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北海道身体障害者新聞(第716号)

   

 平成二十五年度要約筆記者補習講習十月最終講座の開催

 

  一般社団法人北海道身体障害者福祉協会は要約筆記者補習講習の最終講座を十月二十六日(土)二十七日(日)の二日間、札幌の道民活動センタービルに於いて開催しました。受講生は全員が出席し、最後の講座に集中し、講義・実技・模擬筆記・実技試験に取り組みました。

  概略は以下の通りです。
★一日目、十月二十六日(土)
  第一講  十時〜十二時
  北星学園大学福祉計画学科 木下武徳(きのした たけのり)准教授による「社会福祉の理念と歴史」「障害者福祉」をテーマに二時間の講義でした。
  第二講  十三時〜十五時
  全要研 小森紀子(こもり のりこ)氏による「コミュニケーション論」「情報保障論」の講義が二時間行われました。
  第三講  十五時十五分〜十七時十五分
  小森講師による「伝達実践・実習」をテーマに講義・実習が行われました。

★二日目、十月二十七日(日)
  第一講  十時〜十二時
  全要研 小森講師による「要約筆記者の在り方」をテーマの講義が二時間行われました。
  第二講  十三時〜十五時
  受講生全員は緊張の面持ちで模擬筆記試験が実施されました。認定試験とは異なり解答を解答欄から選ぶのではなく全て解答は自分で書くという非常に難解な試験でした。受講生各自が不得意な分野を再確認する意図の模擬試験で受講生は、ため息をついて筆記模擬試験に取り組みました。小森講師の回答と解説に受講生は、ため息と安堵が入り交じり、第三講の実技模擬試験に不安を募らせていました。
  第三講  十五時十五分〜十七時十五分
  いよいよ実技模擬試験の時間です。手書きはノートテイク用紙・OHPロール紙を用意、パソコンは機器をセットし実習開始、テープを聞きながら、ひたすらペンを走らせ、また、キーボードを打ち込み、会場はテープの声とペンの音、キーボードの打ち込み音のみ響き渡りました。いよいよ個別指導、手書きとパソコンに分けスクリーンに映し出し、小森講師の講評があり、受講生は自信を深めたり、反省したり様々でした。
  全体を通じ、講師から注意点の話と来春実施予定の認定試験の話があり、八月から今回迄三ケ月、六回の講義・実習が終了致しました。各受講生は自信と不安と安堵の入り交じった表情で帰路につきました。

   

要約筆記者認定試験日程等決まる

   平成二十五年度要約筆記者認定試験の実施について日程等ほぼ詳細が決定いたしましたのでご案内致します。詳細につきましては、問合せ先にご連絡をお願い致します。
 

★認定試験実施日
  平成二十六年二月二十三日(日) 午後一時〜午後三時三十分
★試験実施場所
  道民活動センタービル
★実施主体
  一般社団法人 北海道身体障害者福祉協会
★受験対象者
  補習講習を受講した要約筆記奉仕員
★試験内容
  筆記試験・実技試験
★受験費用
  ① 一人当たり四千円(出題・採点に係る費用)
    手書き・パソコン共通(どちらか一方を受験した場合の受験費用です)
  ② 手書きと、パソコンのどちらも受験者される方は、六千円の受験費用が必要です。
★受験申込先
  一般社団法人 北海道身体障害者福祉協会
「問合せ先」
  札幌市中央区北二条西七丁目
  一般社団法人 北海道身体障害者福祉協会
  電 話 011-251-1551
  FAX  011-251-0858

 
   

国際障害者年について

 

