文字を大きくする   普通にする   背景を黒にする   背景を白にする

北海道身体障害者新聞(第725号)

   

 第63回全道身体障害者福祉大会函館大会開催

   「大会スローガン」
一、障害者権利条約の理解を深めよう
一、障害者団体育成のための支援制度を促進させよう

  北海道身体障害者福祉協会、函館市身体障害者福祉団体連合会主催、函館市、函館市社会福祉協議会共催の「第63回全道身体障害者福祉大会函館大会」が7月20日(日)道内各地からボランティアを含め640余名の方々が、「函館市民会館」に集い、大会実行委員会及び地元協会の大会準備や地元の協力に支えられ当日は、好天にも恵まれて素晴らしい大会が開催されました。

 

「レセプションの開催」
 本大会に先立ち、7月19日(土)午後6時からホテル函館ロイヤルにて、レセプションが開催され110名の参加の下、オープニングでは、函館盲学校中学部3年全盲の鈴木 元気(すずき げんき)君のヘレンケラー記念音楽コンクール創作演奏部門1位受賞曲「不安」の演奏がありました。その後、実行委員長・主催者挨拶の後、祝辞・来賓紹介があり、アトラクションでは江差追分函館声徳会(せいちょうかい)支部の皆さんの素晴らしい唄声と踊りに魅了されていました。
【大会概要は次の通り】
●開会
  堂前 文男(どうまえ ふみお)副大会長(北身協副会長)による開会宣言で全道大会が開会致しました。
  国家斉唱・物故者へ黙祷のあと、赤坂 勝(あかさか まさる)大会長(北身協会長)から主催者として挨拶があり、「道南の観光と経済の拠点、ロマン漂う歴史のまち、函館での大会開催に協力・支援をいただいた市当局・福祉関係諸団体・ボランティア・多くの函館市民の皆様・そして地元の函館市身体障害者福祉団体連合会の皆様のご尽力に感謝申し上げます。」とまた、北海道善行賞・北身協会長表彰を受賞される方にお祝いと感謝を述べられました。さらに障害者権利条約批准についても触れられました。又、10月に函館で開催される日弁連主催のシンポジウムの成功に向けて協力の話に触れ、結びに関係各位、ボランティアの皆様、函館市民の皆様に感謝を述べられました。
  続いて、名誉大会長の工藤 壽樹(くどう としき)函館市長は第63回全道身体障害者福祉大会の開催に市民を代表して歓迎の言葉に続いて63回目という長い歴史に敬意を表され、障害者権利条約について触れ、函館市が平成13年に制定した「福祉のまちづくり条例」についてお話されて、障がい者福祉施策の推進の一層の努力について述べられて風光明媚な函館の名所旧跡と新鮮な魚介類について楽しまれるようにとお話し、結びに大会の成功と関係者への感謝の言葉を述べられました。
●式典及び表彰
  表彰は北海道善行賞〔知事表彰〕の自立活動者4名、自立支援功労者5名、北海道身体障害者福祉協会会長表彰で自立更生者21名、援護功労者29名に各々表彰状と記念品が贈られました。
  続いて、北海道知事 高橋 はるみ様(代理 渡島総合振興局長宮内 孝(みやうちたかし)様)、北海道議会議長 加藤 礼一様(代理北海道議会議員 川尻 秀之(かわじりひでゆき)様)、函館市議会副議長 斉藤 佐知子(さいとう さちこ)様から祝辞を頂き、来賓紹介、祝電披露のあと、受賞者を代表して氏家(うじいえ)ふささん(函館市身体障害者福祉団体連合会)から「本日、表彰を受けられた諸先輩に代わり御礼申し上げます。
  今まで支えてくれた家族、職場の同僚、協会の皆様など、多くの方々のご支援・ご協力に感謝申し上げ、この場をお借りし、御礼申し上げます。
  これからも、この感激を胸に福祉向上のため、微力ですが頑張ってまいります。」と述べられました。
  休憩の後、全体会議となりました。
●全体会議
  議長団の堂前 文男(どうまえ ふみお)氏(北身協副会長)、佐藤秀臣(さとうひでおみ)氏(北身協副会長)の進行により全体会議が開催され、泉 司(いずみ つかさ)氏(北身協常務理事)から「第61回釧路大会要望事項処理」の報告が行われ、了承されました。
  続いて事前に提出のあった第63回函館大会提出議案の説明、審議の後、議長から「今後、大会推進委員会でさらに、協議し、要望としてまとめたい。」と発言がありました。
●大会宣言
 島 信一朗( しま しんいちろう)氏(函館市身体障害者福祉団体連合会副会長)が大会宣言(案)を読み上げ、提案通り採択されました。(別記掲載)
●大会決議
  続いて、仲尾 芳則(なかお よしのり)氏(函館市身体障害者福祉団体連合会理事)が大会決議(案)を読み上げ、提案通り採択されました。(別記掲載)
●次期開催地挨拶
  議長団が退任後、次期開催地の恵庭市から船田 清(ふなだ きよし)氏(恵庭市保健福祉部長)の挨拶がありました。
●閉会のことば
  最後に副大会長 佐藤 秀臣(さとう ひでおみ)氏(北身協副会長)から閉会の挨拶があり無事、第63回全道身体障害者福祉大会函館大会を成功裡に終了致しました。

