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北海道身体障害者新聞(第690号)

   
23年度要約筆記奉仕員養成講座が開講
   
 

〜北海道身体障害者福祉協会が北海道の委託を受けて実施する
【平成23年度要約筆記奉仕員養成講座】が8月28日から道民活動センタービル(札幌市)で
始まった。この講座は手話通訳の困難な中途失聴者や中途難聴者のコミュニケーション手段としての
要約筆記技術の指導を行うことにより、要約筆記奉仕員を養成し、聴覚障害者のコミュニケーション
という基本的な権利を保障し、聴覚障害者の福祉の増進と社会参加の促進を図ることを目的に開催
しています。〜

1日目は8月28日、午前10時から行われ、本年度の受講予定者10名のうち7名が出席した。
最初に主催者の北海道身体障害者福祉協会赤坂勝会長の代理で泉司常務理事・事務局長から、
開講式の挨拶として、『皆さんに日頃から私たち障害者への理解と支援をいただいていることに
感謝の意を伝えた後、現在、国で進められている障害者制度の改革の動きについて説明し、その後、
「要約筆記奉仕員養成講座につきましては、障害者の自立と社会参加には、欠かせない事業であり、
この様な事業を通じて皆様のご支援もいただきながら、道内の多くの障がい者が自立して、ごく当たり前
に生活していけることを切望しているところであります。また、私たちは、これから国における
障がい者制度改革を進めながら、全国の障害者団体と一丸となって障がいのある方が、ごく普通に地域で
暮らし、地域の一員として共に生きる共生社会の実現を求めていく所存でありますので、
皆様にも是非ご理解をいただきたく、宜しくお願いいたします。」とまた「皆様には12月17日の
閉講式にお会いでき、修了証書をお渡しできることを楽しみにしております。』と結びました。
続いて、来賓として出席された北海道中途難失聴者協会中西昭夫会長から、要約筆記については、
中途難失聴者にとって必要なコミュニケーション手段であることを話された後、「受講者の皆さんには、
今日から12月までの5ケ月間、土曜、日曜日の講座となるので健康に留意され全員が最後まで受講
される様お願いします。」と激励の挨拶がありました。

その後、この養成講座を主管として進めていただく要約筆記通訳ボランティアの会「はまなす」の
山靖子代表から『12月までの長い期間の養成講座となりますが、私たちも皆さんと一緒にがんばって
いきますので宜しくお願いします。』と励ましの挨拶がありました。続いて事務局から受講に当たって
の注意事項などのオリエンテーションを行った後10時30分から、最初の講義である「聴覚障がい者の
基礎知識」と題して、とも耳鼻科クリニック院長の新谷朋子さんからパワーポイント使いながら
聴覚の構造、音の伝導の仕組、聴覚検査、補聴器、人工内耳、など医学専門的な内容について分かり
やすい講義が行われました。また、午後から「中途失聴者・難聴者の臨床心理」と題して、
札幌医科大学耳鼻咽喉科、川端言語聴覚士から講義が行われました。

その後、要約筆記通訳ボランテイアの会「はまなす」の山靖子代表の進行で養成講座の講師となる
同会会員の自己紹介、続いて受講生から出身地、氏名、受講動機など、自己紹介が行われました。
この日最後の講義は、「中途失聴・難聴者の体験談」と題して、北海道中途難失聴者協会・十勝地区
支部、名久井幸子氏から貴重な体験を交え講義が行われました。その後、受講者から活発な質問があり
1日の講義を無事終えました。

この養成講座は、今後、12月17日までの期間、土曜、日曜に開催され、講師は要約筆記通訳
ボランテイアの会「はまなす」の会員の方や外部講師の方々にお願いして、ノートテイクやOHP
(透明なシートの上に書いた文字をスクリーンに投影する装置)を使った要約筆記の実習、
パソコン要約筆記など、多彩なカリキユラムがくまれています。

 
 
 
平成23年度身体障がい者を対象とした
  北海道職員等採用選考試験の実施について
   
 

北海道人事委員会では、身体障がい者の雇用の促進を図ることを目的に、平成23年度身体障がい者
を対象とした北海道職員等採用選考試験を以下の要領で実施致します。

*受付期間 9月26日〜10月14日(申込みは郵送でのみ受付)

*第一次試験 11月13日札幌市、函館市、旭川市、網走市、帯広市、釧路市(希望する市で受験可能)

*試験日程 第1次試験11月13日9時30分〜14時00分 第2次試験12月上旬

*選考試験内容 第1次試験 教養問題 四十題 作文試験 第2次試験 個別面接

*合格の決定方法 第1次試験合格者 教養試験及び作文の合計点
         最終合格者 2次試験の結果による。

*合格発表(予定) 第1次試験合格発表 11月25日(金)
          最終合格発表 12月22日(木)

*掲示場所 北海道人事委員会事務局各総合振興局・振興局(合格者の発表は受験番号のみ)

『以下の要望をする受験者は申込書の「受験上の要望事項」に必ず記入して下さい。』
◆視覚障害がい者のため点字による受験が可能です。
◆作文試験のマス目が小さい方はマス目を拡大した用紙で受験できます。
◆試験当日、車椅子を使用できます。願書などは次の処へお問合せ下さい。

【問合せ先】
札幌市中央区北3条西7丁目道庁別館11階 北海道人事委員会事務局任用課
担当:岩崎
電話:011-204-5654
FAX:011-232-2709