  国際障害者年とは、国際連合が指定した国際年の一つで一九八一年を指します。一九七一年の「精神薄弱者の権利宣言」、一九七五年「障害者の権利宣言」を採択した事に次ぎ、これらを単なる理念としてではなく社会において実現するという意図の下に決議されました。
★テーマ
  「完全参加と平等」
★内容
〇障害者の社会への身体的及び精神的適合を援助する。
〇障害者に対して適切な援護、訓練、治療及び指導を行い、適当な雇用の機会を創出し、障害者の社会における十分な統合を確保するため、国内的及び国際的努力を促進する。
〇障害者が日常生活において実際に参加すること。公共建築物及び交通機関を利用しやすくすることなどの調査研究プロジェクトを奨励すること。
〇障害者が経済、社会及び政治活動の多方面に参加し、貢献する権利を有する事について、一般の人々を教育し、また周知する。
〇障害の発生予防及びリハビリテーションのための効果的施作を推進する。
「国際障害者デー」
  障害者問題への理解促進、障害者が人間らしい生活を送る権利とその補助の確保を目的とした記念日。
  昭和五十七年十二月三日に、第三十七回国際連合総会において「障害者に関する世界行動計画」が採択された事を記念して、平成四年の第四十七回国際連合総会において宣言された。
  毎年十二月三日。国際デーの一つ。
「障害者週間」
  日本国民の間に広く障害者の福祉についての関心と理解を深めるとともに、障害者が社会、経済、文化その他あらゆる分野の活動に積極的に参加する意欲を高めることを目的とした週間です。
「期間」
  平成七年六月二十七日に、当時の総理府(現内閣府)障害者施策推進本部により十二月三日から十二月九日までの一週間と定められた。
  国際障害者デーであり、また障害者基本法の公布日の十二月三日を起点とし、障害者の日である十二月九日までの一週間と致しました。
(原文表記)

 
 
 
   

 厚生労働大臣表彰を称えて

    高野勝(たかの まさる)氏(苫前町)が受賞決定
 

  苫前町身体障害者福祉協会会長 高野勝氏は平成二十五年度障害者自立更生等厚生労働大臣表彰が決定致しました。
  ご本人は、昭和三十六年、苫前町身障協会に入会致しました。
  その後、平成二十一年四月苫前町身体障害者福祉協会会長に就任、現在に至る。
  高野さんは、昭和十八年七月十三日苫前町字古丹別生まれの七十歳です。三歳の時小児マヒを患い、左下肢機能障害となり、その後、地元古丹別の小学校、中学校を卒業されました。
  昭和三十三年腰部に障害を併発し手術をされ、平成三年には転倒し入院となりました。また、映画技師として勤務され、その仕事に対する勤勉な取組を認められ、昭和三十九年、地元の電化センターに就職されました。
  社長急死により会社を閉鎖しましたが顧客より仕事再開の要望が多く、また町の委託を受け相談員として活躍される一方、電気関係の修理等の事務所を設立。
  一方、奥様を若くして亡くされるが男手一つでお子様二人を養育し立派に独立されるまで仕事と子育てを見事に両立させました。
  現在は、町営住宅にお住まいで、「前向きに元気に前進」をモットーに活躍。趣味は時代劇鑑賞と気晴らし、気分転換にドライブをするくらいですと謙遜され、仕事をしているときが一番とおっしゃられ、根っからの仕事人間で障害に負けることなくモットーの「元気に前向きに前進」を実践し、見事に自立され、地元の信頼が厚く、社会参加されておられます。

   
 
   

  第十三回全国障害者スポーツ大会アーチェリー種目で見事金メダル

 

【江別市 八木橋 秀幸氏】
  平成二十五年十月十二日(土)から十月十四日(月)の三日間で第十三回全国障害者スポーツ大会が東京で開催されました。
  今回は全国から選手・役員五千五百名が正式競技十三種目、オープン競技十七種目が行われ、北海道代表の江別身体障害者福祉協会会長の八木橋秀幸(やぎはし ひでゆき)氏がアーチェリー種目で見事に一位となりました。
  八木橋さんは三鷹市大沢総合グランド会場でアーチェリー四種目の内コンパウンド三十mダブルコンパウンドに出場。見事六百四十四点で一位となりました。八木橋さんは「念願の金メダルです。目標は二〇二〇年のパラリンピック東京大会出場」と大きな目標に意気込んでいます。

   
 
 

 平成25年度障がい者パソコン教室が石狩市でも実施されました

 

