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ともしび
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北海道新聞(夕刊)2005年(平成18年9月11日号)
明日への夢日記
2006年8月25日
写真展を見た。父親が四十年間撮り続けた母と娘の挫折と挑戦の記録だ。
美保さん(三九)は代謝異常で満一歳になっても首が据わらず、入退院を繰り返し、ずっと遅れて訪問学級に入学。十歳でやっと歩けるようになった。何を覚えるにもほかの人の何十倍も時間がかかる。現在通っている施設では、十五年かけてコースターが織れるようになった。
お母さんはたくさんのことを娘に挑戦させた。水泳は顔づけから背泳ぎに七年、平泳ぎは十一年もかかったが、身体障害者の競技会「北海道はまなす大会」で金メダルを獲得するほどに上達した。
スキーは三十年かけてスタッフが教えてくれた。手稲山の急斜面を二人がストックを支え、ロープで美保さんを確保し一丸となって滑り降りる写真に、おれは支え合うことの尊さを強く感じた。素晴らしい人生記録に共感し、頭が下がった。
先の大戦で三百万人を超す戦争犠牲の上に今日の平和があり、目指すべき福祉国家があったはず。平和も福祉も切り捨てたなら、膨大な戦死は犬死となる。
くしくも「自立支援法」施行の夏に催されたこの写真展は多くの家族や本人たちに勇気を与えてくれた。そして障害者の生活と権利を守る、彼らの代弁者であるおれを奮い立たせてくれた。
2010年△月△日 人々は資本金の多さや売り上げではなく、障害者雇用率の高さで企業を評価するようになった雇用政策の充実で働く仲間たちは増えた。企業内支援や生産ラインと補助具は工夫され、障害の重い人たちも働いている。
2016年○月○日
おれは十年前の写真展の主人公、美保さんが住む少人数ケアホームを訪ねた。福祉の真意と価値を知る住民やボランティアに支えられて暮らし、機織りもしている。すてきに歳(とし)を重ねたお母さんは、お父さんと連れ立って会いにくる。近々中心街であの写真展の続きを開催する相談をしていた。みんなが思い描く暮らしができるようになっている。
注 この記事は筆者の了承を得て、最終稿の2008年(平成20年)4月7日号まで不定期ですが掲載していく予定です。
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栄峰の哲学
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孫へのラブレター 羊蹄山(1、893m)
おまえは凄(すご)い。
世界にひとつしかない。
おまえは凄い。
恐ろしい、激しい、幾多の災害があっても、びくともしない、昼も夜も。
巡る季節の中、その時、その時、御洒落になって、色々な姿を楽しませてくれる。
それに比べ、俺達はどうだ、ちっぽけな事に悩み、泣き、恨み、妬む。
でも、小さい事に喜び、笑える。
俺達が生まれる前から、死んでも、羊蹄山は、信念を持って、微動だにせず、ずっとそのまま 処(そこ)にいる。 おまえはやっぱり凄い。
羊蹄山頂から、下を見ると、人間は「ゴミ」より小さい。
矛盾 封建制度について
泣き言と思われるかもしれないが、あえて書き残す。
「家柄」「本家」「分家」という言葉だ。
この言葉は、歴史の本には出てきて聞いたことがあるだろうが、いまだに残っている。市街地(市)にはあまり無くなってきていると思うが、町にはまだ残っている。○○町も例外ではない。
まして、私の住んでいる地区になるとまだまだ色濃く残っている。
「家柄」は、結婚の時、気にする親は多い。
古い人ほど気にする。「毛並」「親の七光り」等もこれに類似する。
今問題になっている大学入試とか就職にも影響している事は確かだ。
「本家」「分家」の問題は、田舎ほど多く強い。
北海道でも同じだ。
私が一番感じたのは24年前、44歳で町議に出馬した時だ。
まず「本家」の叔父に「本家より先に分家の息子の方が町議に出るとは、しかしお前なら許す。お前は小さい頃から本家より先をやってきたからな」と快く許してくれたときだ。
しかし、他の本家は面白くなく「分家の出しゃばり息子が生意気に。どうせ落ちるさ」と冷たい言葉と目線をかぶせられた。
それは私も初めから覚悟していたことなので「やっぱり来たか」しかし私は受かってしまった。
それはその時から妬みに変わっていった。いまだにその目は変わることがない。
分家のでしゃばり息子にしてやられたのですから。
注 原文での表記です。
この記事は筆者の了承を得て掲載しました。
今後も不定期ですが、極力掲載していく予定です。
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ジパング倶楽部特別会員のご案内
