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北海道身体障害者新聞(第684号)

   

障害者社会参加推進協議会を開催
〜道の平成23年度の事業予算案が固まる〜

 

平成22年度北海道障害者社会参加推進協議会(会長赤坂勝北身協会長)が、2月17日(木)、
札幌市内の道民活動センタービル会議室で開催された。
この協議会は、身体、知的、精神の各障害者団体や関係機関から委員が出席して、定例的に開催
されている。概要は次のとおり。

【会長挨拶要旨】
赤坂会長から「国の障害者制度改革の動きや北海道障害者条例の施行を一定程度を評価しながらも、
道内景気は依然として厳しい状況下にあり、前提となる所得保障や就労支援は残念ながら、
まだまだ程遠いものがある。
引き続き、国の障害者制度改革の動向を注視しながら1日も早い障害者総合福祉法の実現を期待したい。」
と挨拶があった。

【概要】
続いて、各障害者団体から「平成22年度障害者社会参加推進事業実施状況」についての報告と質疑応答が
行われ、その後、北海道保健福祉部福祉局障がい者保健福祉課東主幹から「平成23年度北海道の障がい者
社会参加関連事業の概要」案について説明があった。
予算案の概要は次のとおり。
身体障がい者関係

▼要約筆記奉仕員養成事業
999,000円
▽点字・朗読奉仕員指導者等養成事業
1,596,000円
▽手話通訳者養成事業
3,432,000円
▽手話通訳者派遣事業
642,000円
▽字幕ビデオライブラリー事業
2,084,000円
▽音声機能障害者発声訓練・指導者養成事業
2,539,000円
▽視覚障害者情報提供等事業
2,084,000円
▽身体障害者補助犬育成事業
☆ 5,955,000円
▽中途視覚障害者社会適応推進事業
☆ 666,000円
▽視覚障害者情報提供施設運営事業
☆ 26,800,000円
▽手話通訳者設置事業
☆ 17,280,000円
▼盲ろう者通訳・介助員派遣事業
3,091,000円
身体・知的障がい者関係
▼身体・知的障害者生活訓練事業
3,293,000円
▼ガイドヘルパーネットワーク事業
282,000円
身体・知的・精神障がい者関係
▽障害者スポーツ振興事業
☆ 21,053,000円
▼「障がい者110番」運営事業
2,230,000円
▽市町村地域生活支援事業
★ 1,000円
▽地域活動支援センター等運営事業費補助金
★ 1,000円
▽障害者社会参加推進センター運営事業
☆ 1,940,000円
知的障がい者関係
▽知的障害者生活文化教室開催事業
1,315,000円
精神障がい者関係
▽精神保健福祉推進員養成事業
2,833,000円
▽精神障害者社会復帰支援事業
1,030,000円
▽精神障害者家族相談員設置事業
1,631,000円
▽精神障がい者地域生活支援事業
195,089,000円
▽精神保健職親事業
☆ 3,901,000円

説 明
@「▼」印の事業は、北海道身体障害者福祉協会が受託している障害者社会参加推進センターの事業です。
A「☆」印の予算額は7月分までの所要額計上。
B「★」印の予算額は二定(2回定例会)計上。

 
 
 
第3回理事会を開催
 

2月10日(木)午後、北身協は札幌市内で第3回理事会を開催した。

概要は次のとおり。

■会長の挨拶要旨
赤坂会長から理事・監事の皆さんに対して出席への謝意と議事進行への協力の要請が述べられた。

■報告の概要
事務局から北海道庁による平成22年度「業務及び財産の状況に関する検査」の結果が報告され、指摘された事項は平成23年度から改善することが報告・了承された。

■協議の概要
@賛助会員の入会
申請あった9社の入会を承認。

A平成23年度執行体制・理事体制はコンパクトにすべきとの意見があり、理事は10名とする。
・事務局長の後任予定者が報告され、続いて、新年度から書記は3名体制とすることが報告された。

B福祉基金の扱い
・北海道庁による法人検査の指導に従って特別会計の計上を廃止して一般会計へ繰り入れる。

C法人改革への対応
・これまでの議論等を踏まえて引き続き検討するとともに、今後、申請作業については行政書士に
  委託する。

北身協ホームページを更新
今回、北身協のホームページが大幅に更新されたのでお知らせします。
今後、適宜、「お知らせ」欄でニュースを配信したり、定期的にホームページを更新していく予定ですので
ご活用ください。

■北身協ホームページアドレス
http : //www.hokusinkyo.or.jp/

■更新の内容
障害者社会参加推進センターの事業のほか障がい者110番運営事業、相談員専門研修事業など各種情報を
最新なものに更新しました。

■その他
「お知らせ」欄で最新のニュースを配信。

 
   
