七月二十日、平成二十三年度北海道障害者社会参加推進協議会身体・知的・精神障害者の合同部会が、
札幌市内の道民活動センタービル会議室で開催された。この合同部会は、毎年、この時期に開催して
おり、今年度も障害者福祉関係団体の代表者、学識経験者、行政機関で構成される部会委員が一同に
会して、各団体における平成二十三年度の障害者社会参加推進事業計画並びに現状と課題などについて
報告・協議した。概要は次のとおり。
【概要】
今回は、二年ごとに行う委員改選後の最初の部会であったことから、議事に先立ち、各部会長が
選ばれた。身体障害者部会長には干野章人(ほしのあきと)氏(北海道肢体不自由児者福祉連合協会
常務理事・事務局長)が、知的障害者部会長には佐藤三洋(さとうみつひろ)氏(北海道知的障がい
福祉協会常務理事・事務局長)が、精神障害者部会長には合羽井徹(かわいとおる)氏(北海道精神
障害者家族連合会会長)が、それぞれ選任された。続いて合同部会議長に知的障害者部会長の
佐藤三洋氏が選ばれ、議長の進行で本年度の各障害者団体の事業計画並びに現状と課題について報告・
協議された。続いて北海道保健福祉部福祉局障がい者保健福祉課東秀明(あずまひであき)主幹から
北海道における障がい者社会参加促進関連事業について、その後、北海道労働局職業安定部職業対策課
楠健太郎(くすのきけんたろう)地方障害者雇用担当官から「北海道における障害者雇用の現状」に
ついて、それぞれ説明があった。
■北海道からの説明概要
今年七月の北海道議会で議決(補正議決)された平成二十三年度障がい者社会参加関連事業を中心に
説明があった。なお、次に掲げた事業以外は、本年三月二十五日付けの本紙に掲載した内容と同様
なので省略します。
身体障がい者関係
▽身体障害者補助犬育成事業 17,865千円
▽中途視覚障害者社会適応推進事業 2,000千円
▽視覚障害者情報提供施設運営事業 62,410千円
▽手話通訳者設置事業 51,838千円
身体・知的・精神障がい者関係
▽障害者スポーツ振興事業 52,652千円
▽市町村地域生活支援事業 856,166千円
▽地域活動支援センター等運営事業費補助金 194,858千円
▽障害者社会参加推進センター運営事業 5,818千円
精神障がい者関係
▽精神保健職親事業 11,417千円
■北海道労働局からの説明概要
北海道における障害者雇用状況について、直近の資料(平成二十二年六月一日)をもとに、
次のような説明があった。
民間企業における雇用障害者数及び実雇用率の状況
@雇用障害者数8,688,5人、実雇用率1.85%と過去最高を更新した。
(法定雇用率達成企業割合は、53.0%と過半数を超えたが、半数近くの企業が未達成となっている。)
ハローワークにおける障害者の職業紹介状況
@平成22年度の障害者の新規求職件数は、前年度を4.7%、就職件数は過去最高であった
前年度を12.7%上回った。
A障害種別では、精神障害者が大きく伸び、初めて知的障害者を上回った。
B平成23年度においては、就職件数の目標を2,420件以上とし、きめ細かな職業相談・
職業紹介、各種の雇用支援策により障害者の就職促進を図る。 |