   
 
   

 【第63回全道身体障害者福祉大会函館大会宣言】

 

  障害者権利条約の批准が実現した現在、ここ道南の拠点、函館市において、全道各地から参加した仲間たちとともに、第63回全道身体障害者福祉大会函館大会を盛大に開催することができました。
  平成18年に障害者権利条約が国連で採択されて以降、批准に向けた国内法制の整備を着実に進めるべく、我々は、思いを一つに全力で取り組み、障害者基本法の改正、障害者総合支援法及び障害者差別解消法の成立など一定の成果を得た。
  そして、本年2月19日の条約批准の実現は大きな喜びとともに、障害者運動の大きな弾みとなった。障害者権利条約の批准は、ゴールではなく、新たなスタートである。今後は、条約に沿って、障害関連のあらゆる分野の法制度が着実に整備され、障害者施策を促進することを求めていく。
  さらに条約の根幹である障害者の権利と尊厳の保障及び差別禁止が、わが国の社会に受け入れられるためには、地域において差別禁止条例をつくることが必要である。
  北海道身体障害者福祉協会は、障害者権利条約を反映した障害者施策の実現と国民の理解と啓発をめざし、全道の会員並びに加盟団体との連携のもと、一致団結して行動することを誓い、ここに宣言する。
【大会決議】
一、障害者権利条約にふさわしい法整備を
二、個人情報開示のあり方を検討せよ
三、全国に広げよう障害者差別禁止条例の制定を
四、身体障害者相談員による相談支援の拡充を図れ
以上決議する
平成26年7月20日
第63回全道身体障害者福祉大会函館大会
(原文を掲載いたしました。

   
 
   

  障がい者110番地方相談会の実施

 

  函館市民会館2階小会議室1号室に於いて札幌弁護士会所属石塚 慶如(いしづか やすゆき)弁護士による無料法律相談が実施されました。

   
 
 
 
   

