「大会スローガン」
一、 必要な支援と情報保障を被災障害者へ
一、 地域ネットワークの構築を復興の第一歩に
〜北海道身体障者福祉協会・千歳身体障害者福祉協会主催、千歳市・千歳市社会福祉協議会共催の
「第60回全道身体障害者福祉大会千歳大会」が9月23日(金)、道内各地から600名を超える
人たちが「千歳市民文化センター」に集い、大会実行委員会及び地元身障協会の大会準備や
地元市民ボランティア約150名の協力に支えられ好天にも恵まれ成功に終り、
素晴らしい大会でした。〜
【大会概要】
●開会
政田一美副大会長(北身協副
会長)による開会のことばで全道大会が開会した。
国家斉唱・黙祷のあと、赤坂勝大会長(北身協会長)から主催者として挨拶があり、
「まず、東日本大震災の被災者にお見舞いを申し上げます。大会会開催に協力・支援を頂いた市当局・
福祉関係諸団体・ボランティアの皆様、そして千歳身体障害者福祉協会の皆様には大変ご尽力いただき
ました。」と、また、「本日表彰される皆様は、永年地域社会での福祉活動やご自身がその障害を
克服され、懸命にご努力されたことが評価され、こころからお祝いと感謝を申し上げ、これからも
健康に留意されてそれぞれの地域での、より一層のご活躍を期待申しあげます。」とさらに、
「昨年末、改正障害者自立支援法が成立し本年7月に改正障害者基本法が参議院を通過、8月に公布・
施行となりました。今回の改正案では、特に、障害の定義を広げ地域で生活することを基本にした内容
になっており、特に我々が21世紀は共生の時代と位置づけてきたことが、今までの課題が改善された
ことは確かで現実味を帯びてきました。60回に及ぶ大会を通じ協会では地方の皆様と一貫して障害の
有無に係らず人格を認め合う共生社会の実現に取り組む運動は不変であり、障害者雇用促進法につい
ても今後は過去にない取り組みで障害者の雇用に取り組んでまいる所存です。今日まで障害者福祉の
組織が運動展開を重ねた結果、劇的に変化しましたが、まだ道半ばで真の共生社会とは言い難い状況
下の中、地方財政の疲弊、地方協会においても財政が厳しく組織維持に苦労されているとはおもいま
すが、協会に加入しているメリットはあるのか、加入する必要はあるのかという協会が散見され、
大変残念に思います。私どもは、一障害者の福祉はもちろん、北海道全体の障害者福祉の向上のため
役職員一丸となって運動展開致しますので、何卒、地方協会の皆様方には旧に倍してのご協力を賜り
ますようお願い申し上げます。」と結び挨拶した。
続いて、名誉大会長の地元千歳市長、山口幸太郎(やまぐちこうたろう)から
「第60回大会が千歳で開催されますことを、市民を代表して歓迎し、本大会が、より一層、
障害福祉の増進と自立による社会参加の活性化につながると期待し、当市も「あったかみのあるまち
ちとせ」の実現を目指して参ります。また、本大会が、全ての人が安心して生活可能な地域社会の実
現に寄与し、実り多い大会となることを願うと共に、関係者の皆様に感謝申し上げ、皆様のご健勝を
祈ります。」と結び挨拶がありました。
●式典及び表彰
表彰は、北海道善行賞(知事表彰)の自立更生者6名、自立更生援護者5名、北海道身体障害者福祉協会
会長表彰の自立更生者21名、援護功労者20名に、それぞれ表彰状と記念品がおくられました。
続いて、北海道知事(代理北海道保健福祉部地域福祉担当局長内海敏江(うちうみとしえ))、
北海道議会議長(代理副議長三津丈夫(みつたけお))、千歳市議会議長本宮輝久(もとみやてるひさ)
から祝辞があり来賓紹介、祝電披露のあと受賞者を代表して中野タエ(千歳身体障害者福祉協会)
さんから「日頃の自立更生活動や援護活動がみとめられ、また、皆様から心温まるお言葉を頂き受賞者
を代表して身に余る光栄であり感謝致します。これからも障害者の自立更生と援護活動に微力であり
ますが、尽して参ります。」と謝辞が述べられました。
●アトラクション
その後千歳市立富丘中学校、吹奏楽部による演奏曲・三曲(*勇気100%、*ありがとう、*風になり
たい)が披露され、手話を交えたその素晴らしい演奏に、会場の皆さんは感動し、万雷の拍手でした。
●講演
車いすダンサー三上昌代さんによる「新たな人生介助犬ジルバと共に」と題して講演がありました。
三上さんは、北海道生まれで、20歳の時、両下肢麻痺となり、車いすの生活となったが幼少時代からの
ダンスを生かし、長野パラリンピックに参加しましたが、その後、四肢麻痺・言語障害となるも一人
創作ダンスなど障害者スポーツに挑戦、障害の有無に関係なく、夢に向かって努力することの大切さ
と失敗の経験が成功の道となることなど講演し、介助犬ジルバと一緒にダンスを披露、会場は感激の
拍手の嵐でした。以上無事午前の部が終了しました。
●全体会議
午後から議長団の瀧山征治(北身協副会長)、政田一美(同)の進行により全体会議が開催され、
泉司(北身協常務理事)から「第59回帯広大会要望事項処理」の報告が行われ了承された。
続いて事前に提出があった第60回千歳大会提出議案を審議、議長から「今後、大会推進委員会で
さらに協議し、要望としてまとめたい」と発言があり、全体会議が終了した。
●大会宣言
篠山准子運営委員から大会宣
言(案)が読み上げられ、提案
どおり採決された。
(大会宣言はこちらに掲載)
●決議
続いて清藤勲運営委員から決
議(案)が読み上げられ、提案
通り採決された。
(決議はこちらに掲載)
●次期開催地あいさつ
議長団退任後、次期開催地の釧路市長(代理釧路市福祉部障害福祉課長古川幸男)から
「北海道身体障害者福祉協会におかれては日頃の活躍に敬意を表するとともに、『第60回全道大会』が
釧路市で開催に嬉しく思い、しっかり準備し心から歓迎しお待ちします。
二ケ所の国立公園は勿論、魚介類も大変おいしい時期ですので来年御会いしましょう。」と挨拶され
ました。
●障害者110番法律相談大会当日は会場四階、会議室2に10時30分から14時まで
「障害者110番地方相談会」が開設され札幌弁護士会所属の橋本佐和子(はしもとさわこ)弁護士に
よる相談が行われた。
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