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北海道身体障害者新聞(第708号)
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平成二十四年度盲ろう者通訳・介助員現任研修の開催
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〜盲ろう者通訳・介助員の基本的技術の復習と確認を目指し〜
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平成二十四年度盲ろう者通訳・介助員現任研修が平成二十五年二月十九日(火)二十日(水)、二日間で札幌市の道民活動センタービルで開催されました。参加者は全道各地、遠くは函館市、白糠町から二十五名の方が参加されました。今回から札幌盲ろう者福祉協会の全面
協力を頂き冨樫眞弓(とがしまゆみ)会長を始めとして八名の方々に講師として講義・実技を実施した充実した中身の濃い二日間でした。
概要は次の通りです。
初日は十時三十分から開講式が行われ、主催者挨拶として一般社団法人北海道身体障害者福祉協会泉司(いずみつかさ)常務理事から参加者に札幌市や遠方からの多数の参加に謝辞と日頃の通訳・介助のお礼を延べ又札幌盲ろう者福祉協会の皆様へ講師の御礼を述べました。
その後、札幌市視覚障害者福祉協会訓練職員小宮康生(こみややすお)氏の「白杖について」〜その役割について〜をテーマに講義があり非常に中身の濃い有益な内容でした。
午後からは「盲ろう者(ロービジョン)の移動介助の基本姿勢と実技」をテーマに沖村圭子事務局長をメイン講師として実施しました。その後、「階段の上り下りの基本技術」の講義・実技ではアイマスクを着用し盲状態で白杖を使い、階段の段差注意及び手すりの使い方等、介助活動の実技を体験しました。
初日最後は「振り返り討議と今日のまとめ」と題し参加者から一日の感想等を一人一人聞き講師が応答しました。
二日目
十時から「手書き文字の基本知識と実技」をテーマに講師の冨樫眞弓会長から当事者の立場から通訳・介助員に求められるのは介護ではなく介助であることなど活動における注意点と手の平書きの実技は視野狭窄メガネと疑似体験セットを着用し、養成講座ではなかった有意義な実技で参加者は苦労しておりました。
その後、疑似体験セット、視野狭窄メガネを使用し各々通訳・介助員、盲ろう者役を交互に体験しケース一、ではレストラン場面でのメニューから食事を注文する実技でした。
ケース二、では役場場面での印鑑証明書、転出入届、住民表の実物を置き順番整理番号を受付でもらい夫々必要な書類に記入し、窓口提出の実技でした。
最後はグループに分かれ講義・実技について討議を致しました。皆さん非常に真剣に活発な質疑・応答風景でした。
閉講式では北身協泉司常務理事から閉講挨拶の後、札幌盲ろう者福祉協会冨樫眞弓会長の講師代表挨拶があり、無事二日間の研修会を終わりました。
ここで研修会に参加してのアンケートを一部抜粋してご紹介します。
「どの講義も丁寧で理解しやすかった。忘れていた事、曖昧に覚えていた事を修正、学ぶことが出来、いかなる時も盲ろう者を主体的に考え、研修で学んだ事を今後の活動に活かすよう意識していき盲ろう者一人一人に合った通介技術を高めていきたい。とても有意義な二日間でした。」
「全道各地の様子を知ることが出来て有意義でした。講師からのアドバイスを頂く時間があり良かった。階段の場面は整理がと思い、生活に必要な役所での場面がとても参考になりました。講師の方々が通介者をしながら教えて下さったことを実際にみることが出来て良かった。講師の皆様方々が通介者をしながら教えて下さったことを実際にみることが出来て良かった。講師の皆様有難う御座いました」等々。
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創立六十周年記念全道身体障害者
福祉大会第一回推進委員会の開催
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〜標題について平成二十五年二月十九日(火)札幌の道民活動センタービルに於いて十三時三十分から開催されました。〜
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協議概略は次の通り。
一、創立六十周年記念全道福祉大会の会長表彰について
※自立更生表彰(案)・援護功労表彰(案)について
※大会役員について
※役割分担について
二、平成二十六年度開催全道福祉大会の開催について
※開催地
函館市(函館市身体障害者福祉団体連合会)
※開催日
平成二十六年七月二十日(日)
二、会長表彰受賞者の選考について
※自立更生者
推薦〜十三団体、二十名=全員が受賞者に決定(前年度受賞者二十七名)
※援護功労者
推薦〜十四団体、三十七名=二十九名が受賞者に決定(前年度受賞者、三十名)
※特別功労者
推薦〜無し(前年度受賞者、無し)
以上各協議について審議され、無事予定通り修了致しました。
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盲ろう者通訳・介助員派遣事業の利用登録申請について
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あなたのご家族や周りに視覚と聴覚に重複して障害のある方はいませんか。北海道身体障害者福祉協会では、このような方に対するコミュニケーションや移動等の支援を行う「盲ろう者通訳・介助員派遣事業」を無料で実施しております。
是非、盲ろう者の方やご家族に、この事業を紹介して通院や買い物などで利用されるようにお伝え下さい。
なお、事前に利用登録が必要となりますので、登録手続きなどはお問合せ下さい。
【問合せ先】
一般社団法人 北海道身体障害者福祉協会
電話 011―251―1551
FAX 011―251―0858
先ず、ご連絡下さい。
あなたの自立と社会参加のお手伝いをします。
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要約筆記奉仕員技術研修会苫小牧での実施について
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「伝わる要約筆記を目指して」
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平成二十四年二月十七日(日)十八日(月)の二日間、苫小牧市民活動センターに於いて「伝わる要約筆記を目指し」を主題として「通訳として必要な現場で文字による情報を確実に伝える」を副題に要約筆記通訳ボランティアの会「はまなす」の山靖子さん、岡部富美枝さんを講師として講義・実技の研修会が実施され、苫小牧の要約筆記サークル「つたえーる」から、七名が参加致しました。
一日目
開講挨拶を一般社団法人北海道身体障害者福祉協会泉司常務理事が行いました。続いて、講義・実技として「要約筆記の位置付、通訳としての要約筆記」をテーマに午前の部を終了。
午後からは、「現場対応が出来るノートテイク」をテーマに実技・講義をもって初日を終了致しました。
二日目
「要約筆記における表記の重要性」をテーマに講義・実技を実施しました。
午後からは「話し言葉の特徴を活用する」をテーマに講義・実技を実施。その後北身協、泉司常務理事から「北身協の事業取組について」をテーマに講義の後、質疑・情報交換があり二日間の研修会を終了致しました。次に今回の技術研修・研究会議を終えて参加者の感想を抜粋して紹介いたします。
「今迄で一番リラックスし、楽しく分かりやすかったです。北身協とも初めてお話しが出来、道の事情、市町村との係わり等、仕組みも分かり大変有意義でした。最近は自分の限界を感じておりましたので、今回の研修会で力をいただきました。今後もこのような、研修会(勉強会)を開催して欲しいです。」
「ノートテイク」の講義を久しぶりに受けて改めて勉強させて頂きました。ていねいなご指導有難うございました。いつも聴覚障害者の方の為、耳代わりとして、役に立ちたいと思っており、今後も定期的に研修の場を設けて頂き勉強させて頂きたいと思いました。
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