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JRジパング倶楽部では、身体障がい者を対象とした特別会員制度を設けております。
*年会費 1人1,400円(入会金はいりません)
*再発行手数料 1人630円
*料金改定日 令和元年10月1日より、新料金になりました。
*割引の対象外期間
①4月27日〜5月6日
②8月10日〜8月19日
③12月28日〜1月6日
▼会員特典
JRの窓口で障害者手帳を提示して購入した乗車券が片道・往復・連続乗車のいずれかで201キロメートル以上の時は、特急券等を2割〜3割引で購入することができます。
(一部ご利用になれない列車、割引除外期間がありますので、窓口でご確認ください)
▼入会資格
身体障害者手帳をお持ちの男性60歳・女性55歳以上の方
▼割引率
新規会員 【初回〜3回目→2割引】 【4回目〜20回目→3割引】
更新会員 【初回から3割引】
▼ジパング手帳の到着は、お申込から2〜3週間程度の時間が必要となりますので、予めご了承ください。
なお、更新手続きは1ヶ月前から可能です。期限を過ぎますと割引率が新規会員扱いになりますので、お早めに更新手続きをお願いします。
お電話の際は、お手元にジパング手帳、障害者手帳をご用意ください。
【申込・問合せ先】
〒060―0002
札幌市中央区北2条西7丁目道民活動センタービル4階
一般社団法人北海道身体障害者福祉協会
電 話: 011(251)1551 FAX: 011(251)0858
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文芸
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俳句 |
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室蘭市 池内 満里子(いけうち まりこ)
・ 望郷(ぼうきょう)の一途(いちづ)に滾(たぎ)る除夜の鐘(かね)
・ 柏手(かしわで)の吐く息(いき)染(そめ)し初日の出
・ 振り向けば悔(くい)の一つや年果(としは)つる
豊浦町 斎藤 恵子(さいとう けいこ)
・ 新年を祝う器も共に古(つ)り
・ 健(すこ)やかを恵方(えほう)ときめて一歩(いっぽ)づつ
・ 初硯(はつすずり)文字は黒々筆太(くろぐろふでぶと)に
中頓別町町 東海林 繁幸(しょうじ しげゆき)
・ 新米にたっぷり塩辛三ばい目
・ 一村(いっそん)を丸ごと詰める(つめる)蕎麦(そば)の花
・ 遠き丘白いベールは蕎麦(そば)の花
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短歌 |
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室蘭市 池内 満里子(いけうち まりこ)
・ 年明(としあ)けの一斉(いっせい)に鳴く船笛(せんてき)に
此の地に生きる幸せ思う
・ 人生のハードルいくつか超えて来て
今なお險(けわ)し障害持つ身は
・ 哀しみと云(い)う名の電車動き出す
昭和の匂いひそかに秘(ひ)めて
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文芸に投稿される方へのお願い(編集部からのお願い)
1、投稿は、新聞発行月の前月25日までの受付(必着)といたします。
2、作品には、短歌・俳句・川柳の区分を記入してください。
3、一般読者が読みにくい漢字には、必ずルビを付けていただきますよう、お願いいたします。
4、ご投稿の際には、お名前・ご住所の他に電話番号または FAX番号のご記入をお願いします。読み方等の確認のご連絡を差し上げる場合があります。
※ 投稿をいただいた作品は、極力掲載するつもりですが 紙面構成の都合上、お一人様 三点までの掲載とさせて頂く場合もございますので、予めご了承ください。掲載希望の順位の付記をお願いします。
また、文芸欄では作品の季語と発行月の季節にずれが生じることもあります。何卒、ご理解を頂けますよう、お願いします。
【宛先】
〒060-0002
札幌市中央区北2条西7丁目道民活動センタービル4階
一般社団法人 北海道身体障害者福祉協会 宛
FAX:011(251)0858
☆彡 初めて投稿されるの方も 大歓迎です ☆彡
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令和2年度の主な予定
☆ 北身協 定時総会 6月14日(日) 10時30分~(予定)
☆ 北身協 事務担当者会議 7月9日(木) 13時30分~(予定)
☆ 全道身体障害者福祉大会 9月20日(日)予定日 深川市にて開催を予定しております。
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