  平成二十五年十月二十三日(水)から二十五日(金)の三日間、石狩市総合保健福祉センター「りんくる」でパソコン教室を開催致しました。
  三日間で三十三名の過去最多の参加者で充実した教室でした。石狩市身体障害者福祉協会のご高配、ご協力に感謝致します。
★主な実施内容
一、エクセルによる血圧表の作成、及びグラフの添付方法について
一、ワードでの年賀状の作成
一、ハガキによる礼状の作成
一、パワーポイントによる資料の作成
一、インタネットを使いイラストをダウンロードする方法、等々でした。

   
 
   

 盲ろう者通訳・介助員派遣事業の利用登録申請について

 

  あなたのご家族や周りに視覚と聴覚に重複して障がいのある方はいませんか。北海道身体障害者福祉協会では、このような方に対するコミュニケーションや移動等の支援を行う「盲ろう者通訳・介助員派遣事業」を無料で実施しております。
  是非、盲ろう者の方やご家族に、この事業を紹介して通院や買い物などで利用されるようにお伝え下さい。
  なお、事前に利用登録が必要となりますので、登録手続き等は、下記へお問合せ下さい。
  【問合せ先】
  一般社団法人 北海道身体障害者福祉協会
  電 話 011―251―1551
  FAX  011―251―0858
  「ご連絡をお待ちしてます」
  あなたの自立と社会参加のお手伝いを致します。


   
 
   

 JRジパング倶楽部会員募集

    JRジパング倶楽部特別会員は身体障害者を対象とした特別会員制度を設けております。
年会費が安く、年齢も低く設定されております
 

▼入会資格
 ・身体障害者手帳の交付を受けている方で
男性六十歳以上、女性五十五歳以上の方
▼年会費
 ・一人 千三百円
▼会員特典
  JRの窓口で障害者手帳を提示して購入の乗車券が片道・往復・連続乗車のいずれかで二百一キロメートル以上の利用の場合に、二〜三割引きで特急券、急行券、グリーン券、座席指定席券などを購入できます。
  寝台料金等対象外もありますので窓口等でご確認下さい。
▼割引除外期間
 ・四月二十七日〜五月六日
 ・八月十二日〜八月二十日
 ・十二月二十八日〜一月六日
▼割引率
 ・新規会員 【初回〜三回目→二割引  四回目〜二十回目→三割引】
 ・更新会員【初回から三割引】
▼ジパング手帳の到着
  申込から2〜3週間程度かかります。ご了承ください。
申込・お問合せ先
  各地区の身体障害者福祉協会及び下記へ
〒060―0002
札幌市中央区北二条西七丁目 道民活動センタービル四階
一般社団法人 北海道身体障害者福祉協会
電話:011―251―1551
FAX:011―251―0858

   
 
   

文芸

  俳句
 

岩見沢市 池田 敏雄
一合がちょうどよろしき温(ぬく)め酒
逝くとき時は稲刈りに終えし次の宵

  短歌
 

室蘭市 渡部 忠雄
(しんせん)なの原路(はらみち)を散歩する
     犬を(さと)し吾も丈
                        (浅野 哲夫)
例に友と集(つど)いて御(おでん)屋(や)で
     和を生きた川柳
                        (吉田 昭一)
原のと海越しに聳(そび)え立つ
     峯富士の遺産の冊(さつ)(し)
                        (松木 英子)
(太字が姓名となっております)

釧路町 大道恵美子
哀歓(あいかん)の殊(こと)更(さら)多きこの年を
     急行列車喜寿通り過(す)ぐ
憂(う)き事や病も忘れ歌ひ合ひ
     踊りにゲームに宴(うたげ)若やぐ
カラオケに合せ手拍子踊りたり
     なにわ節(ぶし)だよ人生はああ―
懸命に働きし父母の墓参り
     意のままならず昭和もはるか
敗戦や病の危機に脅(おび)えしも
     今ある生(せい)に謝(しゃ)して暮さな

 
 

文芸に投稿される方へのお願い
1)判読が難しい漢字には必ずルビを付して下さい。
2)作品には、短歌、俳句、川柳の区分も記入をお願いします。
3)投稿はできるだけ新聞発行月の前月末までにお願いします。
【宛先】
〒060-0002
札幌市中央区北2条西7丁目道民活動センタービル4階
一般社団法人 北海道身体障害者福祉協会 宛