日本身体障害者福祉大会とやま大会研修旅行
 

第56回日本身体障害者福祉大会が富山県で開催されるのに合わせて本年も研修旅行(観光ツアー)を計画
してます。
参加希望者は、次に留意のうえ地元加盟団体(身体障害者福祉協会)へ申込みください。
■旅行日程
平成23年5月24日(火)〜27日(金)
■参加旅費
12万3000円(北身協からの2000円助成後の額で、この中には航空機・貸切バス代金、行程内拝観入場料、
宿泊代金(2名1室料金)、添乗員経費、旅行傷害保険・旅行取扱料金が含まれます。)
なお、1人部屋(シングル)を希望する場合は、7000円の追加(3日間合計)となります。
■参加申込(最終締切日)
旅行会社と協議の結果、最終締切日が4月10日(日)となったので期日までに申込ください。
■研修旅行行程表
別表のとおり。(PDFが開きます。)

 
   

消費者被害防止ネットワーク会議

 

2月28日(月)、北海道立消費生活センター主催による「平成22年度北海道消費者被害防止ネットワーク
定例会議」が開催された。
この会議には北海道、北海道警察本部、札幌市、国(経済産業局、財務局)のほか北海道弁護士会連合会、
北海道ブロック司法書士協議会、全道規模の福祉団体など(当協会のほか北海道社会福祉協議会、
北海道民生委員児童委員連盟、北海道老人クラブ連合会など)が出席した。
概要は次のとおり。

各機関からの報告
北海道立消費生活センターから「平成22年度(上半期)の消費生活相談の概要」が、北海道から
「特定商取引法及び消費生活条例に基づく行政措置」が、北海道警察から「警察相談受理状況」が、
それぞれ報告された。
これら報告では、最近、特に電話勧誘販売(新聞、雑誌への氏名掲載)や、訪問販売(補整下着、浄水器、
住宅リフォーム、太陽光発電装置、寝具販売など)による悪質商法が増加していること、
また、振込め詐欺被害も依然として多く、関係機関が連携して被害の防止を図ることが報告された。

各団体の取り組みなど
次に、各団体からそれぞれの取組みが報告がされたあと、現在、道内41地域に設置されている
「地域消費者被害防止ネットワーク」を他地域にも拡充していくことが報告され
た。
■被害に遭わないために
障がい者の相談窓口は、市町村役場、地域相談員、障がい者110番などがありますが、被害に遭わない
ためには普段から悪質な電話勧誘や訪問販売に注意をしたり、被害事例などにも関心を払うことが大事です。
また、必要ないものはハッキリと断る姿勢や家族と良く相談してから決めることが大事です。

■消費者相談などの窓口
・北海道立消費生活センター
電話(050-7505-0999)
・最寄の相談窓口
市町村役場、消費者協会(センター)、地域相談員など
・障がい者110番
電話(011-252-1233)

 
   

障害年金の加算対象者の範囲拡大

 

障害年金の加算対象者の範囲を拡大する法改正(国民年金法等の一部を改正する法律)が
平成23年4月1日から施行され、加算の範囲が拡大されます。
これまでは、障害年金の受給権者がその権利を取得した当時、配偶者や子供がいる場合に加算
(配偶者及び第2子までが年額22万7900円、第3子以降は7万5900円。
配偶者加算は厚生年金のみ。)がありましたが、今回の改正により年金受給後に結婚したり、
子供が生まれたりした場合にまで加算の対象が広がります。

なお、この度の法改正の目的は、「公的年金制度に基づく障害年金の受給権者について結婚や
子の出生等による生活状況の変化に応じたきめ細かな対応を図る観点から、障害基礎年金、
障害厚生年金等の額の加算に係る子及び配偶者の範囲を拡大し、障害者の所得保障の一層の
充実を図る。」とされています。
詳細は役場などの年金窓口にお尋ねください。
要望事項と回答(2回)
先月に引き続き全道大会(夕張大会)に提出・採択、その後、検討整理された要望事項と回答
(概要)をお知らせします。

要望2
公共共施設や大型店舗などに障がい者用の駐車スペースを確保している例が多くありましたが、
車いすマーク(国際シンボルマーク)のステッカーを量販店等で購入した人が、これを掲示して
その駐車スペースを不適正に利用する事例が見られます。
当該駐車スペースを歩行困難な者など真に必要としている人が利用できるような仕組みを
導入し、指導してください。((社)帯広身障福祉協会)
【回答】
大規模商業施設などの障がい者用駐車スペースが適正に利用されるよう各種イベントや
パネル展の実施などにより普及啓発を図るとともに、各種行政機関や福祉団体、商工関係団体を
構成員とする「北海道福祉のまちづくり推進連絡協議会」の場において、適正利用の啓発に
ついて協力を要請しています。
また、障がい者用駐車スペースがより適正に利用される効果的な手法について、道路交通法の
改正により平成22年4月から新たに始まる障がい者や高齢者、妊婦の運転者を対象とした
専用駐車区間制度の導入状況も参考としながら調査・検討する予定です。
(回答 北海道)

