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  北海道身体障害者新聞(第731号)

   

  平成27年度障害保健福祉部予算案について

    〜厚生労働省障害保健福祉部より平成27年度障害保健福祉部予算案の
                               概要が提出されました。〜
 


  予算額
 27年度予算案
  1兆5,495億円
 26年度予算額
  1兆5,019億円
 (対前年増減 476億円増)
  障害福祉サービス関係費
(自立支援給付費+障害児措置費・給付費+地域生活支援事業費)
 27年度予算案
  1兆849億円
 26年度予算額
  1兆373億円
 (対前年増減 476億円増)
  【主な事項】
・良質な障害福祉サービス等の確保
 9,330億円(259億円増)
 障害児・障害者が地域や住みなれた場所で暮らすために必要な障害福祉サービスを総合的に確保する。
・地域における障害児支援の推進
  1,120億円(223億円増)
  障害のある児童が、できるだけ身近な地域で、障害の特性に応じた療育などの支援を受けられるよう、それに係る必要な経費を確保する。
・地域生活支援事業の着実な実施(一部新規)
 464億円   (2億円増)
 意思疎通支援や移動支援など障害児・障害者の地域生活を支援する事業について、複数市町村の共同実施(意思疎通支援)を推進する等により事業の着実な実施を図る。
・障害者に対する就労支援の推進(一部新規)
 10・9億円  (増減なし)
 工賃工場のための取組みの推進、障害者就業・生活支援センター事業の推進
・障害者に対する良質かつ適切な医療の提供
  2,234億円(14億円増)
・障害福祉サービス提供体制の基盤整備  26億円    (4億円減)
 障害者の社会参加支援や地域生活支援を更に推進するため、就労移行支援、就労継続支援事業等を行う日中活動系事業所やグループホーム等の整備促進を図るとともに、障害児支援の充実を図るため、地域の障害児支援の拠点となる児童発達支援センター等の整備やきめ細やかな支援を行うための小規模な形態による体制の整備を推進する。
・障害者の地域生活支援のための拠点等整備(新規)
 0・3億円
  障害者の高齢化・重度化等の対応や「親亡き後」を見据え、障害者が地域社会で安心して暮らしていける社会の実現を目指し、障害者の生活を地域全体で支えるサービス提供体制を構築していくため、先駆的・先進的に取り組もうとする市町村等に対してサービス提供体制の拠点整備を図るためのモデル事業を実施する。
・障害者自立支援機器の開発の促進
 1億円   (0・5億円減)
  障害者自立支援機器等開発促進事業について、脳科学の成果を応用した障害者自立支援機器の開発等を推進する。
・文化芸術活動の支援促進  1・3億円  (増減なし)
  文化芸術活動に取り組む障害者のため、活動への支援方法や著作権の権利保護等に関する相談支援などを行うモデル事業等を実施する。
・長期入院の精神障害者の地域移行・地域定着支援の推進(一部新規)
 1・3億円 (0・2億円増)
  「入院医療中心から地域生活中心へ」という基本理念に基づき、都道府県において、精神障害者の地域移行支援に係る体制整備のための広域調整及び関係機関との連携などを図る。
・自殺対策に取り組む民間団体への支援
  1・3億円  (増減なし)
 全国的または先進的な自殺の防止等に関する活動を行っている民間団体に対し、支援を行う。
・薬物などの依存症対策の推進 (一部新規)
 1億円   (0・6億円増)
 依存症治療支援体制モデルの確立、認知行動療法を用いた治療・回復プログラムの普及等。
・被災地心のケア支援体制の整備(復興)
 16億円    (2億円減)
 東日本大震災による被災者の 心のケア等を継続的に実施するため、被災3県(岩手・宮城・福島)に設置した「心のケアセンター」で、精神保健福祉士等の専門職種による自宅や仮設住宅等への訪問相談、アウトリーチによる医療の提供支援等を行うための体制整備を支援する。
・障害福祉サービス事業所などの災害復旧経費(復興)
 6・7億円 (1・3億円減)
 東日本大震災で被災した障害福祉サービス事業所等のうち、各自治体の復興計画で、平成27年度に復旧が予定されている事業所等の復旧に必要な経費について、財政支援を行う。
   資料提供をいただきました 衆議院議員 町村信孝様 衆議院議員 中村裕之様     ありがとうございました