 
 
   

盲ろう者通訳・介助員派遣事業の利用登録申請を受付中です

 

北身協では道内(札幌市を除く。)に居住する盲ろう者(視覚と聴覚について重複して障がいのある
重度の盲ろう者に限ります。)を対象に、コミュニケーション及び移動等の支援を行う(盲ろう者通訳・
介助員派遣事業)を行なっています。通院、買物などで利用する場合は、事前に利用登録が必要と
なりますので対象者からの利用登録申請を受付けています。

【問合せ先】
(社)北海道身体障害者福祉協会
電話:011-251-1551
FAX:011-251-0858

 
   

平成23年度北海道障害者職業能力開発校見学会の開催について

 

高等学校・高等養護学校等在学生や教職員の方・父母及び各関係機関に対し当校の訓練内容や寮での生活に
ついて見学することで障がいの状況に応じた進路選択の参考にしていただくことを目的として
以下の要領で実施されます。

1.日時    平成23年10月14日(13時30分〜15時30分)

2.場所   北海道障害者職業能力開発校  (砂川市焼山60番地)

3.対象者 高等学校・高等養護学校在学生(学年問わず)、教職員、父母等障害者関係機関の関係者、
入学希望者等

4.日程  受付  13時〜13時30分(正面玄関ホール)

概要説明
 13時30分〜13時50分(訓練科目・応募方法等説明)見学

 13時50分〜14時50分1コース全5科目及び寮の見学

 2コース1科目および寮の見学・及び体験質疑応答
 14時50分〜15時30分

5.上履きの必要はありません 【問合せ先】 電話 0125-52-2774 訓練第二課長 清水

 
   

平成24年度入校生の募集について

   
 

*選考日  平成23年12月5日午前8時50分から
*選考場所 北海道障害者職業能力開発校
*選考方法 学力試験(国語・数学)、面接
*合格発表日 平成23年12月12日
*募集訓練科 総合ビジネス・建築デザイン科・プログラム設計科・総合実務科・各20名CAD機械科・10名
【問合せ先】 電話 0125-52-2774  訓練第1課 上神田 かみかんだ


 

 
   

文芸

  短歌
 

室蘭市 池内満里子
虫の音聞こえる夜は尚淋し
          帰省せぬ子に思いはつのる
愚痴云えばきりがないとのみ込んで
          今夜も霧が我を抱き込む
風鈴の音を拾いてなる音も夜風は
          すでに秋の音色
縫いの一針ごとに邪念消え
          我が一生長く短い


滝上 清水美知江

旅に出る体力の無き今となり
          那智石小硯愛しく眺めつ
わが足をそろりと亡父の足裏に
          合わせくれたる温み恋しも消しゴムの屑は机に散りぼいて
短歌成らぬ今宵の大き溜息
          美しく老ゆる心は偽りか
鏡の中の不満げなわが顔
          身がまへて暮らす独り身疎ましと
見渡す空よ今し降る雨


伊達市 古川次子

新盆の甥にも供えん「ずんだ餅」
          亡父のふるさとの盆のご馳走
扇子手に唄いくれたる「さんさ時雨」
          花嫁姿で父に渡す
亡き父の好物なりし「ずんだ餅」
          今は我が家も盆の馳走に

  俳 句
 

室蘭市 池内満里子
望雲に情深まる故郷の夏
避難子の川面を照らすいのり星
雷雲去り小窓を開けて涼誘う

恵庭市 西島 明
残照に溶ける鐘の音ちちろ虫
鮭跳ねて谺重たき夜の川
露の世やか細くなりし猫の息

  川 柳
 

江別市 戸原 寿夫
フク橋を渡り揺るる蛍の火
節電に慣れ熱帯夜慣れ難し
妙齢の足投げ出して砂日傘
資本論三巻五冊雲の峰
花莫壁は異国の匂ひしてをりぬ

北広島市 本多 司
ミニ菜園流した汗の実り積む
齢知りリハビリ完治ご無理です
酷署超え爽やか秋へ深呼吸
甲子園酷暑球児のボルテージ
菅総理後はよしなと去る未練

 
   

文芸に投稿される方へお願い

 

1.判読が難しい漢字には必ずルビを付してください。
2.作品には、短歌、俳句、川柳の区分記入願います。
3.投稿はできるだけ新聞発行月の前月末までにお願いします。

【宛先】060-0002
札幌市中央区北2条西7丁目 道民活動センター4階
北海道身体障害者福祉協会 宛

 
   

【地域からのお便り】への投稿を募集しています

 


この新聞は、北海道身体障害者福祉協会の会報として、地域の身障協会の元気な取り組みなどを掲載して
います。加盟団体はもとより、地域の皆さんからのお便り(写真を含みます)をお待ちしています。

 
   
   

寄付金贈呈者・賛助会員

 

ご協力ありがとうございます
                  (平成22年7月以降)

北海道リハビリー  様
札幌義肢製作所  様
札幌義肢製作所旭川支店  様
馬場義肢製作所  様
田村義肢製作所  様
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岩見沢義肢  様
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企業組合ウェルフェアグループ 虹の光ひつじ工房  様
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中西昭夫  様
澤田秀雄  様
佐京信二  様
政田悦子  様
和田真一  様
泉 司  様
古舘一雄  様 

 
   

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