要望3
ハイブリッド車は環境保全や低コストなど様々な理由で今後急速に普及することが予想され
ますが、走行時や加速時のエンジン音が極めて少ないことから、視覚障がい者の安全な歩行確保
のため走行時の接近を知らせる対策を講ずるよう、メーカーを指導することを要望します。
((社)北海道視力障害者福祉連合会)
【回答】―(この要望は、日本身体障害者団体連合会へ要望しています。)

要望4
生活するうえで様々な支援が不可欠な視覚障がい者にとって、老後の生活には大きな不安が
あります。
自分を知ってくれている人たちがおり、事情に通じている住み慣れた地域で安心して生活できる
ことを願っています。
盲老人の在宅生活支援を充実させるとともに、現在2箇所しかない盲老人ホームを
各保健医療福祉圏域に設置してください。((社)北海道視力障害者福祉連合会)
【回答】
盲養護老人ホームは、視覚に障害のある入所者の数が入所定員の7割を超え、支援員などに
ついて、より手厚い人員配置が求められる養護老人ホームの一類型です。
なお、盲養護老人ホームでない養護老人ホームについても、視覚障がいの高齢者の方が入所
することは可能となっています。
また、特別養護老人ホームについては、制度上、盲養護老人ホームのような類型はありませんが
、もともと「身体上または精神上著しい障がいがあるために常時の介護を必要とし、かつ、居宅
においてこれを受けることが困難な方」をサービスの対象とする施設であることから、特別養護
老人ホームにおいても視覚障がい者を受け入れることは可能です。
養護老人ホームについては、第四期の「北海道高齢者保健福祉計画・介護保険事業支援計画」
(計画期間平成21〜23年度)において、市町村の見込みをもとに、高齢者保健福祉圏域ごとに
必要入所定員総数を定めていますが、計画期間中にはいずれの圏域でも整備計画はありません。
盲養護老人ホームの開設に当たっては、一定の利用者ニーズが必要なため、すべての高齢者保健
福祉圏域に盲養護老人ホームを設置することは困難であると考えています。
(回答北海道)

北身協事務局人事
(3月8日付け)
退職
事務局長 和田真一
(3月9日付け)
採用
事務局長 泉 司

 

 
文芸
 

短歌

 

由仁町 中嶋つぎ子
ひなまつりコンサートの夕べ札響の 音とどろきてわれを圧せり
札響の音晴れやかに流れ来て 鼓動たかなるコンサートの夕べ

伊達市 吉川次子
焼き鮭に海苔たっぷりの朝茶漬け 夫に謝しつつ旨さかみしむ
雉がきて里も春なり北狐 しっぽだらりとふり返りゆく

釧路市 松橋幸子
お雛さま二十五回飾りたり 此の内孫に縁談ありき
九十の吾が齢越ゆる花の数 解足サボテン育てやすかり

釧路町 大道恵美子
倒産や盗難多き世をはねる 躍動ほしき卯年迎へる
よべよりの雨雪重く痛む腰 かばひし掻けど痛みいや増す
真冬日の続く今宵も水道の 凍結注意のテレビ見入る
凍り道の歩みがたきにリンクには 長靴ホッケー試合賑はふ
少子化に遊学館や児童館 ママ運転のマイカー混みあふ
真新し廃校校舎に幼児つれ 親子サークル賑はひてをり
増えすぎの鹿による事故多かりき 人は減りゆく北の冷地に
〒(ゆう)パック出しに歩いて二十分 天然リンクに又も転倒

 
   
  俳句
 

恵庭市 西島明
北天に撓(しな)ふ百樹の芽吹きかな 
鳥帰る湖の助走を風にして
鳶の輪や空低くして冴返る

釧路市 松橋幸子
娘の忌日猫柳呉れし友が居る
店内の一角(ひとすみ)とりて雛飾る
春が来て漬物の終り出しにけり

 
   
  川柳
 

北広島市 本多司
地方選事前予告と主義主張
幸せはすぐ其処にある妻の笑み
確定申告やっと戻った涙金
ディサービス愛の絆の輪に入り
中東の空に連鎖の下克上

江別市 戸原寿夫
犬小屋に鎖の残る寒さかな
夕刻といへどもしきつすきま風
道場の気合のことに寒く四郎
母に似て来たし声や春隣

 

 
   

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2 作品には、短歌、俳句、川柳の区分を記入願います。
3 一般読者が読みにくい漢字には、必ずルビを付すよう願います。
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