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  北海道身体障害者新聞(第738号)

   

  平成27年度要約筆記者補習講習第1クールの開催

 

  今年度も要約筆記奉仕員を対 象とした「要約筆記者補習講 習」が、8月 22 日(土) 23 日(日) の第1クールを皮切りとしてス タートしました。
  都道府県の必須事業である要 約筆記者派遣事業は、その担い 手を要約筆記奉仕員から要約筆 記者とするため、これまでの要 約筆記奉仕員について、補習講 習を行うことにより、要約筆記 者へのステップアップを図るも のです。
  全道各地から 26 名の要約筆記 奉仕員が出席し、開講式では、 当協会常務理事 泉 司( いずみ つかさ)より開 講挨拶がありました。
★1日目(8月 22 日)
  第1講義は、元中央小学校教 諭 池田 寛( いけ だ ひろし)氏より、「昭和 51 年に中央中学校に赴任して以 来、札幌市の難聴の子供たちの 指導を担当し、その間は課外活 動も含めて要約筆記には大変お 世話になりました」と挨拶があ り、その後「日本語の基礎知識」 の講義が行われました。
  受講者参加型の講義もあり、来年2月の認定試験の合格に向けて熱意のこもる講義をしていただきました。
  その後1時間の休憩時間には、昼食の後、受講者全員で簡単な自己紹介をしました。
  第2講義と第3講義は、全要研山岡千恵子(やまおか ちえこ)副理事長による「要約筆記者養成カリキュラムとそこで学ぶもの」・「聴覚障害の基礎知識・要約筆記の基礎知識」の講義が行われました。
  冒頭「登録要約筆記者という事業の担い手が、どうあるべきなのかというところを学んでいく講座だと考えてください」とお話があり、受講者は身の引き締まる思いで、その後の講義に耳を傾けました。
★2日目(8月23日)
  前日に引き続き、山岡講師により第1講義「要約筆記観の変遷」第2講義「話し言葉の学習」が行われました。
  講義と実技・発表を交えた緊張感のある内容で、予定時間をオーバーし、山岡講師の講義を終えました。
  第3講義は、札幌あお葉法律事務所伊藤 絢子(いとう あやこ)弁護士より、札幌弁護士会で憲法委員会に所属し、憲法をめぐる活動をされていること、中学生・高校生に憲法を知ってもらうため各学校へ出向いて憲法のお話をしているという自身の活動紹介と、要約筆記の活動をしているみなさんに敬意を表したいという挨拶から始まりました。
  「憲法とは、どういう考え方をするものなのかというエッセンスをお話ししたい」と伊藤講師の意向で行われた「日本国憲法と人権思想」の講義は、柔らかな言葉で進められました。
  次回の第2クールは、9月26日(土)27日(日)に行います。
  尚、昨年までに補習講習を受講された方の聴講が可能です。
  事前に事務局までご連絡くださるようお願いいたします。

   
 
   

  北海道障害者社会参加推進協議会 合同部会の開催

 

  8月 27 日(木)道民活動センタービルにおいて、北海道障害者社会参加推進協議会合同部会を開催しました。
  障害者社会参加推進協議会は、身体障害者部会、知的障害者部会、精神障害者部会の3部会が設置されており、障害者福祉関係団体の代表者、学識経験 者、行政機関の代表者が委員となり構成されています。
  合同部会は、毎年この時期に 開催しており、各団体における「障害者社会参加推進事業計画並びに現状と課題」などについて報告・協議するものです。
  当日は、 11団体13 名が出席しました。
  冒頭、赤坂 勝会長(あかさか まさる)より、「近年ようやく障害者が社会参加しやすくなってきた感じはするも のの、基底ではまだまだ厳しい状態が続いている。本日は、北 海道保健福祉部と北海道労働局のご担当者も出席いただいている中で、ぜひ実りある会議となることをお願いしたい」との挨 拶がありました。
  続いて、出席した各団体より今年度の事業計画、現状と課題の説明があり、その後、北海道保健福祉部 遠藤 篤也( えんどう あつや)主幹よ り「障害者社会参加促進関連事業」の詳細な説明がありました。
  最後に、北海道労働局職業対策課 岩渕 晃二( いわぶち こう じ)地方障害者雇用担当官より、「障害者の就職 件数が9年連続の増加となり、 過去最高を更新。特に精神障害者の就職件数が大きく伸びている」という解説がありました。 (関連記事は裏面に記載) 次回は、来年2月に総会が開 催されます。

   
 
   

   障がい者110番 地方相談の実施

    8月 26 日(水)名寄市総合福祉センターにおいて、札幌弁護士会所属 及川 啓紀( おいかわ ひろ き)弁護士に よる無料法律相談会が実施され ました。
10月22日(木)八雲町

   
 
   

障がい者110番

 

