9月6日
  第64回全道身体障害者福祉大会恵庭大会(原文を掲載いたしました)

   
 
   

 第64回全道身体障害者福祉大会恵庭大会における会場からの意見について

   北身協常務理事・事務局長 泉  司
    障害者の貸し切りバスで の高速料金割引に関して
  今大会の全体会議の中で会場から要望事項1での関連意見と して「障がい者団体が利用する福祉バス・貸し切りバスも高速料金の割引対象にしてほしい」 との意見がありました。
  この要望は毎年のように日本身体障害者団体連合会の加盟団体から要望を受けており、直近では平成26年5月にも国土交通省へ要望事項として提出しております。
  平成26年7月の国土交通省からの回答
   有料道路における障害者割引制度は、通勤・通学・通院等の日常生活において自家用車を利 用している障害者の方の社会的自立を支援するために、全国の有料道路事業者が申合せの上で行っているものです。
   割引の対象となる自動車の範囲については、障害者の方が自立した日常生活を営む上で、通常必要と考えられる利用を対象とし、障害者本人又はその親族等が所有する自家用車1台を対象としているところです。
   本制度の要件緩和については、障害者の方の自立した日常 生活を支援するという趣旨を踏まえるとともに、他の有料道路の利用者の理解を得られるよう 配慮しつつ、検討を行っていく 必要があると考えています。
   国土交通省としては、これまでも高速道路会社に対して検討を求めてまいりましたが、制度趣旨に反し、日常生活とは異なる利用がなされるなどの課題があることから、高速道路会社からは、要件の緩和をすることは難しいと聞いております。
   いずれにしても、高速道路事業者に対し、引き続き、制度の趣旨や利用実態等を踏まえた検討を求めてまいります。
  (道路局高速道路課)
  以上、ご報告させていただき ます。
  尚、この件につきましては今後も日身連を中心に国土交通省と全国の有料道路事業者へ障がい者の社会参加の意義を尊重してもらうためにも引き続き要望 してまいります。
  また、円滑な大会運営を行う うえでも、毎年北身協では加盟各団体へ要望事項の提出を求めておりますので、書面での要望をお願いします。

   
 
   
 
 
   

 第64回全道身体障害者福祉大会恵庭大会における大会長の挨拶文について

 

  今大会の全体会議の中で会場 からの発言の中で「会長の挨拶の中でこの全道大会の開催も危ぶまれる状況だ」との発言がありましたが大会冊子の2ページ目の会長挨拶の中では上から26行目で下からは15行目に「解散も視野にあった協会でありましたが」とあります。
  今大会へ参加された会員の皆様や、参加されなかった会員の皆様へ周知させていただきます。

  現在、当協会では平成23 年度 より比類なき聖域のない改革・ 改善の断行に努め、体力の増強を図っておりますが未だに予断を許す状況ではありません。
  今後も加盟団体会員様のご理解とご協力をお願いいたします。

   

 パソコン教室/砂川教室の開催

 

  9月8日(火)から10 日(木)までの3日間、砂川市地域交流 センター「ゆう」においてパソ コン教室を開催しました。
  3日間で21名が参加 した今回の教室では、 オリジナルうちわ作りをはじめ、 パーソナル新聞、病歴管理表、年賀状作り等を行いま した。
  開催地の砂川身体障害者福祉協会の皆様のご高配とご協力に感謝申し上げます。

   
 
   

 パソコン教室/岩見沢教室の開催

 

  9月15日(火)から17日(木)までの3日間、岩見沢自治体ネ ットワークセンターにおいてパ ソコン教室を開催しました。
  3日間で12名が参加し、オリジナルうちわ作り、年賀状作り、 エクセルを使ってカレンダーの作成等を行いました。
  開催地の岩見沢身体障害者福祉協会の皆様のご高配とご協力に感謝申し上げます。

   
 
   
 

  砂川・岩見沢教室では、空知地区 身体障害者福祉協会のご協力によ り、滝川、新十津川、由仁の各協 会からご参加いただきました。あ りがとうございます。

   
 
   

  障がい者110番

 

