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北海道身体障害者新聞(第705号)

   

新年明けましておめでとうございます

  一般社団法人北海道身体障害者福祉協会
会長 赤坂勝
 

  皆様には、ご壮健で健やかに新たな年をお迎えになられた事と存じ、心からお慶び申し上げます。

  そして本年も宜しくお願い申し上げます。

  あの、二万余の尊い命を奪った、未曾有の東日本大震災から六百余日、原子力発電所の事故ともあいまって、未だ復興、復旧が侭ならない状態にあると、昨年の十一月北海道で開催された東北・北海道ブロック身体障害者団体連絡会団体長等会議での被災県・市の会長さんからの詳細な報告を受け、遅い復旧・復興に心が痛む想いであり、改めて被災地の皆様に心からお見舞い申し上げると同時に、一日も早い普段の生活を取り戻していただきたいと念じるものであります。

  さて昨年の全道福祉大会は、釧路身体障害者福祉協会のご支援で釧路市で、全道各地より七百余の会員の参加を得て開催させていただきましたが、大変有意義な大会を開催でき、成功裡に終えることが出来ました。

  これもひとえに開催地の釧路身体障害者福祉協会の皆様方のご配慮と心から感謝申し上げます。
  三年前の十二月に障害者制度改革推進本部が設置され、その元に障害者制度改革推進会議が設けられ、新たに障害当事者の意見を取り入れ、参画させての障害者施策を総合的に改革し、総合福祉部会から障害者総合福祉法に向けて六十項目にわたる提言がされ、着実に障害者福祉の根幹が出来ると歓喜雀躍したものでありました。

  しかし、厚生労働省から示された法案は、名称も支援法の改正であり、総合福祉部会からの六十項目の提言のうち取り入れられたのが僅か三項目に過ぎない残念な結果であり、更には付帯決議がついているとはいえ、既に国会を通過し、来年度から施行されることになっております。

  この障害者制度改革により、今後、障害者権利条約の理念に沿った法整備が行われ、障害者の自己選択、自己決定による地域生活、障害当事者の参画による障害者施策など、極く当たり前なことですが障害のあるなしにかかわらず、国民が等しく相互に個性を尊重しあう共生社会が近付いてきたと考えておりましただけに残念でなりません。

  私たちは、今日まで「二十一世紀は共生の時代」と位置付けて運動展開をしてきました。昨年はその努力がようやく結実しつつあると挨拶の中で申し上げましたが残念ながら大幅に後退したといわざるを得ません。

  しかし、手をこまねいてみているわけには行きません。その実現に向けてさらなる努力を尽くさなければならないと考えておりますし、そして何よりも実現のためには、今後とも、会員皆様方の大きなご支援と絶大なるご協力がなければ不可能と考えます。

  幸い、今年は、五月二十七・二十八日に全国大会を札幌市とともに主管して開催します。全国から五千余の会員が参加すると予想されます。

  この全国規模の大会を通して、障害者福祉の一層の充実を求めて運動展開をしなければと考えております。

  何卒会員の皆様の旧に倍してのご支援、ご協力を賜りたく御願い致します。

  一方、北海道におきましては、三年前の四月から障害者条例が施行され、障害者の権利擁護や暮らしやすい地域つくりの推進が各地で図られており、更には二十三年度で終了する北海道障害福祉計画は、新たに第三期北海道障害福祉計画策定のためにより多くの方々からの意見募集など、障害のない人との平等と公平に向けて様々な施策が予定されます。

  一昨年、事務局に大きな動きがありました。常務理事、事務局長を一昨年三月より障害当事者を充て、ご他聞に漏れず財政が逼迫した中で勇断を持って改革を進めていただいております。

  会員皆様にとって多少”いずい”部分もあろうかと存じますが、このことは、「障害者の、障害者による、障害者のための福祉」を実現するためには欠くべからざることと考えております。今後は、益々会員様との問題意識を共有し、内外に積極的に発信しなければと考えております。

  年の初めにあたり、この一年が会員皆様にとって素晴らしい年であります事を祈念すると共に、夫々の地域で障害者福祉の向上のため活躍される事を期待し年頭のご挨拶といたします。

 
 
 
謹んで新年のお喜びを申し上げます
  平成25年度元旦
 

一般社団法人北海道身体障害者福祉協会   会  長 赤坂   勝
副会長  政田 一美   副会長 瀧山 征冶   常務理事 泉    司             理事 澤田 秀雄
理事 堂前 文男     理事 篠山 准子    理事 清藤 勲 理事 伊東 ミツ子    理事 山本 克光
監事 佐京 信二     監事 工藤 公人

