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北海道身体障害者新聞(第728号)

   

 平成26年度要約筆記者補習講習10月最終講座の開催

 

  今年8月23日にスタートした要約筆記者補習講習の第3クールを、10月25日(土)26日(日)の2日間、札幌の道民活動センタービル8階820研修室において開催しました。
  受講生は、講義・実技・模擬筆記・実技試験に取り組みました。
 概略は以下の通りです。
★1日目 10月25日(土)
 第1講 10時~12時
 北星学園大学 社会福祉学部福祉計画学科 木下武徳教授による「社会福祉の歴史と理念」・「障害者福祉」をテーマに2時間の講義が行われました。
  諸外国と日本との社会福祉への取り組みの違い、また近年の法律の制定・改正などを解説いただき、受講者は理解を深めました。
  第2講 13時~15時
 全要研 山岡千恵子副理事長による「コミュニケーション論」・「情報保障論」の2時間の講義が行われました。
 コミュニケーションの本質を理解するとともに、要約筆記者としての話の聞き方、話の焦点化について学びました。
  第3講 15時15分~ 17時15分
 山岡講師による「伝達実践技術実習」をテーマに講義と実習でした。
  「何を、何から、どう伝えるか」という点に注意し、二人一組となり、一人が見た絵を文章にして相手に伝え、相手が文章を元に絵を再現するという実習が行われました。
 思うように伝わらないのは、何が原因だったのか、活発な議論が繰り広げられました。
★2日目 10月26日(日)
 第1講 10時~12時30分
 山岡講師による「要約筆記者の在り方」をテーマとした講義が行われました。
 要約筆記者としての責務、倫理について意識を新たにし、グループごとに事例検討を行いました。
どのグループも活発なディスカッションとなり、その後の発表も授業終了時刻を30分オーバーするほど白熱したものとなりました。
  第2講 13時15分~ 15時30分
  カリキュラムの後半は模擬試験です。まず筆記試験が行われました。
 出題は「聴覚障害分野」・「社会福祉分野」・「要約筆記・日本語分野」にわたり、1時間の試験時間の後、テキストや資料を使い自己採点。最後は全体で答え合わせをし、受講者はそれぞれの得意分野、克服しなければならない分野を再認識しました。
  第3講 15時15分~ 17時15分
 最後の時間は実技の模擬試験でした。
 手書きとパソコンで席を分かれ、1問目はノートテイク、2問目は全体投影と続けて行われました。
  ひとりひとりが要約した文章をOHCに映し出し、山岡講師による丁寧な添削が行われました。
 最後に、一般社団法人北海道身体障害者福祉協会 泉司常務理事・事務局長から、長期にわたる受講者の皆さんへの敬意を表し、今年度の全てのカリキュラムを終了しました。

   
 
   

 耳が遠くなったら町内会の集会や地区懇談会で要約筆記を活用してみませんか!!

 

  あなたのお住まいの近くの要約筆記奉仕員の方々のサークルをご紹介します。
連絡先
一般社団法人 北海道身体障害者福祉協会
電 話011-251-1551  FAX011-251-0858


   
 
   

全国統一要約筆記者認定試験日程決まる

     平成26年度要約筆記者認定試験の実施について日程等が決定いたしましたので、ご案内します。詳細につきましては、問合わせ先にご連絡をお願いいたします。
★認定試験実施日
 平成27年2月22日(日)
  午後1時~午後3時30分(予定)
★試験実施場所
 道民活動センタービル10階1060会議室
★実施団体
 一般社団法人 北海道身体障害者福祉協会
★受験対象者
 平成25年度及び26年度の要約筆記者補習講習受講者
★試験内容
 ①筆記試験
 ②実技試験
★受験費用
 一人当たり4,200円
 手書き・パソコン共受験者は一人当たり6,300円
【問合せ及び受験申込み】
 〒060―0002
 札幌市中央区北2条西7丁目道民活動センタービル4階
  一般社団法人 北海道身体障害者福祉協会
  電 話011(251)1551   FAX011(251)0858

   
 
   

 ブルーファミリアさわやかチャリティコンサート

 

  平成26年10月12日(日)千歳市民文化センターにて、視覚に障がいを持つメンバーが音楽活動を続ける「ブルーファミリア」が、「さわやかチャリティーコンサート」を開催しました。

    ブルーファミリアとは36年来 の親交を重ねるSTVアナウンサーの喜瀬ひろしさんが、今年も司会進行を務めました。時折交えるユーモアが会場を和ませていました。
 1部は「オリジナルで奏でる勇気の歌」をテーマに、オリジナル曲を披露。 また千歳市立青葉中学校合唱部を迎えての「ふるさと」の合唱は、歌声を会場いっぱいに響かせました。
  2部は「勇気を歌う」がテーマ。「三百六十五歩のマーチ」をはじめとする有名曲を演奏し、会場には一緒に口ずさんでいる姿も多く見かけられました。
  3部の演劇は、劇団「睦(むつみ)」による「盲学校Ⅲ~未来を信じる勇気~」の公演でした。 一昨年から盲学校を舞台にした学校シリーズも、今年がシリーズ最終回。会場は万来の拍手と感動に包まれ、全てのプログラムが終了しました。

