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北海道身体障害者新聞(第685号)

   
東日本大震災に遭われた皆様に
 

〜心からお見舞い申し上げます〜

この度の東日本大震災により被害を受けられた皆様に心から
お見舞い申し上げます。また、一日も早い復旧・復興と皆様の健康を心からお祈り申し上げます。
現在、(社)北海道身体障害者福祉協会(会長)赤坂 勝)では、この度の東日本大震災で被災された
身体障害者の方々に対するお見舞いとして寄せられる義援金を受け付けています。地域での義援
金の取りまとめは、各加盟団体(各地域の身体障害者福祉協会)にお願いしていますので、多く
の方からの義援金をお待ちしています。義援金は七月二十九日まで受付けています。

【大震災の現況】
既に報道されているように平成二十三年三月十一日午後二時四十六分ごろ、三陸沖を震源に国内
観測史上、最大のマグニチュード9.0の地震が発生し、津波、火災などにより被害は広範囲で、
甚大なものとなっています。また、福島第一原発と第二原発周辺には、避難指示や屋内退避指示
が出されています。警察庁のまとめによると地震発生から二十二日目を迎えた四月一日時点で、
死者は一万千五百七十八人、家族から届出のあった行方不明者は一万六千四百五十一人で合わせ
て二万八千二十九人となっています。また建物被害は全壊・流出が二万戸以上となっており、極
めて大きな被害となった岩手県、宮城県、福島県を含めた十七都県の二千二百三十一所の避難所
には十七万人以上が避難生活を余儀なくされています。この中で障がい者に関する情報は少なく
現地情報によると、現在も安否確認が続いていると報道されています。

【日身連・北身協の取組み】
このような被災の広大さ、甚大さに鑑み(社)日本身体障害者団体連合会(会長小川榮一)では、
既に「日身連東日本大震災対策本部」を設置し、地震被害の義援金の受付を開始しました。北身
協としても、いち早く東日本大震災で被災された各県の身体障害者の方々への義援金の受付を行
うこととしました。義援金は七月二十九日まで加盟団体(各地域の身体障害者福祉協会)で受付
け、北身協に送金をいただき、取りまとめのうえ日身連東日本大震災対策本部に届けることとし
ています。

 
 
 
北身協事務局体制
  2月10日(木)午後、北身協は札幌市内で第3回理事会を開催した。

この四月から北身協事務局が新体制でスタートしました。
担当者ごとの事務分掌は別添のとおりですのでお知らせします。なお、新任職員も多いため会員
の皆さんにはご指導を頂くことも多いと思いますが、この一年間、事務局全員が一生懸命に取組
みますのでよろしくお願いいたします。

(職員紹介)
□事務局長   泉   司
□センター所長 古舘 一雄
□書記     松本美由紀
□書記     引地 朋子
□書記     川村  真
  北身協事務局事務分掌 平成23年4月1日現在
  北身協事務局事務分掌(PDF版)
 
   
第四回理事会を開催
 

三月八日(火)午後、北身協は札幌市内で第四回理事会を開催した。概要は次のとおり。

〔概要〕
■会長挨拶要旨
最初に赤坂会長から和田事務局長が、本日、退職されることが報告され、これまでの労苦に対し
て謝辞があった。続いて理事、監事の方々に新事務局体制への協力要請があった。

■理事会審議議案
@平成二十二年度決算見込み
A平成二十三年度事業計画案
B平成二十三年度収支予算案(暫定予算案)
Cその他、次の理事会・通常総会の開催日程など

■審議結果と主な内容
議案は全て提案どおり了承された。なお、平成二十三年度は
現状認識のもと加盟団体活性化のための事業支援(雇用促進・社会支援事業)の実施、公益法人
改革への対応検討、協会運営の基盤づくりの検討(加盟団体の会費算定基準の検討)を進めると
ともに、これまでと同様の事業を行うという事業計画案、予算案(暫定予算案)が了承された。
なお、今後の北身協の公益法人改革については、公益社団を目指すこと又は一般社団を目指すこ
ととの両面から次の総会に向け検討することとなった。なお、出席理事からは、「公益社団とな
って欲しい」などの意見も出された。