加盟団体代表
石狩支庁 三浦 勇吉   渡島地区 沢出   博   檜山地区 佐々木啓之   後志地区 佐々木 栄
空知地区 澤田 秀雄   上川地区 小林 忠義   留萌地区 福井 紀道   宗谷地区 篠山 准子
網走地区 鈴木 洋     胆振地区 堂前 文男   日高地区 長谷川輝男   十勝地区 竹田  力
釧路地区 中澤 廣     根室地区 神部 勝利   函館市   佐藤 秀臣    小樽市  赤坂  勝
室蘭市   政田 一美    釧路市  瀧山 征冶   帯広市   倉金 国昭    北見市  佐藤芳太郎
夕張市   小林 孝雄    岩見沢市 三宅 睦男   網走市   多々良弘美   留萌市  清水  覚
苫小牧市 西田 清吾   稚内市   井澤 勝義   美唄市   安藤  淳     芦別市   武田 貞信
江別市   八木橋秀幸   赤平市   若山 武信   紋別市   藤田孝太郎   士別市   寺下  亘
名寄市   木村喜代志   三笠市   奥村  一    根室市   淀川 スキ    千歳市  伊藤ミツ子
滝川市   佐京 信二   砂川市  工藤 公人    歌志内市 太田フサ子   深川市   星野  賢
富良野市 井上 和正   登別市   熊谷 昭吾   恵庭市    鹿野  均    伊達市   石川 鐵男
北広島市 佐々木紀雄   石狩市   古泉 利雄   北斗市    清藤  勲
北海道視力障害者福祉連合会  山本 克光
北鈴会(咽頭摘出者福祉団体)   松永 雅晴
北海道中途難失聴者協会      中西 昭夫

 
 
   
   

平成二十四年度東北・北海道ブロック身体障害者団体連絡会
団体長等会議の開催

 

  「平成24年度東北・北海道ブロック身体障害者団体連絡会団体長等会議が平成24年11月29~30日に札幌のホテル札幌ガーデンパレスで開催されました。」
  当日、ブロック加盟団体の会長・事務局長の18名と北海道保健福祉部福祉局障がい者保健福祉課長、にっしんれん収益事業所2名、北身協副会長2名、北身協事務局2名の総勢25名が出席しました。概略は次の通り北海道身体障害者福祉協会、赤坂勝会長より歓迎の挨拶の後、北海道保健福祉部障がい者保健福祉課、梅井治雄課長よ
り来賓挨拶、続いて、東北・ブロック団体連絡会、前田会長挨拶の後、議長に北身協赤坂会長が選出され、出席者の自己紹介がありました日身連副会長の前田会長から日身連に動きについて報告のあと、協議事項について活発な協議がなされました。
  主な協議事項
▼平成23年度連絡会に係る事業報告及び収支決算について。
▼平成24年度連絡会に係る事業計画及び収支予算について。
一、平成25年度以降の連絡会団体長会議の開催当番について。
※平成25年度開催県を震災による一時的な変動から復活して宮城県で開催すること決した。
一、平成24年度第2回東北・北海道ブロック団体長等会議の開催について。
※日身連及びブロック役員選出のための開催実施は団体財政難のおりから否決となり、今会議により選出され
ました。
一、日身連の役員改選に伴う理事の選出
※阿部 一彦【仙障協(再任)、日身連副会長(新任)】
※浅香 博文【札身協(再任)
※森   正義【宮城身協(新任)】
一、ブロック会長の選任について
ブロック会長 阿部 一彦
以上、決定しました。
▼各道・県・政令指定都市身体障害者団体における活動状況について
加盟九団体から説明・報告がなされました。
▼日身連への要望事項について
7項目について審議され採択となりました。
▼平成25年度日本身体障害者福祉大会北海道大会の東北・北海道ブロック各団体の大会分担金について
北身協から各協会へ各々30万円の負担の提案がありました。各協会の持ち帰り事項となり、回答は本年12月末とした。
▼その他
山形身協から「災害時の応援に関する協定書」について説明があり採択」されました。
以上各協
議事項について審議され無事終了し休憩後会議後半となりました。
1、平成25年度の全国大会は、北身協と札身協の合同による北海道での共同開催と決した。

 
   

日本舞踊 泉流 寄付金贈呈式

 

  平成24年11月18日、札幌市の共済ホールにおいて第19回泉流チャリティー日本舞踊会が午前11時〜15時30分迄開催されました。
  当日は北海道身体障害者福祉協会、赤坂勝会長と泉司常務理事が出席し、寄付金の贈呈を受けました。

 
   

平成24度「第27回障害者による書道・写真全国コンテスト」審査結果

 

