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北海道身体障害者新聞(第723号)

   

 平成26年度 第1回理事会の開催

   「平成26年5月27日に札幌市の道民活動センタービルに於いて13時30分から赤坂勝(あかさか まさる)会長をはじめ各理事監事が出席の下、開催されました。」

 

  審議概略は以下の通り冒頭赤坂勝(あかさか まさる)会長より出席の御礼と闊達(かったつ)な審議を行って、いただきたい旨の挨拶があり、赤坂勝議長の進行で議事に入りました。
★議案1号・2号
○平成25年度事業報告及び決算報告
  事務局より報告があり質疑応答と合わせて工藤監事より、適正に処理執行されている旨の監査報告があり、理事会承認となりました。
★議案3号・4号
○平成26年度事業計画及び収支予算
  既に3月18日に理事会において承認済みの今年度事業計画・収支予算の再確認を行いました。
★議案5号
○日身連について
  現在の収益事業による還付金を平成27年度会計(平成28年1月に還付予定)より還付金額の全額を北身協へ帰属することについて質疑応答の結果、理事会において承認の下、今年度の定時総会の審議事項と致しました。
★議案6号
○北海道ろうあ者奨学金・明星奨学金の運営について
  平成27年度以降廃止の方向で質疑応答の結果、理事会において承認の下、今年度の定時総会の審議事項と致しました。
★議案7号
○欠員理事の補選について
  平成26年3月31日付けで辞任願いのあった理事の補充について定時総会において新理事1名の審議を行う旨の提案をすることが確認されました。
★その他報告事項
・平成26年度日身連東北・北海道ブロック団体長等会議について
・第59回日本身体障害者福祉大会しまね大会について
・第63回全道身体障害者福祉大会函館大会について
・第64回全道身体障害者福祉大会の開催について
・障害の害・碍・がいに関する呼称について
  以上、議案7件、報告事項5件を平成26年6月12日開催予定の平成26年度定時総会に上程することで出席理事全員一致となり平成26年度第1回理事会を終了致しました。

   
 
   

 平成26年度 定時総会の開催

 

  一般社団法人北海道身体障害者福祉協会の平成26年度定時総会が札幌市の道民活動センタービル5階、会議室に於いて開催されました。
概要は次の通り
 

  当日は出席者35名、書面表決15名でした。開会宣言の後、物故者へ黙祷を挙げ、赤坂勝(あかさか まさる)会長の挨拶があり、続いて、来賓の遠藤篤也(えんどう あつや)様(北海道保健福祉部福祉局障がい者保健福祉課主幹)及び菊池重利(きくち しげとし)様(北海道保健福祉部福祉局障がい者保健福祉課主任)の出席を賜り、遠藤主幹より祝辞を頂き、議長選出では小林孝雄(こばやし たかお)氏(夕張身体障害者福祉協会会長)が選出され、資格審査報告・議事録署名人の明示に続いて、予定の議案の審議と報告事項が行われました。
 審議結果
◆1号議案・2号議案(平成25年度事業・決算報告)は活発な質疑応答の後、報告通り承認されました。
◆監査報告は工藤監査役より適正な処理がなされているとの監査報告がありました。
  尚、決算資料に2箇所誤りがありました。お詫び申し上げます。
◆3号議案・4号議案(平成26年度事業計画・収支予算)は、新定款により報告案件となり質疑応答の後、原案通り承認されました。
◆5号議案 日身連収益事業還付金(平成28年1月還付予定分)について
  平成27年度以降5年間の還付金の北身協への帰属については活発な質疑応答後に了承され4年後に再度検討となりました。
◆6号議案(ろうあ者・明星の奨学金運営について)
  平成27年度から廃止の方向について了承され、今後関係者と折衝することと致しました。
◆欠員理事の補選について
執行部より紋別市身体障害者福祉協会藤田孝太郎(ふじた こうたろう)会長の推薦があり、満場一致で承認されました。
◆その他(報告事項)
・日身連東北・北海道ブロック団体長会議について
・第59
回日本身体障害者福祉大会しまね大会について
  北海道から5名の参加報告がありました。
・第63回全道身体障害者福祉大会函館大会について
  函館から多数参加の要請がありました。
・第64回全道身体障害者福祉大会恵庭大会について
  恵庭の開催が報告され、恵庭市長への表敬訪問は7月10日との報告がありました。
  ・障害の害・碍・がいに関する呼称について
  平成25年事務局長・事務担当者会議、組織検討委員会を経由して理事会での最終決議として報告があり、詳細は出席者に配布して、且つ、7月8日の事務局長・事務担当者者会議でも配布する予定です。
  以上、予定の審議・報告事項は全て承認され、午後2時閉会となりました。
 
  その後、平成26年度第2回理事会が開催され、篠山副会長辞任に伴う新副会長に函館市身体障害者福祉団体連合会会長佐藤秀臣(さとう ひでおみ)氏が選出され改めて、再出発となりました。

  次年度の定時総会は平成27年6月14日(日)の開催が決定しました。
日曜日の開催は新たな試みです。


   
 
   

  第59回日本身体障害者福祉大会会しまね大会の開催

 