 ☆地域からのお便り☆

    第3回福祉交流ビールパーティの実施
 

  砂川身体障害者福祉協会

  「去る7月26日、砂川総合福祉センターにおいて第3回福祉交流ビールパーティが実施されました。
  当日はあいにくの悪天候の中、会員・ボランティアの手伝いの方々20名を含め、障がい当事者、健常者、200余名が集い、砂川協会の収益活動と砂川市との交流を通じて、障がい者の福祉活動を理解して頂き、交流を深める事を目的として実施されました。
  砂川市 善岡市長、砂川市社会福祉協議会 小関会長、砂川市共同募金会 西川会長、北身協 泉常務理事、赤平市身障協会 若山会長他の方々に参加を頂き和やかにビールジョッキ片手に盛り上がりました。
  また、砂川身障協会で用意した景品に加え、社会福祉法人江差福祉会様から災害備蓄用パンを3種類3箱の寄贈、市内企業よりたくさんの寄贈を頂き、盛大な抽選会、歌手による歌謡ショーも実施され、ビールのお代わりのスピードも加速しました。お手伝いいただいた方々、寄贈頂いた江差福祉会様と各企業様に紙面を借りて、改めて御礼申し上げます。

    第47回十勝地区身体障害者スポーツ大会の実施
 

  十勝地区身体障害者福祉協会

  十勝地区身体障害者福祉協会主催の第47回十勝地区身体障害者スポーツ大会が7月31日(木)、豊頃町総合体育館において、豊頃町をはじめとして豊頃町社協、ボランティア、関係機関・団体の支援の下で参加選手ボランティアを含めて、管内15町村から約300余名の参加で開催されました。
  競技は、個人、町村、ブロック対抗の7種目で延べ参加選手約550余名となり、熱戦が繰り広げられ、総合優勝 大樹町身障協会  準優勝 広尾町身障協会でした。
  この大会を通じ、管内の身体障がい者の交流と親睦を深めることが出来て素晴らしい1日をスポーツに汗を流し、笑顔で終えることができました。
  閉会式では、次期開催予定の宮西芽室町長が駆けつけ、更なる飛躍の大会にするとの力強いお言葉があり、事故もなく無事終了致しました。

   
 
   

 JRジパング倶楽部会員募集

    JRジパング倶楽部特別会員は身体障害者を対象とした特別会員制度を設けております。
年会費が安く、年齢も低く設定されております
 

▼入会資格
 ・身体障害者手帳の交付を受けている方で
男性60歳以上、女性55歳以上の方
▼年会費
 ・1人 1,350円
▼会員特典
  JRの窓口で障害者手帳を提示して購入の乗車券が片道・往復・連続乗車のいずれかで201キロメートル以上の利用の場合に、2〜3割引きで特急券、急行券、グリーン券、座席指定席券などを購入できます。
  寝台料金等対象外もありますので窓口等でご確認下さい。
▼割引除外期間
 ・4月27日〜5月6日
 ・8月11日〜8月20日
 ・12月28日〜1月6日
▼割引率
 ・新規会員 【初回〜3回目→2割引  4回目〜20回目→3割引】
 ・更新会員【初回から3割引】
▼ジパング手帳の到着
  申込から2〜3週間程度かかります。ご了承ください。
申込・お問合せ先
  各地区の身体障害者福祉協会及び下記へ
〒060―0002
札幌市中央区北二条西7丁目 道民活動センタービル4階
一般社団法人 北海道身体障害者福祉協会
電話:011―251―1551
FAX:011―251―0858

   
 
   

盲ろう者通訳・介助員派遣事業の利用登録申請について

 

  あなたのご家族や周りに視覚と聴覚が重複した在宅障がい者の方はおりませんか。北海道身体障害者福祉協会では、このような方に対するコミュニケーションや移動等の支援を行う「盲ろう者通訳・介助員派遣事業」を実施しております。
  是非、盲ろう者の方やご家族に、この事業を紹介して通院や買い物などで利用されるようにお伝え下さい。
  なお、事前に利用登録が必要となりますので、登録手続き等は、下記へお問合せ下さい。
【問合せ先】
一般社団法人 北海道身体障害者福祉協会
電 話 011-251-1551
FAX  011-251-0858
「ご連絡をお待ちしております」
あなたの自立と社会参加のお手伝いをいたします。


   
 
   
   

 ※困りごと、悩みごとは 「障がい者110番」へ
「札幌市を除く全道各地にお住まいの障がい者及びその家族の方」
 電 話 011―252―1233
  FAX 011―252―1235