 
   

通訳・介助員現任研修

 

北身協は、三月十四日(月)、札幌市内で盲ろう者通訳・介助員現任研修を開催した。当日は、
東日本大震災の影響で講師の村岡美和さん(全国盲ろう者協会)が来札できなくなったため急遽、
研修内容を変更し開催された。

〔開催概要〕
当日は、二十名の盲ろう者通訳・介助員が出席し、最初に主催者である北身協の泉司事務局長か
ら「今日の講義や意見交換を実り多いものにして欲しい」と挨拶があった。続いて北海道(障が
い者保健福祉課)の北山主任から「障がい者福祉制度及び派遣事業の概要」と題し、詳しい説明
があった。
 続いて意見交換会が行われが、主な意見、要望等は次のとおり。
▽「派遣依頼の日は都合が悪い」として、誤って派遣調整され、利用者に迷惑がかかったことが
 あったので改善してほしい。
▽研修講師の地元確保と講師養成の経済的支援を要望など。

 
   

要望事項と回答(終り)

 

要望5
先月に引き続き全道大会(夕張大会)に提出・採択、その後、検討整理された要望事項と回答(概要)
をお知らせします。要望五 各市町村からは活字による生活上必需の様々な広報誌が出されてい
ますが、重度の視覚障がい者の多くはこれを読むことができません。しかし、点訳する、音訳する、
SPコードをつける等の手段により、重度の視覚障がい者にもその内容を伝えることができます。
道は、各市町村に対し広報誌等の内容を上記の手段により視覚障がい者にも伝えるように積極的
な指導を行なってください。((社)北海道視力障害者福祉連合会)

【回答】
活字等による情報の入手に困難を伴う視覚に障がいのある方々に対し、行政の動きや市町村の現
状等について、内容の周知を図っていくのは非常に重要であることから、障がいのある方々に十
分配慮した様々な手法による広報の取組みがさらに広がるよう、市町村へ働きかけてまいりたい
と考えています。


要望6
今大会において「障がい者相談員制度の活用と充実を要望する」との決議が採択されました。
また、『北海道障がい者条例』においては、障がい者相談員が一定の役割を担うことが要請されて
います。しかしながら、ほとんどの市町村において障がい者に関する情報は相談員に知らされて
おらず相談員としての役割を果たせていないのが実情です。必要な相談支援が実施されるために、
相談員が地域の障がい者を把握できるよう適切な情報の提供について、市町村を指導してください。


【回答】
「北海道障がい者条例(略称)」の目的である障がい者(児)の権利を擁護し、障がい
者(児)が暮らしやすい地域づくりを推進するためには、市町村をはじめ関係者、関係機関と
協力して地域における相談支援体制を確保していくことが重要であることから障害者相談員制度の
活用などを含め、相談支援推進体制についての検討を進めているところです。障がい者情報の提供に
ついては、個人情報保護の問題などから難しい面もありますが、道といたしましては、
障害者相談員の活動がしやすくなるよう、市町村に対して必要な働きかけを行なってまいりたいと
考えています。(市町村広報誌等による相談員の周知、市町村に対する障害者相談員の活用等の依頼)
【回答 北海道】 


北身協事務局人事
(3月8日付け)
退職
事務局長 和田真一
(3月9日付け)
採用
事務局長 泉 司

 
   

困りごと、悩みごとは「障がい者110番」へ

  内容によっては弁護士相談を
無料でお受けしています。
電 話 011-252-1233
FAX 011-252-1235
 
   