  平成26年5月22日(木)23日(金)の2日間に渡り、約2500名の参加で島根県松江市で開催されました。北海道からは5名が参加しております。
  ●5月22日(木)ホテル一畑サンシャインホール
  島根県松江市千鳥町30
   10時〜12時      ・日身連評議委員会
   13時〜16時30分  ・政策協議・基調講演・シンポジウム
   18時30分〜       ・歓迎レセプション
●5月23日(金)島根県立産業交流会館(くにびきメッセ)
  島根県松江市学園南1の2の1
  しまね大会 次第
   9時〜10時       ・島根県、松江市PRビデオ
   10時〜12時      ・第59回日本身体障害者福祉大会しまね大会
                    大会式典・挨拶・表彰等
          議事
                  ・事業報告、事業計画
                  ・大会宣言、大会決議等
                  ・アトラクション 石見神楽「八岐大蛇」
  以上をもって無事閉会となりました。

   
 
   

  公益法人改革の余波

 

  2008年12月に公益法人制度改革関連3法が施工され、既存の公益法人は2013年11月までに新公益法人か一般法人に移行申請をし、審査をほぼ終了しました。一般法人になると税制優遇はなくなり住民税が課税されます。
  新公益法人は、国や都道府県の第三者機関が審査。
①支出における公益目的事業の比率が50%以上
②3親等以内の親族が理事・監事の3割以下など公益認定法で定める18要件をみたさなければなりません。
  今回の改革で、移行申請に10種類以上の書類が必要など手続きが煩雑化。また毎年の事業報告も個々の事業ごとの報告が義務付けられ、小規模ながら障がい者支援を続けていた法人が事務負担に対応できず申請をあきらめた事例があります。
  ある一般社団法人の視覚障害者福祉協会は申請に必要な書類の作成に役員がすべて視覚障がい者で全ての提出書類を点字翻訳が必要となり現実的に無理だったのが原因です。今後は法人住民税の支払発生があり、会費を年額倍にしたところ、会員が以前の6割まで減ってしまい「いつ解散になるか不安だ」と話しております。
  (読売新聞5月14日朝刊より部分的に引用致しました。)

   
 
 
 
   

 地域からのお便り ☆ 網走地区協会☆

    [20年の時を経て~たくさんの出会いの中で~
 

  平成26年4月17日(木)北見市留辺蘂(るべしべ)町大江本家で網走地区身体障害者福祉協会研修会が開催されました。

  ソチパラリンピックでアルペンスキー男子「男子座位・滑降」「スーパー大回転」の2種目で見事優勝し金メダル2個獲得した網走市出身の狩野亮(かの あきら)選手の母親の狩野照美(かの てるみ)さん(網走市立西小学校教諭)の講演がありました。
  標題のテーマの中で、8歳の時に交通事故で脊髄を損傷した亮さんの人生と出会いを語り、野球とスキーが好きだった亮さんは事故で希望を失いながらも辛いリハビリに耐えて家族が支えていきました。照美さんは講演で心に響いた言葉を紹介しております。
  「亮は車いすでも元気に歩める子供だから神がそれを与えた。」「頑張れない日もあるよね。」「亮さんにはなんでもチャレンジさせてあげてください。そしてあなたはコーヒーを飲む時間を作ってください」これらの言葉に照美さんは支えられたとお話しておられます。
  亮さんの自立心を育んだのは、アーチェリー、吹奏楽、バスケットに誘ってくれた人たちだったとのことです。
  大きな転機は平成10年、旧留辺蘂町で開催された障がい者のスキー大会でした。
  パラリンピックに出場する選手のスピードに驚いた亮さんはご両親に競技用のスキーをねだったとのことです。
  競技用スキーをはじめてから『出来ることは自分でする。』が常識の先輩たちの中で亮さんの自立心が育ったともお話しております。
  中学3年生で長野県での合宿に参加のため女満別空港から笑顔で手を振り、1人で飛行機に乗る亮さんの後ろ姿に照美さんは、『息子はこれでしっかり人生を歩める。』と思い涙があふれたとお話しております。亮さんはすごいが、危険な競技用のスキーを小学生5年生に買って上げるご両親の決断はもっとすごいですね。
  「狩野亮選手のプロフィール」
  網走市出身
  昭和61年3月14日生まれ
  小学校3年の時、自動車事故で脊髄損傷し半身不随となる。
  小学校5年生から障害者スキーを始める。
  中学1年生から本格的に競技用障害者スキーに取り組む。
  2006年トリノパラリンピック大会で初出場を果たす。
  2010年バンクーバー大会で「男子座位スーパー大回転」で金メダル、「男子座位滑降」で銅メダルを獲得し、記憶に新しいソチパラリンピック大会で3大会連続出場し、「男子座位滑降」・「男子座位スーパー大回転」で2つの金メダルを獲得しました。
・2010年6月10日   北海道栄誉賞
・2014年4月8日    網走市特別栄誉賞
・2014年4月10日   北海道栄誉賞特別賞

   
 
   