  道内全域の障がい者及び家族などからの悩み(法的手続 き、人権等に関する相談)に 対し、無料法律相談を行っています。
  電 話:011 ( 252 )1233  FAX:011 ( 252 )1235
  弁護士相談 第4週の火曜日(要予約)
※札幌市内の方は 「札幌あんしん相談」
  電話( 633 )1313の利用 をお願いします。


   
 
   

  JRジパング倶楽部特別会員のご案内

 

 JRジパング倶楽部では、身体障がい者を対象とした特別会 員制度を設けております。
▼会員特典
  JRの窓口で障害者手帳を提 示して購入した乗車券が片道・ 往復・連続乗車のいずれかで 201キロメートル以上の時 は、特急券等を2割〜3割引き で購入することができます。 (一部、ご利用になれない列車 がありますので、窓口でご確認 ください)
▼入会資格
  身体障害者手帳をお持ちの 男性 60 歳・女性 55 歳以上の方
▼年会費
  1人 1,350円 (入会金はいりません)
▼割引除外期間
  ・4月 27 日〜5月6日
  ・8月 11 日〜8月 20 日
  ・ 12 月 28 日〜1月6日
▼割引率 新規会員
  【初回〜3回目→2割引】
  【4回目〜 20 回目→3割引】
  更新会員
  【初回から3割引】
▼ジパング手帳のお届けは、お 申込から2〜3週間程度の時間 が必要となりますので、予めご 了承ください。
  尚、更新手続きは1ヶ月前か ら可能です。
  期限を過ぎますと、割引率が 新規会員扱いになりますので、 お早めに更新手続きをお願いし ます。
【申込・お問合せ先】
  〒060-0002
  札幌市中央区北二条西七丁目道民活動センタービル4階
  一般社団法人北海道身体障害者福祉協会
  電 話 : 011(251)1551   FAX : 011(251)0858

 
    
 
 
   

  ハローワークを通じた障害者の就職件数は増加し過去最高を更新

    〜厚生労働省北海道労働局発表
  平成 26 年度における道内のハローワークを通じた障害者の就職件数は、雇用情勢に厳しさは残るものの改善傾向にある中で、過去最高であった前年度を385件上回る4,245件(対 前年度比 10 ・0%増)となりま した。
また、就職率も前年度を0.1ポイント上回る 49.0%とな りました。
  ポイント
○就職件数は平成18年度以降、 9年連続の増加となり、過去最 高を更新した。
  障害種別でみると、すべての障害種別で増加しているが、特に精神障害者の就職件数が大きく伸びている。
  身体障害者 1,374件 (対前年度比 22 件、1.6%増)
  知的障害者 872件 (対前年度比 38 件、 4 .6% 増)
  精神障害者 1,791件 (対前年度比 280 件、 18 .5%増)
  その他の障害者 208件 (対前年度比 45 件、 27 ・6%増)
○新規求人申込件数は、対前年度比 9 .8 %増の 8,672件で あり、精神障害者は3,661 件(対前年度比501件、 15 ・ 9%増)と大きく伸びている。
○産業別の就職件数では、「医療、福祉(1,861件)」「卸 売業、小売業(521件)」「サー ビ ス 業(344件)」「製 造 業 (321件)」が多く、特に「医療、福祉」の件数が大きく伸びてい る。
  ○解雇者数は、 69 件(対前年度 比 10 件、 12 ・7%減)となった。
<職業別に見たときの特徴>
■職業別では「運搬・清掃・包装 等の職業」(1,055件、 24.9%)の割合が大きく、「事務 的職業」(966件、 22.8%)、 「サービスの職業」(821件、 19.3%)、「生産工程の職業」 業%)(453件、 10.7%) 「専 門 的・技 術 的 職 業」 (374件、8.8%)が 続 い ている。
■障害種別でみると、身体障害者については、「事務的職業」 (408件、 29.7%)の 割合が、知的障害者については「運搬・清掃 ・包装等の職業」 (321件、 35.8%)の 割合が、他の障害種別に比べて高い状況となっている。

   
 
   

  要約筆記を活用してみませんか

    要約筆記は、話される内容をその場で文字にして聴覚障がい者に伝える情報保障です。
  中途失聴者・難聴者はもちろん、高齢難聴の方などにもわかりやすい方法です。
  当協会では、お住まいの近くの要約筆記奉仕員サークルをご紹介します。
【連絡先】
  〒060-0002
  札幌市中央区北二条西七丁目道民活動センタービル4階
  一般社団法人北海道身体障害者福祉協会
  電 話 : 011(251)1551   FAX : 011(251)0858

   
 
   

