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北海道身体障害者新聞(第693号)

   

新年明けましておめでとうございます

  社団法人北海道身体障害者福祉協会
会長 赤坂勝
 

皆様には、ご壮健で健やかに新たな年をお迎えになられた事と存じ、心からお慶び申し上げます。
そして、本年も宜しく御願い申し上げます。
今も目に焼き付き、拭いきれない、2万余名の尊い命を奪った、あの未曾有の東日本大震災から
既に300日、原子力発電所の事故とも相まって、未だ復興、復旧が侭ならない状態に
被災地の皆様に心からお見舞いを申し上げると同時に、
1日も早い普段の生活を取り戻していただきたいと念じるものであります。
昨年の全道福祉大会は、千歳市身体障害者福祉協会のご支援を得、全道各地より
700余名の会員の参加を得て千歳市で開催させていただきましたが、
大変有意義な大会を開催でき、成功狸に終えることが出来ました。
これもひとえに開催地の千歳市身体障害者福祉協会の皆様方の
ご配慮と心から感謝申し上げます。

一昨年12月に障害者制度改革推進本部が設置され、その元に障害者制度改革推進会議が
設けられ、新たに障害当事者の意見を取り入れ、参画させての障害者施策を総合的に改革し、
既に36回の会議を経て、新たな障害者総合福祉法にむけて総合福祉部会からその骨格
(障害者総合福祉法の6つのポイント)が具体的に提言されており、
着実に障害者福祉の根幹が出来つつありますことは大変うれしい事であります。
昨年も申し上げましたが、この障害者制度改革により、今後、障害者権利条約の理念に沿った
法整備が行われ、障害者の自己選択、自己決定による地域生活、障害当事者の参画による
障害者施策など、極く当たり前なことですが障害のある無しにかかわらず、
国民が等しく相互に個性を尊重しあう共生社会が近づいてきたと考えます。
北海道におきましても、一昨年の4月から障害者条例が施行され、障害者の
権利擁護や暮らしやすい地域つくりの推進が各地で図られておりますし、更には
平成23年度で終了する北海道障害福祉計画は、
新たに第3期北海道障害福祉計画策定のためにより多くの方々からの意見募集など、
障害のない人との公平に向けて様々な施策が予定されます。
私たちは、今日まで「21世紀は共生の時代」と位置付け運動展開をしてきました。
その努力がようやく結実しつつありますが、その実現にむけてさらなる努力を
尽くさなければならないと考えております。
そして何よりも実現のためには、今後とも、会員皆様がたの大きなご支援と
絶大なるご協力がなければ不可能と考えます。
今年もまた旧に倍してのご支援、ご協力を何卒宜しくお願いいたします。

昨年、事務局に大きな動きがございました。
常務理事、事務局長が北身協創立以来、北海道庁からの出身者でありましたが3月より
障害当事者である恵庭協会の「泉司氏」に就任していただいたことであります。
このことは、「障害者の、障害者による、障害者のための福祉」を実現するためには
欠くべからざることと考えておりましただけに、今後は、より会員皆様との問題意識を共有し、
内外に積極的に発信しなければと考えております。
また平成25年度の全国身体障害者福祉大会は本来は福島県が
予定されておりましたが、東日本大震災後の復旧、復興が侭ならない状況下で
開催が困難とのことで、変わって東北、北海道ブロックとして北海道と札幌市が協力しながら
開催することをお引き受けしましたことをこの場をお借りしてご報告させていただきます。
全国各地から5000余名の障害者が北海道に集結することになるわけですが何とか
成功に結び付けたいと考えております。
会員の皆様には、このことにつきましても大きなご支援を賜りたいと
お願いを申し上げたいと存じます。

年の初めにあたり、この1年が会員皆様にとって素晴らしい年であります事を祈念すると共に、
それぞれの地域で障害者福祉の向上のために活躍される事を期待し、
年頭のご挨拶と致します。

 
 