青い鳥郵便葉書無償配布

  今年も、重度の身体及び知的障がい者を対象とした郵便葉書の無償配布が行われています。
これは郵便事業株式会社が障がい者の福祉に対する国民の理解と認識をさらに深めることを目的
に実施しているものです。なお、無償配布の主な内容等は次のとおりです。

■配布の対象
・重度の身体障がい者(一級又は二級の方)
・重度の知的障がい者(療育手帳に「A」(又は一度、二度)と表記されている方)

■受付期間
 四月一日から五月三十一日まで

■配布はがき
 通常郵便はがき(「くぼみ入り」、「無地」又は「インジェクト紙」)

■配布枚数
 一人につき二十枚

■申出の方法
 最寄の郵便局(簡易郵便局を除く。)に障害者手帳又は療育手帳を提示し、所定の用紙に必要事
 項を記入して申し出ること。
 
   

お知らせ
 平成23年度 第49回北海道障害者スポーツ大会の概要

  平成23年度 第49回北海道障害者スポーツ大会の概要
  平成23年度 第49回北海道障害者スポーツ大会の概要(PDF版)
 
   

年間優秀作品発表

  平成二十二年度に本紙に掲載された文芸作品(短歌百十一、俳句六十七、川柳百二十四)について、
各選者に選考をいただいた結果、次のとおり優秀作品が決定しました。入選された皆様、
おめでとうございます。
   
  短 歌
  伊達市 吉川 次子
 子よ孫よひ孫も来いよと呼びかけて夫は居眠るおせちを前に

〔選評〕 選 者 内田  弘(北海道歌人会事務局長)
 素直な気持ちがよく出た作品だ。気負わずに自然体で、思わず口に出たような気息(きそく)が
感じられ、思わず読む者をほのぼのとした気持ちにさせる。何よりも「ありのまま」が「自然に」
表現されている。短歌はこうありたいものだ。
   
  俳 句
  恵庭市 西島  明
 鳥帰る湖の助走を風にして

〔選評〕 選 者 木村 敏男(北海道俳句協会顧問)
 湖の助走を「風にして」と捉えた表現がよい。
   
  川 柳
  北広島市 本多  司
 世界一長寿介護に泣く日本

〔選評〕 選 者 浪越 靖政(北海道川柳連盟事務局長)
 世界一の長寿国である我が国を誇りたいが、財政難のため福祉政策のついていけないのが哀しい。
こんな現実を上手く風刺した。
   
 
   

文 芸

  短 歌
  滝上町 清水美知江
すこやかに明るくひがまぬ日々なれと
 八十路になりし吾れの心得

購ひし喜び想ひつ処分なす
 身辺整理の日毎あれこれ

とび出しは怖いと思ひつつハンドルを
 今宵は見えぬ鹿のファミリー

車椅子の音軋ませつ集ひたる
 共に詠まむと園生の笑顔を

ベークライトの十八金よと万年筆
 宝のごとく手入れなす父
   
 
   
  俳 句
  恵庭市 西島  明
舷灯の指呼の国境春遅々と
木の影に躓く老や春霞
朧夜や靴の踵の返射光
   
 
   
  川 柳
  北広島市 本多  司
養生訓獲り長寿の石の上教え
穏やかな余生に夢の葛折(つづらお)り
江戸の華ツリー人気は世界一
春鰊群来に浜沸く大漁節
阿鼻叫喚みちのく揺らぐ大惨事
   
  江別市  戸原 寿夫
小鳥の動きにはげし冬木立
街路樹はこぶし突き上げ雲の人
からからの土かりかの霜柱
大寒を開き直って迎へけり
   
 
   

■文芸に投稿される方へ(お願い)

  1 投稿は、できるだけ新聞発行月の前月末までに願います。
2 作品には、短歌、俳句、川柳の区分を記入願います。
3 一般読者が読みにくい漢字には、必ずルビを付すよう願います。
4 投稿は、葉書などのほか、FAXでも受け付けています。

【投稿先】新聞表面の発行人の宛先まで。