  今年度も全国から書道部門815点、写真部門245点、合計1,060点の応募があり、北海道からは書道8点、写真12点でした。10月30~31日に厳正な審査の結果入賞作品100点が決定致しました。北海道の入賞作品は次の通りです。

書道部門

銀賞 京極町 山本 敬太郎(やまもと けいたろう)
題名  伊都内親王願文の倣書(いとないしんのうがんもんほうしょ)

写真部門

       金賞  豊浦町 長澤剛
       題名  捕食
      金賞  歌志内市辰口洋司
      題名  エゾモモンガ(親子)
 
   

JRジパング倶楽部会員募集

 

  JRジパング倶楽部特別会員は身体障害者を対象とした特別会員制度を設けております。年会費が安く、年齢も低く設定されております。
▼入会資格
  身体障害者手帳の交付を受けている方で男性60歳以上、女性55歳以上の方
▼年会費
  一人  1,300円
▼会員特典
  JRの窓口で購入の乗車券が片道・往復・連続乗車にいずれかの利用で201キロメートル以上の利用の場合2〜3割引きで特急券などを購入できます。
  詳細は以下に願います。
申込・お問合せ先
〒060―0002
札幌市中央区北二条西七丁目道民活動センタービル四階
一般社団法人北海道身体障害者福祉協会
電話:011―251―1551     FAX:011―251―0858

 
   

文芸

  短歌
 

室蘭市 渡部 忠雄
仮装した姿 家婦 高島
         十八番声 柴オケ
大漁の旗はしく値を
         漁夫はみ 噛む高楊
測量 港内一望御過ぎ想
         利(り)別(べつ) 供のころが
[黒塗り太字分がお名前になっております。]

室蘭市 池内 満里子
果樹園の一際大きな栗の木
         五代農家の年輪を知る
手に拾う落葉の音のはかなさ
         今年の命の終わりを告げ
日の沈む海を眺めて佇(たたず)めば
         鳴り砂に咲くハマナスやさし
デイポッポ山鳩(ばと)の声遠のいて
         暮れに行く早さにため息ひとつ
秋いっぱいつめて姉より送り物
         宛名の文字は亡母(はは)に似て来て
「退院したよ」よろこぶ友の声を聞き
         うれし涙に夕陽がうるむ

伊達市 吉川 次子
ゆるやかに背(せな)押しくるる初秋の
         風に身まかせ足まかせ行く
俄(にわ)か雨シャワーのごとく網戸打つ
         夏の汚れが黒くながれり
疾病を抑えるためと水分制限
         どちらも嫌と叫ぶたき今
木のかたちこころの象(かたち)三度(みたび)目の
         同じ病室の窓辺に佇(た)ちぬ

  俳句
 

室蘭市 池内 満里子
白餡の柿和菓子屋の秋飾る
風知草ふるさと繋ぐ風の音
哀愁の風に寄りそう吾(われ)亦(も)紅(こう)
立冬や幻の旅おわりけり
冬の虹切ない記憶にたどる日ぞ
能面の眼尻をぬらす野分かな

滝川市 大久保 和枝
万緑(ばんりょく)のさと山(やま)兄(あに)とたずね来て
静寂(せいじゃく)やぶる 蝉(せみ)の鳴き効く
万緑の 富良野の樹海仰ぎみ
狩勝峠 こえて帯広
潮風と 砂のぬくもり心地よく
夕映えせまる 指宿(いぶすき)の濱

  文芸に投稿される方へお願い
 

 一、投稿は、新聞発行月の前月末までに願います。
 二、作品には、短歌、俳句、川柳 の区分を記入願います。
    連絡先、住所・電話番号の記入  を願います。
 三、一般読者が読みにくい漢字 には、必ずルビを付すよう お願い致します。

 
   

盲ろう者通訳・介助員派遣事業の利用登録申請について

 

  あなたのご家族や周りに視覚と聴覚に重複して障害のある方はいませんか。北海道身体障害者福祉協会では、このような方に対するコミュニケーションや移動等の支援を行う「盲ろう者通訳・介助員派遣事業」を無料で実施しております。
  是非、盲ろう者の方やご家族に、この事業を紹介して通院や買い物などで利用されるようにお伝え下さい。
  なお、事前に利用登録が必要となりますので、登録手続きなどはお問合せ下さい。
【申込・お問合せ先】
〒060―0002
札幌市中央区北二条西七丁目道民活動センタービル四階
一般社団法人北海道身体障害者福祉協会
電話:011―251―1551     FAX:011―251―0858

先ず、ご連絡下さい。
あなたの自立と社会参加のお手伝いをします。