   
 
   

  全ての障がい者にやさしい屋内歩導(ほどう)のご紹介

 


  平成18年6月21日に施行されたバリアフリー新法では、公共施設や不特定多数利用者施設がバリアフリー対象施設となっています。法律施行後にも、特定道路や特定公園のバリアフリー化についての規定が追加され、また地方公共団体が条例によって拡充強化できるとしております。
 基準の概要としては、次の二つが設けられております。
【1】 利用円滑化基準(バリアフリー化の為の最低レベル)
・車椅子と人がすれ違える廊下
・道路幅の確保(1・2m)
・トイレの一部に車椅子用のトイレがひとつはある
・目の不自由な人も利用し易いエレベーターがある
・その他
【2】利用円滑化誘導基準(バリアフリー化の好ましいレベル)
・車椅子同士がすれ違える廊下・通路幅の確保(1・8m)
・車椅子用のトイレが必要な階にある
・建物の面積に関わらず目の不自由な人も利用し易いエレベーターがある
・その他
 また、建築設計上の主な具体的注意事項としては、
・床はなるべく段差を設けない
・床の段差はスロープとし、12分の1以下の勾配とする(16cm以下の段差は8分の1以下) ・床仕上げは滑りにくいものとする ・階段やスロープに近接する床には点状ブロックを設ける
・出入り口幅は80cm以上にする(誘導基準では90cm以上)
・身障者用駐車場を設ける
・その他
という点があります。
  バリアフリー新法に対応した視覚障がい者誘導ブロックの代替品として、障がい者団体協力のもと開発された『ホドウクン ガイドウェイ』は、視覚障がい者の方のみならず、車椅子・幼児・老人・ベビーカーなどにも、障害にならない設計で、バリアフリーを実現する誘導マットです。
  ピクトグラム表現が可能な上、表現できる色も豊富で、案内としても活用できます。(道視連推奨)
  9月6日(日)開催予定の全道福祉大会恵庭大会会場で、サンプルを設置しますので、是非会場で体感してみてください。
 また、北身協では観光施設や宿泊施設の情報を募集しています。
 道内はもちろん、道外の障がい者にもお勧めしたいバリアフリーの観光・宿泊施設がございましたら、是非、北身協まで情報をお寄せください。

   
 
   

  障がい者110番

 


  道内全域の障がい者及び家族などからの悩み(法的手続き、人権等に関する相談)に対し、弁護士による無料法律相談を行っています。

  電 話 : 011(252)1233   FAX : 011(252)1235
  弁護士相談
  第四週の火曜日(要予約)
※札幌市内の方は「札幌あんしん相談」
  電話(633)1313の利用をお願いします。

   
 
   

  JRジパング倶楽部3月年度末の取扱いについて

 


  日頃JRジパング倶楽部の事業についてご理解、ご協力を賜り厚くお礼申し上げます。
 さて、来る3月(年度末)の取扱いについて、勝手なお願いではありますが、以下の通りとさせていただきます。
・年度末受付締切日(書類並びに入金必着)
 平成27年3月20日(金)
・受付開始日
 平成27年4月1日(水)

   
 
   
 
 
   

