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北海道身体障害者新聞(第702号)

   

 平成二十四年度要約筆記奉仕員養成講座を開講

   ~一般社団法人北海道身体障害者福祉協会が北海道の委託を受けて実施する「平成二十四年度要約筆記奉仕員養成講座」が八月十九日(日)から札 幌市の道民活動センタービルで始まった。
 この講座は手話通訳の困難な中途難失聴者のコミュニケ―ション手段としての要約筆記技術の指導を行い、 要約筆記奉仕員を養成し、聴覚障害者の基本的な権利を保障し、聴覚障害者の福祉の増進と社会参加の促進を図る事を目的として、十二月迄の期間に十二日間、五十二時間に亘り開催しております。~
 

  本年度は定員二十名の処、二 十三名の申込みがあり、全員を 受講決定としました。
  一日目の八月十九日は途中辞 退者四名と当日欠席者一名を除 き十八名が出席しました。開講 式では、主催者の一般社団法人 北海道身体障害者福祉協会赤坂 勝会長の代理で泉 司常務理事・ 事務局長から開講挨拶として、 「過去 最多に 並ぶ多 数の受 講に対 し感謝 の言葉 と障害者支援法の施行により要 約筆記奉仕員の養成講座は、本 年度が最後になる事、十二月ま での期間で十二日間、五十二時 間の長期間を体調管理し、全員 が十二月の閉講式で修了書を授 与される事を祈念します。」と 挨拶されました。
 続いて、来賓の北海道中途難 失聴者協会中西昭夫会長から要 約筆記が聴覚障害者にとって大 切なコミュニケーション手段で あることを話され、「最後まで 健康に留意され全員が受講され ることを願います。 」と激励さ れました。  最後に、この養成講座の講師 を代表して要約筆記通訳ボラン ティアの会「はまなす」山 靖 子代表 か ら 「十二 月まで の長期 間の養 成講座 となりますが一緒に頑張りま しょう。」と励ましの挨拶があ りました。
 その後、事務局から連絡事項 等オリエンテーションの後、十 時三十分から、最初の講義「聴 覚障害者の基礎知識」と題して ともク リニッ ク新谷 朋子院 長から パワー ポイン トを使いながら聴覚の構造、音の伝道の仕組、聴覚検査、補聴 器、人工内耳など医学専門的な 講義が行われました。
 午後からは、「中途失聴者・ 難聴者の臨床心理」と題して、 札幌医科大学耳鼻咽喉科言語聴 覚士の川端 文さんから講義が ありましました。
 その後「はまなす」の山 靖子 代表の進行で養成講座の講師の 皆 さん の自己 紹介、 続いて 受講生 から出身地、氏名、受講の動機など、自己紹 介がありました。
 この日の最後の講義は「中途 失聴・難聴者の体験談」と題し、 北海道中途難失聴者協会道北支 部、坂本 千枝子さんから貴重 な体験を交え講義が行われ、そ の後、受講生から活発な質問が あり予定時間の十五時、一日の 講義を無事終えました。
  二日目、午前は、「日本語の 特徴」と題して講義・実技が実 施され、OHPロール紙を使用 しスクリーンに各受講生が書いたロール紙を写して講師の添削 を受けました。
 午後からは「要約筆記の表記」 と題して講義・実技が実施さ れ、講師が読んだ文章を要約し てロール紙に書き、各受講生の ロール紙をスクリーンに写して 講評を受けました。
 本養成講座は、今後、十二月 十六日までの期間、毎回日曜日 に開催延べ十二日間五十二時間 に亘って、講師は要約筆記通訳 ボランティアの会「はまなす」の 会員の方々にお願いして、ノー トテイクやOHP(透明なシー トの上に書いた文字をスクリー ンに投 影する装 置) を使い 要約筆 記の実 技、パ ソコン要約筆 記など多彩な カリキ ュラム が組ま れてま す

   
   

■北身協の襟章(バッジ)デザイン決定■

 


 一般社団法人北海道身体障害者福祉協会は、創立六十周年を 記念して襟章のデザインを募集 した処、多数応募の中から厳正 な審査の結果、以下の通り決定 しました。
 当選者は全道障害者福祉大会 釧路大会に於いて一般社団法人 北海道身体障害者福祉協会赤坂 勝会長より表彰状と記念品が授 与されます。

「当選者」 砂川身体障害者福祉協会会員 広能 明 様

   
 
   