  北身協キャップを販売します

    好評の「北身協キャップ」を販売しております。
  価格は3,500円(税 込) です。
  数に限りがありますのでご注文はお早めにお願いいたします。
【問合せ先】
  〒060-0002
  札幌市中央区北二条西七丁目道民活動センタービル4階
  一般社団法人北海道身体障害者福祉協会
  電 話 : 011(251)1551   FAX : 011(251)0858

   
 
   

   盲ろう者通訳・介助員派遣事業の利用について

    みなさまのご家族やご近所の視覚障がい者の中で、耳の聞こえが悪くなってきている人、あるいは聴覚障がい者の中で、目が見えなくなってきている人は いらっしゃいませんか。
  当協会では、在宅の視覚と聴覚に重複して障がいのある方 (盲ろう者)に、コミュニケー ションや移動の支援を行う「通 訳・介助員派遣事業」を行って います。
  もし、身近に「盲ろう者」の 方がおられましたら、この事業が通院や買い物などに利用できることをお伝えいただき、当協会にもご連絡をお願いいたしま す。
“利用料金は無料です”
  なお、事前に利用登録が必要 となりますので、手続き等は、 左記へお問合せください。
【問合せ先】
  〒060-0002
  札幌市中央区北二条西七丁目道民活動センタービル4階
  一般社団法人北海道身体障害者福祉協会
  電 話 : 011(251)1551   FAX : 011(251)0858

   
 

  北身協収益事業活用のお願い

 

  北海道身体障害者福祉協会では、独自の財源確保の一環としてインターネットで収益事業を 立ち上げております。
  収益金は身体障害者の福祉向上を目指す活動に有効に活用させていただいております。
  カタログ 63 号で注文殺到の「マイナスイオン トルマテープ」
  詳細はインターネットで北 身協と検索してください。
  より多くの商品が掲載された最新カタログを、ご希望の方に発送いたします。
  お気軽にご請求ください。
【申込・お問合せ先】
  〒060-0002
  札幌市中央区北二条西七丁目道民活動センタービル4階
  一般社団法人北海道身体障害者福祉協会
  電 話 : 011(251)1551   FAX : 011(251)0858

   
 
   

  文芸

    川柳
 

遠軽町 辻  恵子
・苦も楽も生きた証の日記帳
・「どっこいしょ」立ったがすること何だっけ
・ニャンニャンを膝に抱っこで陽向ぼこ
・火種だけやっと消さずに老いを生く
・憂いごと上がる花火の音で消し
・広い世を狭く生きてる老いの愚痴

    短歌
  石狩市 伊藤 雍二(いとう やすじ)
・東北の娘の家族五人来て
   ひと月分の費(つい)え消え去る
・血圧で酒を控えよと言われても
   なお飲みたいは酒飲みの性(さが)
・戦争で全財産を焼き出され
   どんなに亡父(ちち)は悔しかったか

室蘭市 池内 満里子
・炎天下高校野球の甲子園
   応援席から「かちわり」の音
・盆の風逢いたい人を連れて来て
   願いし我に黒揚羽(くろあげは)舞う
・一粒のミニトマト追う車椅子
   つかみそこねて蝉の声聞く

室蘭市 渡部(わたなべ) 忠雄
・碁手に白並べお手合わせ
     長考(ちょうこう)すぎて(まさ)に夜は更(ふ)け
                        石黒  正(いしぐろ ただし)
虫は羽音(はおと)響(ひび)かせ草陰(くさこかげ)
     代のみと縄張(なわば)る様
                        鈴木千恵子(すずき ちえこ)
・町(まちじゅう)は行事山(たくさん)盛り上がる
     祭御輿(みこし)担(かつ)ぐ衆(おとこしゅう)
                        中沢 典男(なかざわ のりお)
[太字部分がお名前になっております。

    俳句
 

室蘭市 池内 満里子
・終戦忌(ひ)少年兵の蘇(よみがえ)る
・姉の名の流灯(りゅうとう)に影黒揚羽(くろあげは)
・揚げ花火視力なき夫(つま)音を見る

滝川市 菅原 信子
・遠花火音の響きか闇深し
・今は亡き母の形見の羽扇子
・朝やけの受け継ぐ想い終戦日

豊浦町 斉藤 恵子
・口滑(くちすべ)る言葉打消す古団扇(ふるうちわ)
・蚊帳(かや)吊りし亡母(はは)も昭和も遠くなり
・境界を無断で越えし南瓜づる
・草茂るわずかな土地に贈与税
・青笹でくるむ越後の笹だんご

   
 

編集部からのお願い
1)投稿は、新聞発行月の前月末日までの受付といたします。
2)作品には、短歌、俳句、川柳の区分を明確に記入してください。
3)一般読者が読みにくい漢字には、必ずルビを付けていただくよう、お願いいたします。
【宛先】
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札幌市中央区北2条西7丁目道民活動センタービル4階
一般社団法人 北海道身体障害者福祉協会 宛
FAX:011(251)0858