 JRジパング倶楽部会員募集

    JRジパング倶楽部特別会員は身体障害者を対象とした特別会員制度を設けております。
年会費が安く、年齢も低く設定されております
 

▼入会資格
 ・身体障害者手帳の交付を受けている方で
男性60歳以上、女性55歳以上の方
▼年会費
 ・1人 1,350円
▼会員特典
  JRの窓口で障害者手帳を提示して購入の乗車券が片道・往復・連続乗車のいずれかで201キロメートル以上の利用の場合に、2〜3割引きで特急券、急行券、グリーン券、座席指定席券などを購入できます。
  寝台料金等対象外もありますので窓口等でご確認下さい。
▼割引除外期間
 ・4月27日〜5月6日
 ・8月11日〜8月20日
 ・12月28日〜1月6日
▼割引率
 ・新規会員 【初回〜3回目→2割引  4回目〜20回目→3割引】
 ・更新会員【初回から3割引】
▼ジパング手帳の到着
  申込から2〜3週間程度かかります。ご了承ください。
申込・お問合せ先
  各地区の身体障害者福祉協会及び下記へ
〒060―0002
札幌市中央区北二条西7丁目 道民活動センタービル4階
一般社団法人 北海道身体障害者福祉協会
電話:011―251―1551
FAX:011―251―0858

   
 
   

盲ろう者通訳・介助員派遣事業の利用登録申請について

 

  あなたのご家族や周りに視覚と聴覚が重複した在宅障がい者の方はおりませんか。北海道身体障害者福祉協会では、このような方に対するコミュニケーションや移動等の支援を行う「盲ろう者通訳・介助員派遣事業」を実施しております。
  是非、盲ろう者の方やご家族に、この事業を紹介して通院や買い物などで利用されるようにお伝え下さい。
  なお、事前に利用登録が必要となりますので、登録手続き等は、下記へお問合せ下さい。
【問合せ先】
一般社団法人 北海道身体障害者福祉協会
電 話 011-251-1551
FAX  011-251-0858
「ご連絡をお待ちしております」
あなたの自立と社会参加のお手伝いをいたします。


   
 
   
   

 ※困りごと、悩みごとは 「障がい者110番」へ
「札幌市を除く全道各地にお住まいの障がい者及びその家族の方」
 電 話 011―252―1233
  FAX 011―252―1235

●札幌市内にお住まいの方は「札幌市あんしん相談」に連絡願います
  電 話 011 ( 633 )1313

 
   
   

文芸

  短歌
 

室蘭市 渡部 忠雄(わたなべ ただお)
役は諸行事の支え
     に町内会の人
                        佐々木正気(ささき まさき)
芽出度(めでた)さの宴(えん)に酔(しょうすい)ずさむ
     (ごう)気の唄に腕組む仲間
                        小口  剛(おぐち つよし)
原と海原越しの富士の      美観に告環境の道(どうぎ)
                        松山 忠義(まつやま ただよし)
(太字が姓名となっております)

釧路町 大道 恵美子(おおみち えみこ)
買ひ過ぎて重き荷を持ち行く頭上に
     鴉(からす)しきりに阿呆(あほう)アホーと鳴く
春遅き道東に咲くタンポポの
     黄金(こがね)の色に夏陽(なつび)こぼるる
蝦夷地(えぞち)なる昔思はす熊騒動
     またも犠牲者ああ無残なり
かえり咲くタンポポみつつ
     かすかなる望みをいだき病院通(かよ)ふ
まち望む山菜(さんさい)とりは命がけ
     熊らも動く民家近くに

室蘭市 池内 満里子(いけうち まりこ)
若き日は花見の酒で友と酔い
     老いて眺める散りゆく花を
花は葉に移ろいながら葉桜に
     その下に咲くたんぽぽ愛(いと)しい
早咲きのタンポポすでに綿毛(わたげ)つけ
     恋を求めて風に飛び立つ

釧路町 大道 恵美子(おおみち えみこ)
買ひ過ぎて重き荷を持ち行く頭上に
     鴉(からす)しきりに阿呆(あほう)アホーと鳴く
春遅き道東に咲くタンポポの
     黄金(こがね)の色に夏陽(なつび)こぼるる
蝦夷地(えぞち)なる昔思はす熊騒動
     またも犠牲者ああ無残なり
かえり咲くタンポポみつつ
     かすかなる望みをいだき病院通(かよ)ふ
まち望む山菜(さんさい)とりは命がけ
     熊らも動く民家近くに

石狩市 伊藤 雍二(いとう やすじ)
とうさんうけ話にを出すと
     きを見るのよっかりとね
(語呂合わせ短歌 おもてなし)

  俳句
 

室蘭市 池内 満里子(いけうち まりこ)
抑留(よくりゅう)の紙碑(いしぶみ)亀鳴けり
惜しまれて放駒逝(ゆ)く五月場所
命賭け遡上(そじょう)の鮭や恋終る

岩見沢市 池田 敏雄(いけだ としお)
しあわせの極まる色や躑躅(つつじ)咲く
妻の手を取りて風の中

 
 

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【宛先】
〒060-0002
札幌市中央区北2条西7丁目道民活動センタービル4階
一般社団法人 北海道身体障害者福祉協会 宛