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北海道身体障害者新聞(第707号)

   

 平成二十四年度第三回要約筆記検討会議の開催

   ~平成二十四年度最後となる第三回要約筆記検討会議が札幌市で開催され要約筆記者補習講習の平成二十五年実施に向けて概要案の検討会議がおこなわれました。~
 

  出席メンバーは北星学園大学、木下准教授、北海道障がい者保健福祉課、花岡主幹、小籔主任、他六名、北身協事務局二名の合計十一名が参加して、平成二十五年一月二十四日、札幌市の道民活動センタービルに於いて 午後一時三十分から二時間、活発な検討会議が実施されました。
概要は次の通り
  最初に、要約筆記検討会議の過去二回実施の主な意見と障がい者総合支援法の意思疎通支援について道の説明があり、その後、要約筆記者補講受講意向調査の結果について事務局から全道各サークルから合計一二一名の受講希望について 地域毎の集計結果の説明の後、平成二十五年度要約筆記者補習講習の概要案について討議されました。
【概要案】
一 講習時間
         三十六時間(一日六時間・六日間)
二 講習月日
         平成二十五年八月下旬から十月下旬
               八月二十四日(土)二十五日(日)
             九月二十八日(土)二十九日(日)
             十月二十六日(土)二十七日(日)

三 講習場所
         札幌市 道民活動センタービル
四 受講対象者
         道の要約筆記奉仕員養成講座 (五十二時間)修了者及び 同等の知識・技術を有する者
五 受講定員
         初年度 二十~三十名  (複数年実施予定)
六 受講料
         無料  (テキスト代等負担有)
七 認定試験
         補講終了者に対し全国統一試 験を札幌で実施し合格者を「要 約筆記者」として登録。
  以上が主な了承検討次第で特 に、受講対象者について様々な 意見が出され、追って各サーク ル及び個人登録要約筆記奉仕員 に詳細な案内通知予定です。
  補講の講師は全要研に依頼 し、実技は手書き・パソコンを 予定、又外部講師については木 下先生を含め有識者に依頼予定 です。
  補講受講申込が多数の場合は修了講座時間及び現場実務経験年数等考慮し選考予定とな ります。

平成二十五年度予算案編成作業進む

   ~【平成二十五年度も間断なき改善・改革の続行】~
 

  加盟団体及び、会員の皆様、 早いもので二月も今日が二十五 日、後三日で弥生三月、一般的には出会いと別れの季節であり ますが北身協でも全ての加盟団 体と同様に来月三月十四日の第三回理事会での報告議案である平成二十四年度の決算見込みと 承認事項である平成二十五年度の予算編成作業、第五十八回日本身体障害者福祉大会(創立六 十周年記念全道身体障害者福祉 大会)の準備等で土日祝祭日の 区別なく連日、その作業に邁進 しております。
  北身協では関係部局の指導の 下、福祉基金を廃止して財源を流動資産に振り替え、平成二十 三年度より法人運営の資金に充 当しておりましたが同時に比類 なき内部改革も断行して人心の一新、一円に拘る協会運営に努めて参りました。
  平成二十三年十一月に秋田県で開催された東北・北海道ブロ ック日身連加盟団体団体長等会議において、第五十八回日本身体障害者福祉大会を福島県の代替開催地として北身協と札幌市身体障害者福祉協会さんとの共 同開催が決まったその日から、 更なる節約と平成二十四年度定時総会で承認された、にっしん れん収益事業による民間助成金等をもって全国大会の費用の一 部に充当することになりました。 しかしながら、まだまだ開催費用が不足しており、今後の対策として
一、身体障害者福祉総合推進事業の中で従来は全国大会に参加した加盟団体会員の参加費 一人当たり二千円の補助は今年度限り見合わせること。
二、身体障害者福祉総合推進事業の中で従来は全道大会に参 加する際の交通費等の助成を行っていたものを今年度限り 見合わせること。
  大変 心苦しいことですが、こ の二点を来る三月十四日の役員会において平成二十五年度予算案として上程したいと思ってお ります。
   この様な状況の中で加盟団体の皆様が全国大会と全道大会に こぞって参加するために札幌に来ていただけることを切望しま す。
  今年も生活訓練事業費を始め各種事業予算は大変厳しくなっ おりますが、「ならぬものは、ならぬ」ではなく「ならぬもの を、なる様にする」努力をして同時に「変える勇気」と「変え ぬ勇気」を兼ね備えて協会運営に努めていきたいと思っており ます。
  とかく、事を急いでは失敗に つながりやすいと言いますが、 北身協の実情は財政再建団体そのものであり、一分、一秒を競 うほど、収益等の改革改善の断行が求められていて本年も六月以降、次々とアクションを興し法人としての体力の増強を目指 していく所存でございます。
  何卒皆様のご理解・御協力を 紙面を借りて御願い申し上げま す。