 
謹んで新年のお喜びを申し上げます
  平成24年度元旦
 

社団法人北海道身体障害者福祉協会
会長 赤坂 勝   副会長 政田 一美
副会長 瀧山 征冶 常務理事 泉 司
理事 澤田 秀雄  理事 堂前 文男
理事 篠山 准子  理事 清藤 勲
理事 伊東 ミツ子 理事 山本 克光
監事 佐京 信二  監事 工藤 公人
加盟団体代表
石狩支庁 三浦 勇吉    渡島地区 沢出 博
檜山地区 佐々木 啓之  後志地区 佐々木 栄
空知地区 澤田 秀雄    上川地区 小林 忠義
留萌地区 福井 紀道    宗谷地区 篠山 准子
網走地区 鈴木 洋      胆振地区 堂前 文男
日高地区 蒲田 盛行   十勝地区 大橋 貞一
釧路地区 中澤 廣     根室地区 佐藤 斎
函館市  佐藤 秀臣    小樽市  赤坂 勝
室蘭市  政田 一美    釧路市  瀧山征冶
帯広市  倉金 国昭    北見市  佐藤 芳太郎
夕張市  小林 孝雄    岩見沢市 三宅 睦男
網走市  多々良 弘美  留萌市  清水 覚
苫小牧市 西田 清吾   稚内市  井澤 勝義
美唄市  安藤 淳      芦別市  武田 貞信
江別市  八木橋 秀幸  赤平市  若山 武信
紋別市  藤田孝太郎   士別市寺下亘
名寄市  木村喜代志   三笠市奥村一
根室市  淀川スキ    千歳市伊藤ミツ子
滝川市  佐京信二    砂川市工藤公人
歌志内市 太田フサ子   深川市秋山功
富良野市 井上和正    登別市熊谷昭吾
恵庭市  鹿野均      伊達市石川鐵男
北広島市 佐々木紀雄  石狩市古泉利雄
北斗市  清藤勲
北海道視力障害者福祉連合会  山本 克光
北鈴会(咽頭摘出者福祉団体)   松永 雅晴
北海道中途難失聴者協会      中西 昭夫

 
 
   
   

平成23年度東北・北海道ブロック団体長会議の開催について

 

今年度から、年一回の開催となった東北・北海道ブロックの日身連加盟団体、各団体長と
事務局長による会議が11月10日・11日の2日間で秋田県で開催され、
日身連を経由した国への要望事項の協議と次年度の開催県及び平成25年度の
日身連全国大会の開催地について協議し次の通りとした。
1、全10項目は加筆項目を含め要望事項と決した。
1、平成二十四年度開催地は北海道身体障害者福祉協会が担当で北海道での開催と決した。
1、平成二十五年度の全国大会は、北身協と札身協の合同による北海道での共同開催と決した。

 
   

北海道身体障害者福祉協会「平成23年度臨時総会」開催

 

平成23年11月24日、午後1時30分、道民活動センター10階で臨時総会を
開催しました。
冒頭、赤坂勝会長より新法人移行への審議についてお集まり頂いた事の御礼の挨拶があり、
その後八木橋秀幸氏(江別身体障害者福祉協会会長)を議長に指名・選出した。事務局より
正会員50名中、出席26名、書面表決20名、委任状提出3名、欠席1名、の報告があり、
議長が総会の成立を確認し、議事録署名人を2名指名後、1号議案
「新法人への移行に伴う新定款」について事務局から総括要旨等の説明があり、
質疑応答後、1号議案について全員一致 で承認されました。
その後、事務局は、法人移行に伴う今後の北身協のスケジュールの報告を行い、
午後2時30分、無事、臨時総会を閉会。

【北身協スケジュール】
★平成24年6月6日、午後1時30分より通常総会前日の理事会の開催。
★平成24年6月7日、午前10時30分より通常総会の開催。
★新法人移行に伴い役員の改選
★平成24年6月21日、午後1時30分より
加盟団体事務局長・事務担当者会議の開催
★新法人の申請登記日後(約3ヶ月後)に公益支出目的額の確定
★平成24年9月22日、釧路にて「第61回全道身体障害者福祉大会」の開催。
★平成24年11月、日身連
東北・北海道ブロック加盟団体長会議を北海道で開催。
★平成25年、日身連全国大会を札身協と共同開催で北海道で開催

 
  地域からのお便り

「全国スポーツ大会、卓球の部で銅メダル獲得」

 