障害者社会参加推進協議会 合同部会

 

  「身体・知的・精神障害者の合同部会の開催」  
 八月二十八日(火)、平成二十四年度北海道障害者社会参加推進協議会身体・知的・精神障害者の合同部会が札幌市の道民活動センタービルで開催されま した。本年度も障害者福祉関係団体の代表者、学識 経験者、行政機関で構成される各部会委員が一同に 会し、各団体の平成二十四年度の障害者社会参加推 進事業計画及び現状と課題について報告・協議致し ました。」

  開会宣言の後、会長挨拶が一 般社団法人北海道身体障害者福 祉協会赤坂 勝会長よりなさ れ、先ず出席委員の紹介の後、 各部会長の確認をしました。委嘱期間が平成二十五年七月六日 までとなっていることから各委員の交代もありましたが再度確認されました。
 続いて、合同部会議長に身体 障害者部会長の干野 章人さん が選任され、議長の進行により、 本年度の各障害者団体の事業計 画並びに現状と課題について報 告・協議されました。
 その後、北海道保健福祉部福 祉局障がい者保健福祉課花岡祐 志主幹から北海道における障が い者社会参加促進関連事業につ いて、北海道労働局職業安定部 職業対策課石原 利秀地方障害 者雇用担当官より北海道におけ る障害者雇用状況について夫々、説明がありました。
 最後に意見交換、全体を通し て質疑応答がありました。
   主な内容は次の通り
▼以前各部会ごとの開催という 提案があったが合同部会で各部 会の状況を知る事が出来るので このままで良いと思うが如何で しょうか。
▼障 害者の法定雇用率で国と都 道府県教育委員会でどうして率 の違いがあるのか
▼パラリンピック道内四名はい つも同じ人なのか。 結論の出ない内容は次回に説明 するとして終了致しました。

   
 
   
 
 
   

 身体障害者の北海道職員採用試

 

 〜平成二十四年度身体障害者を を対象とした北海道職員の採用 選考試験について〜
 北海道人事委員会は「障害者 の雇用の促進に関する法律」の 趣旨に沿い、障がい者の雇用の 促進を図るため、次の通り採用 選考試験を実施致します。
受付期間
平成二十四年九月二十四日(月) 〜十月十二日(金) 当日消印有効(持参不可)
第一次試験
平成二十四年十一月十一日(日)
試験地
札幌市、函館市、旭川市、網 走市、帯広市、釧路市、(全 道六ケ所)
試験区分、採用予定数
一般事務(初級相当)五名
教育事務(初級相当)九名
警察事務(初級相当)八名
受験資格
一、身体障害者手帳(一〜六級) の交付を受けている者
一、学歴問わず昭和五十二年四 月二日から平成七年四月一日 まで生まれた者
選考試験方法
第一次  教養試験四十題  作文試験  計三時間
第一時合格発表
十一月二十二日(木)
問合せ先
北海道人事委員会
北海道庁別館十一階 任用課  担当矢野
電 話 011―204―5654
FAX 011 ―232―2709
「詳細は北海道人事委員会の ホームページで確認下さい。」

   
 
 

福祉交流ビールパーティー実施

 

 砂川身体障害者福祉協会では、八月十一日(土)に砂川総合福祉 センターで第一回福祉交流ビー ルパーティーを開催しました。
 当日は、二百余名が集い、用 意したおつまみ類は全て消化する大盛況で砂川市内の障害を持つ人達、 健常者、 ボランテ ィアとが 一同に参 加・交流 し和やかな内にも 楽しいひと時を過ごしました。
 また、お隣の滝川身体障害者 福祉協会左京会長他、多数の会員も参加、交流を深めました。
  挨拶で工藤会長は、身体や知 的、精神、内部障害などいろいろありますが、ボランティアの皆さんを含め、こうして一堂に会する機会を得られて嬉しく思 います。
 有意義で楽しい時間をお過ご しくださいと挨拶致しました。
  内容がバラエティーで、バン ド演奏、抽選会で盛り上がり、 事務局としてはほっとしていま す。
 ボラン ティアの方々を始めとしてお手伝い頂いた皆様には御 礼申し上 げます。

 
   