 
   

網走に日体大障害者スポーツ高

 

 二〇一五年度開設 全国から生徒募集
 「日本体育大学は一月二十六日、網走市に知的障害のある生徒を対象にした「日体大北海高校」(仮称)を二〇一五年度に開校する計画を明らかにした。
開校すれば、全国初の障害者向 けスポーツ教育に取り組む高校となる。」

  日体大は、障害を抱える青少年にスポーツの楽しさを伝える高校の開設を計画。網走市がラ クビーや陸上競技のスポーツの合宿を積極的に誘致していることと、女満別空港も近くにある事から網走に高校を開設することとした。
  今年度中の理事会で決定する見通しだ。高校は男子校で全国 から生徒を受け入れ、募集定員は一学年四十名程度で生徒は原則寮生活になる予定。
  網走市も歓迎の意向で二〇一三年度に日体大北海高校(仮 称)の設立準備室を設ける予定。 市は四ヶ所の校舎候補地を紹介 し、最有力は市街地に近く、グランドと体育館がある旧道立網走高等技術専門学院だ。
  日体大の理事会の幹部一行は専門学院の他市内の体育施設や スケート場を視察した。
  ある理事は「スポーツ施設が多く交通手段も良い網走で障害者にスポーツを楽しんでもらえる。」と述べる。
  水谷市長は「高校が開設すると網走にスポーツの新たな1ペー ジが開く」と協力していく姿勢だ。

 
   

ジパング倶楽部三月年度末の取り扱いについて

 

 日頃ジパング倶楽部の事業についてご理解、ご協力賜り厚く御礼申し上げます。
  さて、来る三月・年度末の取り扱いについて年度末決算月であることから勝手な御願いではありますが三月の受付・入金必着を次の通り締切させて頂きますのでご了承願います。
  ※三月入金必着締切日
平成二十五年三月十九日(火)必着
 締切以降の申込、入金はお受け出来ませんのでお願い致します。

 
 
 
   

 高齢者と障害者が支え合って生活

 

賃貸住宅、介護事業所併
  障害者と高齢者が支え合い、自立した生活を送る賃貸住宅と介護事業所など併設した複合施設が昨年秋、函館に誕生。「ケ アプラザ新函館・よいあすセン ター」。足の弱ったお年寄りのゴミ出しを障害のある若者が手 伝い、入居者は他人に対して出来る事をしながら暮らす。
  開業は昨年九月、高齢者や障害者が安心して暮らせる住環境の整備を推進する国土交通省のモデル事業に二〇一一年度、道 内から唯一選ばれた。
  入居者のうち、知的や精神、 身体の障害のある人は六人、 「グ ループホームから出て自立して暮らしたい」「バリアフリーがいい」と移り住み日中は一階の厨房でデイサービスの利用者や入居者の食事を作る仕事をしている。お年寄りは要支援・要介護の人を含め十二人。「一人暮らしは不安」と老後を考え住み 替え。「よいあす」が掲げるのは「『共生社会』を目指す複合 施設」。武田良一院長は「小さなことでも支え合えば公的サー ビスを極力使わず、自分らしく暮らせる。将来的にはここを出て、地域の人の支えで一人暮ら しできることが目標です。」と話してくれた。
  【問い合せ】
  よいあすセンター   電話 〇一三八―三一―八〇〇〇
  一口メモ
  一人暮らしの高齢者の増加、 地域での暮らしを望む障害者の需要を踏まえ、国土交通省は二〇〇九年度から「高齢者・障害 者・子育て世帯居住安定化推進 事業」を実施。モデル事業には、よいあすを含め道内では四件を選定。
  一方、厚生労働省も共生型事業の推進に二〇〇五年度から「地 域介護・福祉空間整備等交付金事業」を実施。北海道には共生型住居を備えた施設は本年度迄、約四十ケ所整備されています。

   
 
   

■平成二十五年度事務担当者会議開催日時の変更■

 