   
 
   

  介護資格要件を緩和

 

  介護分野での深刻な人手不足を補うため、厚生労働省は、介護職の資格要件を緩和する方針を固めた。外国人の受け入れも拡充し、2025年度までに 約100万人の増員が必要とされる。
  専門学校で介護福祉士資格を取得する人に国家試験を2016年度から義務付けるとしていたのを2017年度以降に延期と決めたのが今年7月。
  現行では、介護の資格制度は、国家資格の介護福祉士のほか、研修時間によって2段階ある。今回、厚生労働省では、そのうち、最短の130時間の研修で取得できる「介護職員初任者研修修了者」の要件を緩和して短い時間で取れるようにするか、新たに研修時間の短い資格を設ける。
  一方、介護分野への外国人受け入れについては、留学生が介護福祉士などの国家資格を取得すれば、国内で働けるようにする。

   
 
 
 
   

 平成26年度盲ろう者通訳・介助員現任研修を終えて

    10月に実施した「北海道盲ろう者向け通訳・介助員現任研修」で講師を務めていただいた札幌盲ろう者福祉協会会長 富樫真弓様が、協会会報「たんぽぽ」 №83に記事を掲載されました。
  一部を抜粋して紹介させていただきます。
 

  「二日目の午前中は、私たちチーム担当『音声通訳の基礎の再確認』でした。何とか無事に終えましたが、私個人としては普段、会議などでは人工内耳のボリュームを上げて聞いていますが、会議が終わり、それぞれ話し合っているときには会議中の調整のままではうるさいのでボリュームを下げます。ところがこの現任研修中は、受講者の手前、相手によってボリュームを上げたり下げたりはできなかったし、集中して通訳実技を聞かなければならず本当に疲れました。
  午後からは「盲ろう者にとって分かりやすく、正しく、そして、リアルタイムに」と題した座学でした。
  三日目は午前の講義では北翔大学生涯スポーツ学部スポーツ教育学科の佐藤 至英(さとう よしてる)教授による「対人コミュニケーション」・「障がい者の心理・障がいの受容・共感・対応法等」と題しての講義でした。
  (略)とはいえ、終わって今はほっと安堵しているところです。(略)私たち盲ろう者は周りの多くの方々のご協力のお陰でこのような北海道の事業に関われるのだと心から感謝しています。ありがとうございました。そしてお疲れ様でした。」

   
 
   

  第21回泉流チャリティー日本舞踏会の開催

 

  平成26年10月26日(日)札幌市中央区の札幌共済ホールで開催されました。
  午前11時開演で、第1部は17演目の日本舞踏が披露されました。
  その後の寄付贈呈式では、当日出席した一般社団法人身体障害者福祉協会 赤坂勝会長に、春雅会 泉春雅様より寄付金の贈呈がありました。
  第2部でも18演目の披露があり、予定を無事に終了しました。
  寄付金は北海道の身体障害者福祉へ使わせていただきます。ありがとうございました。

   
 
   

  障がい者110番法律地方相談会の実施

 

   10月22日(水)苫小牧市心身障害者福祉センターにて、札幌弁護士会所属 小田嶋真悟(おだしま しんご)弁護士による無料法律相談が実施されました。
 今年度の地方相談会は、これにて終了となりました。

   
 
   

  今年の漢字は?

 

   毎年12月12日(漢字の日)に清水寺で発表される「今年の漢字」。これまでの「今年の漢字」を見ながら、一年を振り返ってみてはいかがでしょうか。
  1995年「震」 1996年「金」 1997年「倒」 1998年「毒」 1999年「未」 2000年「金」
  2001年「戦」 2002年「帰」 2003年「虎」 2004年「災」 2005年「愛」 2006年「命」
  2007年「偽」 2008年「変」 2009年「新」 2010年「暑」 2011年「絆」 2012年「金」
  2013年「輪」

   
 
   

 ※ JRジパング倶楽部特別会員募集

    JRジパング倶楽部特別会員は身体障害者を対象とした特別会員制度を設けております。年会費が一般の方々より安く、年齢も低く設定されており、たいへんお得で入会された方々より喜んでいただいております。
 