  もうすぐ楽しいひなまつり

 
  ひなまつりの起源はさまざまな説があり、はっきりとは分かっていないようですが、現在の意味としては、女の子のすこやかな成長を祈る行事として知られています。
  このひなまつりを彩る食べ物も数々あります。
  菱餅、ひなあられ、白酒(甘酒)、ちらし寿司、はまぐりのお吸い物等々。
  また、「早くしまわないと、婚期が遅くなる」などと言われるひな人形ですが、その裏には「厄払いをして不幸を遠ざける」「きちんとした娘に育てたい」「早く幸せになってほしい」などの意味があるようです。
 ひなまつり、そして卒業シーズンを迎えて、いよいよ北海道にも春の訪れです。
   
 
   

  北身協収益事業活用のお願い

 


  協会は、独自の財源確保の一環としてインターネットで収益事業を立ち上げております。
 収益金は、身体障害者福祉向上をめざす活動に有効に活用させていただいております。
  詳細はインターネットで”北身協”と検索してください。 

   
 
   

  お知らせ

 


  平成27年度の各種講座、教室の開催につきましては、日程等が決まり次第、当紙面及び当協会ホームページでご案内してまいります。
 また各加盟団体におかれる勉強会等の要請がありましたら、スケジュールを調整して伺いますので、お問合せください。  

   
 
   

  要約筆記を活用してみませんか

 


  要約筆記は、話される内容を その場で文字にして聴覚障害者 に伝える情報保障です。
  中途失聴者・難聴者はもちろ ん、高齢難聴の方などにもわか りやすい方法です。
  当協会では、お住まいの近く の要約筆記奉仕員サークルをご 紹介します。
【連絡先】
  〒060-0002
  札幌市中央区北二条西七丁目道民活動センタービル4階
  一般社団法人北海道身体障害者福祉協会
  電 話 : 011(251)1551   FAX : 011(251)0858

    
 
   

  盲ろう者通訳・介助員派遣事業の利用登録申請について

 

  みなさまのご家族やご近所に「盲ろう者」の方はいらっしゃいませんか。
  当協会では、在宅の視覚と聴覚の重複障がいがある方にコミュニケーション及び移動の支援を行う「盲ろう者通訳・介助員派遣事業」を行っています。
  もし、ご家族やご地域に「盲ろう者」の方がおられましたら、是非この事業が通院や買い物などに利用できることをお伝えいただき、当協会にもご連絡をお願いいたします。
“利用料金は無料です”
  なお、事前に利用登録が必要となりますので、登録手続き等は、下記へお問合せください。
問合せ先】
  〒060-0002
  札幌市中央区北二条西七丁目道民活動センタービル4階
  一般社団法人北海道身体障害者福祉協会
  電 話 : 011(251)1551   FAX : 011(251)0858

先ず、ご連絡下さい。
あなたの自立と社会参加のお手伝いをします。

   
 
   

JRジパング倶楽部特別会員のご案内

 


  JRジパング倶楽部では、身体障がい者を対象とした特別会員制度を設けております。
▼会員特典
  JRの窓口で障害者手帳を提示して購入した乗車券が片道・往復・連続乗車のいずれかで201キロメートル以上の時は、特急券等を2割〜3割引きで購入することができます。
(一部、ご利用になれない列車がありますので、窓口でご確認ください)
▼入会資格
  身体障害者手帳をお持ちの男性60歳・女性55歳以上の方
▼年会費
  一人1,350円(入会金はいりません)
▼割引除外期間
  ・4月27日〜5月6日
  ・8月11日〜8月20日
  ・12月28日〜1月6日
▼割引率
  新規会員
  【初回〜3回目→2割引】
  【四回目〜20回目→3割引】
  更新会員
  【初回から3割引】
▼ジパング手帳の到着は、お申込から2〜3週間程度の時間が必要となりますので、予めご了承ください。
  尚、更新手続きは1ヶ月前から可能です。期限を過ぎますと新規会員扱いになりますので、早めの更新手続きをお願いします。
申込・お問合せ先
  各地区の身体障害者福祉協会及び下記へ
  〒060-0002
  札幌市中央区北二条西七丁目道民活動センタービル4階
  一般社団法人北海道身体障害者福祉協会
  電 話 : 011(251)1551   FAX : 011(251)0858