●札幌市内にお住まいの方は「札幌市あんしん相談」に連絡願います
  電 話 011 ( 633 )1313

 
   
   

文芸

  短歌
 

室蘭市 渡部 忠雄(わたなべ ただお)
碑(ひきひ)見つ天仰(てんじょうあお)ぎ子の(さち)を
     方山(よもやま)ばなし(ほが)に話す
                        石井  幸四朗(いしい こうしろう)
ほどの教科書かかえ片舎(かたいなか)
     純朴児童十(じゅんぼくじどう とかち)の想い
                        山田  勝(やまだ まさる)
風(せいふう)に草花ゆれる辺(みずべ)では
     今日のせ睦(むつ)まし親
                        清水  幸子(しみず さちこ)
(太字が姓名となっております)

釧路町 大道 恵美子(おおみち えみこ)
・ 蝦夷地(えぞち)なる昔思はす熊騒動
     またも犠牲者ああ無残なり
・ まち望む山菜とりは命がけ
     熊らも動く民家近くに
・ 子の頃に水くみランプ掃除らと
     働きし人の意外に多き
・ 温泉やケアセンターら忙しく
     百歳前後のかしまし男女
・ 人生の分岐点での断念は
     すべて敗戦大きく占める
・ 連休に車時代のスピード化
     交通事故死のニュース続出
・ 何処(いずこ)より種飛びきしかつりふね草
     広ごり咲ける花のあざやか
・ 久々に病み臥(ふ)す友の元気なる
     電話の声に心はずめり

石狩市 伊藤 雍二(いとう やすじ)
・ イガいがと烏賊売り烏賊売り歩くだみ声の
     なまり懐かし函館の朝
・ この歳(とし)で故郷(ふるさと)おもう寂しさよ
     夢にも遠い樺太(からふと)はるか
・ 一枚の紙にて戦地に赴(おもむ)きし
     いまだ帰らぬ英霊(えいれい)いづこ

室蘭市 池内 満里子(いけうち まりこ)
・ 梅雨空(つゆぞら)にほころび初めたあじさいは
     うすみどりから彩(いろ)増してゆく
・ 亡き姉に逢いたい思いでアルバムを
     開けば変わらぬ笑顔の一枚
・ 「追分」の流るる江差町(えさしまち)医院
     垣根(かきね)のはまなす今もなつかし

  俳句
 

岩見沢市 池田 敏雄(いけだ としお)
・ 炎帝(えんてい)の立ちはだかりて一歩出ず
(炎帝とは中国の夏をつかさどる神で中国古代の伝説上の帝王です)
・ 床しきは白手袋の人なりき

室蘭市 池内 満里子(いけうち まりこ)
・ 黒揚羽(くろあげは)誘われてゆく冠木門(かぶきもん)
・ 蚊遣火(かやりび)の煙りは昭和の夢を追ふ
・ 歩みへの止む無き決別蛍飛ぶ

 
 

【7月号新聞の御詫び】
● 岩見沢市株式会社 協和義肢製作所様の広告が未掲載となっておりました。
● 文芸の姓名折り込み短歌の作者の地名と太字部分の御名前に間違いがありました。
(誤) 岩見沢市 渡部 忠雄
(正) 室蘭市   渡部 忠雄
(誤) 渡辺 駿貴
(正) 渡部 駿貴
以上、大変失礼致しました。御詫びして訂正致します。

 
 

文芸に投稿される方へのお願い
1)判読が難しい漢字には必ずルビを付して下さい。
2)作品には、短歌、俳句、川柳の区分も記入をお願いします。
3)投稿はできるだけ新聞発行月の前月末までにお願いします。
【宛先】
〒060-0002
札幌市中央区北2条西7丁目道民活動センタービル4階
一般社団法人 北海道身体障害者福祉協会 宛