北海道障害者職業能力開発校 の募集について

   砂川市の「北海道障害者職業能力開発校」は平成二十五年度の入校生の募集を次の通りと致しました。
  受付期間
平成二十四年十一月一日から十一月二十日まで
★選考日
平成二十四年十二月三日(月) 午前八時五十分から
★選考場所
北海道障害者職業能力開発校 (砂川市焼山六十番地)
★選考方法
学力試験(国語・数学) 面接
★合格発表
平成二十四年十二月十日(月)
★募集訓練科・人数
▼総合ビジネス科 ▼プログラム設計科 ▼CAD機械科 ▼建築デザイン科 ▼総合実務科
※各科 二十名、計百名
★応募書類等
一、願書・健康診断書は最寄の公共職業安定所へ
一、 応募者が少数の時は休科 の場合あり、応募課以外に変更可能
【問合先】  訓練第一課 清水課長
電話 0125―52―2774
FAX 0125―52―9177

 
 
 
   

■困りごと、悩みごとは「障がい者110番」へ■

 

 「札幌市を除く全道各地にお住まいの障がい者及びその家族の方」
 電話  011-252-1233
 Fax   011-252-1235

   
 
 

文芸

  川柳
 

江別市 戸原 寿夫
朝練の水の旨さや雲の峰
家計簿に節電の知恵フリしのぶ
二の丸を巡るひとりの白日傘
緑蔭を出ては入りて人を待つ
人行かぬ藪に蛍は飛びかへり
夕焼けて妻にやさしきこと云う
サンダルに素足べたつく梅の雨
蛍火の増えつつ舟をみちびきぬ
木陰より木陰へと移り草むしり
玄関に届け者あり昼寝目覚め

  俳句
 

岩見沢市 池田 敏雄
夏の朝伸びして腸の大蠕動(だいぜんどう)
湧き上る太鼓の響き夏の雲
捨て去りし涙の深まる盆の月

  短歌
 

室蘭市 渡部 忠雄
思汗辺でキャンプ賑や
     かに第に暮れて親で星座
クラス会人数でも意気
     気に盛(さか)る青春野
の水渓流れ海原(うなばら)へ
     日に願う嫁(とつ)ぐの幸(さち)幸(さち)
な北海のこのみ新鮮
     美味を誇る道産(どさん)
間越えこころ爽やか笛も
     み空(そら)もれて友は丈
凡に日和(ひより)に咲きし々原に
     季華やぐ撫(なでし)の花
「太文字がお名前になっております。」

伊達市 吉川 次子
乗り物の常識として席順に上下
     ありしと孫におそわりぬ
稚(わか)蔓(づる)の先に三(み)つ四(よ)つ白藤の花
     静かなり七月の末

釧路市 大道 恵美子
温暖な地に生(あ)れ暮らす四姉妹
     九十代のすこやか羨(とも)し
急増の車時代のスピード化
     交通事故死のニュース続出
文明の利益(りき)進む世に病(や)む老(おい)ら
     ライフラインの不便を託(かこ)つ
昼ひなか濃霧におほはる街を行く
     なべての車ライトを点けり
長十郎、二十世紀が幸(こう)水(すい)に
     いつしか変わり故郷(くに)の梨着く

 
 

文芸に投稿される方へのお願い
1)判読が難しい漢字には必ずルビを付して下さい。
2)作品には、短歌、俳句、川柳の区分も記入をお願いします。
3)投稿はできるだけ新聞発行月の前月末までにお願いします。
【宛先】
〒060-0002
札幌市中央区北2条西7丁目道民活動センタービル4階
一般社団法人 北海道身体障害者福祉協会 宛

   
 
   

盲ろう者通訳・介助員派遣事業の利用登録申請について

 

 あなたのご家族や周りに視覚と聴覚に重複して障害のある方はいませんか。北海道身体障害者福祉協会では、 このような方あなたのご家族や周りに視覚あなたのご家族や周りに視覚と聴覚に重複して障害のある方はいませんか。北海道身体障害者福祉協会では、のような方 に対するコミュニケーションや移動等の支援を行う「盲ろう者通訳・介助員派遣事業」を無料で実施しております。
 是非、盲ろう者の方やご家族に、この事業を紹介して通院や買い物などで利用されるようにお伝え下さい。なお、事前に利用登録が必要となりますので、登録手続きなどはお問合せ下さい。

■【申し込み・問合せ先】■

  一般社団法人 北海道身体障害者福祉協会  又は地元の身体障害者福祉協会
  ★電話011―251―1551★     ★FAX011―251―0858★
  ★先ず、ご連絡下さい★     ★あなたの自立と社会参加のお手伝いをします★