▼入会資格
 ・身体障害者手帳の交付を受けている方で男性60歳以上、女性55歳以上の方
▼年会費
 ・1人 1,350円
▼会員特典
  JRの窓口で障害者手帳を提示して購入の乗車券が片道・往復・連続乗車のいずれかで201キロメートル以上の利用の場合に、2〜3割引きで特急券、急行券、グリーン券、座席指定席券などを購入できます。
  寝台料金等対象外もありますので窓口等でご確認下さい。
▼割引除外期間
 ・4月27日〜5月6日
 ・8月11日〜8月20日
 ・12月28日〜1月6日
▼割引率
 ・新規会員 【初回〜3回目→2割引  4回目〜20回目→3割引】
 ・更新会員【初回から3割引】
▼ジパング手帳の到着
  お申込から2~3週間程度の時間が必要となりますので、予めご了承ください。
  尚、更新手続きは1ヶ月前から可能です。期限を過ぎますと新規会員扱いになりますので、早めの更新手続きを行ってくださいますよう、お願いします。
申込・お問合せ先
  各地区の身体障害者福祉協会及び下記へ
〒060―0002
札幌市中央区北二条西7丁目 道民活動センタービル4階
一般社団法人 北海道身体障害者福祉協会
電話:011―251―1551
FAX:011―251―0858

   
 
   

盲ろう者通訳・介助員派遣事業の利用登録申請について

 

  あなたのご家族や周りに視覚 と聴覚に重複して障がいのある方はいませんか。北海道身体障害者福祉協会では、このような方々に対するコミュニケ―ションや移動等の支援を行う「盲ろう者通訳・介助員派遣事業」を無料で実施しております。
  是非、盲ろう者の方やご家族に、この事業を紹介して通院や買い物などで利用されるようにお伝えください。  
  なお、事前に利用登録が必要となりますので、登録手続き等 は、左記へお問合せください。
【問合せ先】
〒060―0002
札幌市中央区北二条西7丁目 道民活動センタービル4階
一般社団法人 北海道身体障害者福祉協会
電話:011―251―1551
FAX:011―251―0858
「ご連絡をお待ちしております」
あなたの自立と社会参加のお手伝いをいたします。


   
 
   

 ※困りごと、悩みごとは 「障がい者110番」へ電話!!
「札幌市を除く全道各地にお住まいの障がい者及びその家族の方々」が対象です。
 電 話:011-252-1233
  FAX:011-252-1235

札幌市内にお住まいの方は「札幌市あんしん相談」に連絡をお願いします
 電 話:011(633)1313

   
 
   

文芸

  短歌
 

室蘭市 渡部 忠雄(わたなべ ただお)
秋(ちゅうしゅう)の芒(すすき)原(のはら)は月あかり
     餅(もち)つくウサギ(しん)じる昔
                        中野 信(なかの まこと)
・ 芝(しばざくら)咲きたるで回顧(かいこ)する
     (ひろ)き海での板子(いたご)枚(いちまい)
                        桜庭 洋一(さくらば よういち)
を越え(き)嶇(く)を登(のぼ)りて(みね)づたい
     我がく先は至福(しふく)の郷(さと)へ
                        岡崎 峰行(おかざき みねゆき)
(太字が姓名となっております)

石狩市 伊藤 雍二(いとう やすじ)
 ・私たち
 ・辛い人生
 ・駆け抜けて
 ・泣いたあの頃も
 ・いい思い出ね
語呂合わせ(稚内市)

室蘭市 池内 満里子(いけうち まりこ)
・ 記憶した姉の戒名(かいみょう)読む夜の
     ちちろ鳴く声遠くに聞こえ
・ ちぎれ雲海面(みなも)に影を乗せながら
     海も秋へと深まりて行く
・ 野辺に咲く芒(すすき)は同じ方を向き
     指差(さ)す方に「コッチムイテホイ」

  俳句
 

滝川市 菅原 信子(すがわら のぶこ)
・ 遠花火(とおはなび)音(おと)と光(ひかり)のすれ違(ちが)い
・ 黄金色(こがねいろ)稲先(いなさき)垂(た)れて百年塔(ひゃくねんとう)

岩見沢市 池田 敏雄(いけだ としお)
・ ぬかる田(た)の切株(きりかぶ)つたい稲刈(いねか)し
・ 稲(いな)馬(うま)で眠(ねむ)りし吾子(あこ)が農(のう)を継ぎ
・ 寒昴(かんすばる)仰(あお)ぎて背筋通りけり
・ わが脚の疼きは病まず多喜二の忌

室蘭市 池内 満里子(いけうち まりこ)
・ 点字読む指の速(はや)さや鳥渡る
・ 渋皮の頑固さ今も栗御飯
・ 露(つゆ)けしや閉(と)ざされし目に泪(なみだ)あり

 
 

【10月号新聞の御詫び】
●文芸の室蘭市 池内 満里子 様の俳句に間違いがありました。

(誤)
・さめて菊をすすり十五夜共白髪
(正)
・さめて茶をすすり十五夜共白髪
  以上、大変失礼いたしました。
御詫びして訂正いたします。

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【宛先】
〒060-0002
札幌市中央区北2条西7丁目道民活動センタービル4階
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