第11回全国障害者スポーツ大会が10月22日から3日間山口県で行われ、
北海道代表として。 帯広身体障害者福祉協会の会員の森川章子さんは、
卓球を始めて約7年で全道大会の経験はありますが、全国大会は初出場。
「せめて一勝でもしたい」と思い出場。
結果、見事銅メダルに輝きました。
森川さんは週4日、高校の部活並みの練習量で継続が力と成る事を
改めて教えて頂きました。
来年は岐阜県で実施されますのでさらなるご活躍をお祈り致します。

 
   

「平成23年度身体障害者滝上分会ゲートボール大会」

 

網走地区身体障害者福祉協会滝上分会で、初心者の人でも簡単に出来るゲームとして
ゲートボールを滝上ゲートボール協会の方に審判をお願いして会員同士の交流を
図っております。
参加された清水美智江さんの感想文を紹介致します。
【「考案されたゲームに挑戦」この季節としては暖かい11月17日、
平成23年度身体障害者滝上分会第21回ゲートボールレクリエーション大会が
スポーツセンターにおいて行われました。
28名が参加し、熟練者は規定通りで、経験のない人は、ステックとボールを
使ってて考案されたゲームに挑戦して楽しい一刻を過ごしました。
ゲートボール協会の方々にお手伝いを頂きました。
何かの事業を行うにも皆様の理解と応援があればこそと感謝の気持ちで一杯です。
十二時過ぎにすべて予定通りに終り、弁当、賞品、参加賞をそれぞれ頂いて
解散いたしました。】


 
   

平成23年度「第26回障害者による書道・写真全国コンテスト」
の審査結果について

 

全国身体障害者総合福祉センター(戸山サンライズ)主催による審査結果が発表されました。
全国から書道部門・787点、写真部門・273点合計1060点の応募作品から
10月27・29日に厳正な審査の結果入賞作品98点が決定しました。
北海道から、書道・写真計27点の応募があり、入賞作品は次の通りです。

書道部門

金賞 長沼町 伊勢 準三 
題名 「萬」
銀賞 室蘭市 吉田 佳子 
題名 「不退転」


写真部門

銀賞 豊浦町 長澤 剛 
題名 「美女と野獣」
 
銅賞
歌志内市 辰口 洋司 
題名 「神秘の氷瀑」
湧別町 田中 幸雄 
題名 「青い池」
美唄市 高橋正子 
題名 「ひと休み」


 
   

文芸

  短歌
 

伊達市 古川 次子
濃紫に凛と咲きおり杜鵑草
         立冬の日の西陽の中に
霜月の二十三時の望月は
         見えつ隠れつ雲の間をゆく
何事も完璧とせずほどほどに
         物忘れもよしとわれは老いぬる
丼の音も重ねてながれくる
湯気と匂いラーメン横丁


釧路町 大道 恵美子

台風に赤く濁れる釧路川
         白波立てて激ち流るる
風荒ぶ気温差激しき立冬に
         足の古傷じわりと痛む
黄泉の国めく対岸の街
         決断にまどひ重ねて坂道に
まろべる落葉と歩む
         送迎のケアバス増えし街の中
錆びしバス停乗客まばら
         あかときの鴉なく声かしましや
ごみ収集車はあたしの筈ぞ


江別市 戸原 寿夫

千年の銀杏大樹を見上げゐて
         吸い上げらるやろな妖しさ
秋めいて風ざざめくと何故かしら
         命あること思へりわれは


  川柳
 

江別市 戸原 寿夫
山小屋の煙昇るや鰯雲
名月や泣く子等はとうに眠りけり
天下の嶮越ゆる八里や秋の風
親不知時雨は横に降りかかる
四方なべて刈田となれり無人駅
名月や見知らぬ人に会釈され
いつのまに夕日の沈む秋の暮
枯れ行く蓮をならして風通る
小鳥来る恋人の名を呼ぶやうに

北広島市 本多 司
原発廃炉二世代続く茨道
ワクチン王土産誇りの幸福度
巨人内紛選手ファンは蚊帳の外
干支迎え拍手凛と宮社に
妻手酌年始の屠蘇はよく回り

  俳句
 

恵庭市 西島 明
綿紡ぐ風のあはひの雪蛍
意地通す草点と霜柱
宿題もかつて卓袱台三平汁