平成二十五年六月開催予定の事務担当者会議の開催日時が変更となりましたのでご案内致します。
 一、事務担当者会議
  変更後
    平成二十五年七月九日(火)
    十三時三十分〜 札幌道民活動センタービル 七一〇号室
  一、理事会
    平成二十五年六月十二日(水) 十三時三十分〜 札幌道民活動センタービル 九三〇号室
  一、定時総会
    平成二十五年六月十三日(木) 十時〜 札幌道民活動センタービル 五二〇号室
  追って詳細等については別途 ご案内申し上げます。

   
 
 

 障害者のタクシー割引制度について

 

  ~手帳提示見直しを~
  「障がい者がタクシーに乗車場合、運賃が値引きされる障害者割引制度を利用の時、障害者手帳の提示に加え氏名や手帳番号など の控えをとられることがある。障害当事者は「最も大事な個人情報。 手帳を見せずに割引となる仕組みが必要」と訴えている。」
  知的障害当事者団体「ピープル ファースト北海道」は一月下旬、札幌市を訪問し、タクシー運賃割引を利用する障害者に身体障害者手帳や療育手帳を提示させることを見直すよう求めた書面を市の担当課長に手渡しました。 「手帳を見せるのはどんな障害があるか知られてしまうことで怖い」。顔写真で障害者本人であることが識別出来るカードを発行するよう求めた。
 北海道運輸局は「事業者に対し、 運転手が障がい者の氏名や手帳番号を書き留めたりしないよう 求めている。としているが業界団体の北海道ハイヤー協会は「 障がい者でない人が乗車したのに運転手が『障がい者だった』と報告し、料金一割分を着服する可能性もあり、運転手に乗車した障がい者の氏名などを控え書きするよう求めている事業者があると説明。
 道内のタクシー運賃の障害者の割引制度は、一九九一年六月に 札幌市と近郊市町で身体障害者手帳を持つ人、同年十二月に療育手帳を持つ知的障害者に拡大、 メーター料金から一割引きすることで始まりました。
  なお帯広の東洋タクシーは昨年三月から、道内で初めて、精神障害者手帳を持つ人も対象に加えております。
『メモ』
 障害者の持つ手帳の色と形状

 身体、知的、精神の各障害者が持つ手帳は、障害の種別に応じて都道府県や政令市、中核市が色や形状を決める。表書きの名 称も異なることがあり、東京都が知的障害者に交付する手帳は「愛の手帳」と記されている。 道は各障害者用手帳の形状を統 一し、表面に障害の種別」を記載していないが札幌、旭川、函館各市とは統一されていない。

  クリックすると拡大します

   
 
   

■困りごと、悩みごとは「障がい者110番」へ■

 

 「札幌市を除く全道各地にお住まいの障がい者及びその家族の方」
 電話  011-252-1233
 Fax   011-252-1235

   
 
 

文芸

  短歌
 

室蘭市 渡部 忠雄
年樹鶴舞い遊ぶ園で
     (こう)慈(じ)万(まん)寿(じゅ)の亀は(こ)の池
(おお)祓(はら)い終えて初日は頂で
     (ほう)友共に元気にきる
富士の優雅な姿(し)(けい)初日の出
     (よう)光(こう)浴びて朱色に染まる
(太字が姓名となっております)

釧路町 大道恵美子
温暖な池に生れ(あ)暮らす四(よん)姉妹(しまい)
     九十代のすこやか羨(とも)し
急増の車時代のスピード
     交通事故死のニュース続出
文明の利器(りき)進む世に病む老(おい)ら
     ライフラインの不便を託(かこ)つ
憂(う)き事や病(やまい)も忘れ歌ひ合ゐ
     踊りにゲームら宴(うたげ)若やぐ
カラオケにあわせ手拍子踊りたり
     浪花節(なにわぶし)だよ人生はーーー

  俳句
 

室蘭市 池内満里子
寒の入り紅茶少しのブランデイー
白杖の角曲り行く寒(かん)灯(とう)下(か)
ひっそりと北窓(きたまど)に咲く凍(とう)幻(げん)華(か)

滝川市 菅原 信子
初雪か真綿(まわた)のように新世界
ひらひらと頬(ほほ)をぬらすは雪の舞い
バキバキと燃ゆる薪(まき)の火ぬくもりや

 
 

文芸に投稿される方へのお願い
1)判読が難しい漢字には必ずルビを付して下さい。
2)作品には、短歌、俳句、川柳の区分も記入をお願いします。
3)投稿はできるだけ新聞発行月の前月末までにお願いします。
【宛先】
〒060-0002
札幌市中央区北2条西7丁目道民活動センタービル4階
一般社団法人 北海道身体障害者福祉協会 宛