  道内全域の障がい者及び家族などからの悩み(法的手続 き、人権等に関する相談)に 対し、弁護士による無料法律相談を行っています。
  電 話:011 ( 252 )1233
 FAX:011 ( 252 )1235
  弁護士相談
  第4週の火曜日(要予約)
※札幌市内の方は 「札幌あんしん相談」
  電話( 633 )1313の利用をお願いします。


 
   

  盲ろう者通訳・介助員派遣事業の利用について

    みなさまのご家族やご近所の視覚障がい者の中で、耳の聞こえが悪くなってきている人、あるいは聴覚障がい者の中で、目が見えなくなってきている人は いらっしゃいませんか。
  当協会では、在宅の視覚と聴覚に重複して障がいのある方 (盲ろう者)に、コミュニケー ションや移動の支援を行う「通 訳・介助員派遣事業」を行って います。
  もし、身近に「盲ろう者」の方がおられましたら、この事業が通院や買い物などに利用できることをお伝えいただき、当協会にもご連絡をお願いいたしま す。
“利用料金は無料です”
  なお、事前に利用登録が必要 となりますので、手続き等は、 左記へお問合せください。
【問合せ先】
  〒060-0002
  札幌市中央区北二条西七丁目道民活動センタービル4階
  一般社団法人北海道身体障害者福祉協会
  電 話 : 011(251)1551   FAX : 011(251)0858

   
 
   

文芸

  俳句
 

岩見沢市 池田 敏雄(いけだ としお)
・ 鰯雲(いわしぐも)動かず一人露天風呂
・ カンナ燃ゆ教えの庭の宝栄寺

豊浦町 斉藤 恵子(さいとう けいこ)
・ 朝凪(なぎ)の太平洋に船を置き
・ 甲冑(かっちゅう)を纏(まと)ふ行列武者(むしゃ)祭
・ 誰よりも母似といはれ送り盆

室蘭市 池内 満里子(いけうち まりこ)
・ 標高のなきうさぎ急(せ)く冬支度
・ 灯竿(とうがん)の点滅早し秋の暮
・ 悔(くい)ひとつ男心と秋の空

  短歌
 

室蘭市 渡部(わたなべ) 忠雄
・ 夏さ中野原一面ひまわりは
      陽刺(ひざ)しと合茎は垂(しだ)れず
                        中野 和枝(なかの かずえ)
・ 食事会鍋囲み具山(ぐだくさん)
      口消えて銚(ちょうし)も転ぶ
                        大沢 数子(おおさわ かずこ)
・ 風の涼しい音に(こ)の葉(は)ゆれ
      浴衣姿の(き)き手に扇(せんす)
                        鈴木 利子(すずき としこ)
[太字部分がお名前になっております。

室蘭市 池内 満里子(いけうち まりこ)
・ 古びたる表札たたく風の音
      母と話した遠い秋の夜
・ 少女期の飢餓(きが)の体験うすれずに
      敬老祝いに素直になれず
・ 戦争に出征(しゅっせい)した人戻らない
      兄の親友初恋の人

石狩市 伊藤 雍二(いとう やすじ)
・ 道端に色とりどりの花壇あり
      手入れし人に謝して歩みぬ
・ 故郷に戻れぬままに早四年
      あの地あのころ思い出の中
・ おれ達の遺影つくろう今ならば
      まだ若いからいい顔残せる

 
 

【御詫びと訂正】
9月号(738号)掲載の短歌」におきまして、誤りがありました。
(誤) 町中は行事沢山盛り上がる
       典御輿担ぐ男衆
(正) 町中は行事沢山盛り上がる
       典御輿担ぐ男衆
以上、大変失礼致しました。御詫びして訂正致します。

 
 

文芸に投稿される方へのお願い
1)判読が難しい漢字には必ずルビを付して下さい。
2)作品には、短歌、俳句、川柳の区分も記入をお願いします。
3)投稿はできるだけ新聞発行月の前月末までにお願いします。
【宛先】
〒060-0002
札幌市中央区北2条西7丁目道民活動センタービル4階
一般社団法人 北海道身体障害者福祉協会 宛
FAX:011(251)0858