   
 
   

  文芸

    俳句
 

岩見沢市 池田 敏雄
・炊飯の香りしあわせ雪の朝
・有り難うばかりを云ひて去年(こぞ)今年(ことし)
室蘭市 池内 満里子
・簪(かんざし)や紅引く吾の女(め)正月
・初明り傷心の子等夢を追ふ
・塒(ねぐら)へと帰心(きしん)深まる寒(かん)入日(いりび)

    短歌
 

石狩市 伊藤 雍二(いとう やすじ)
 ・助けてよ
 ・好きな人には
 ・けなされて
 ・愛は届かぬ
 ・いい人なのに
語呂合わせ(たすけあい)

室蘭市 渡部(わたなべ) 忠雄
叉路(さんさろ)のもとのたの一軒家(いっけんや)
     窓のかりに守唄聞く
                        三橋 明子((みはし あきこ)
・広狩平野クラーク像(ぞう)
     新墾(にいはり)の道篤(じゅんとく)の武(ぶふ)
                        大石 純夫(おおいし すみお)
・街(まちかど)で買った焼芋(やきいも)御八(おや)つ時(どき)
     頬(ほおば)る笑顔で九(くり)四里(より)味(うま)い
                        角張 里美(かくばり さとみ)
[太字部分がお名前になっております。]

渡辺 筆子【遺作】
・好きだよと言われて胸の高鳴りを
     抑(おさ)えきれずに泣いた遠い日
・寒い日の学校までの遠い道
     ひと息入れた校門のそば
・古里の弟からの鮭届き
     近況知らせる懐(なつ)かしい声
・正月は親子が揃う祝い膳
     夢を語って笑顔弾(はじ)ける
・正月は私ひとりが忙しい
     「いいから坐(すわ)れ」と夫は言うが

  短歌講座を一緒に学んだ渡辺筆子さんが12月23日急逝いたしました。素直で温情厚く誰からも好かれていただけに急な死は惜しまれてなりません。 12月7日の最後の短歌を遺作品として皆様に紹介し、筆子さんのご冥福を心よりお祈りしたいと思います。    池内 満里子

【筆子さんを偲ぶ歌】
室蘭市 桜井 美保

・新聞のお悔やみ蘭(らん)に歌友の
     渡辺筆子繰(く)り返し読む
・お別れにあなたの頬をそっと撫(な)で
     あまりの冷たさ現実と刻(よ)む
・初めての出合いは八年前だった
     短歌講座に笑顔のあなた
室蘭市 渡部(わたなべ) 忠雄
・学ぶ友突然の訃報に言葉なし
     語った笑顔欠けて淋しい
室蘭市 池内 満里子
・さよならの言葉残さず逝(い)った友
     悲しみ包む冬の夕暮れ
・燃えつきて儚(はかな)くちりぬ年の瀬に
     昭和の友がまた一人逝(ゆ)く
・友逝(ゆ)きて日毎(ひごと)につのる淋しさよ
     海に向かって声あげてなく

【1月号新聞のお詫び】
●文芸の短歌に誤りがありました。

石狩市 伊藤 雍二(いとう やすじ)
(誤)初日の出きらく雪の旭岳
     仰ぎて祈る健康長寿
(正)初日の出きらく雪の旭岳
     仰ぎて祈る健康長寿
以上、大変失礼いたしました。
  御詫びして訂正いたします。

 
 

編集部からのお願い
1)投稿は、新聞発行月の前月末日までの受付といたします。
2)作品には、短歌、俳句、川柳の区分を明確に記入してください。
3)一般読者が読みにくい漢字には、必ずルビを付すよう、お願いいたします。
【宛先】
〒060-0002
札幌市中央区北2条西7丁目道民活動センタービル4階
一般社団法人 北海道身体障害者福祉協会 宛
FAX : 011(251)0858