文字を大きくする   普通にする   背景を黒にする   背景を白にする

北海道身体障害者新聞(第787号)

   
 令和2年度 厚生労働省 障害保健福祉部概算要求の概要
   厚生労働省障害保健福祉部より、令和2年度障害保健福祉部概算要求の概要について次のとおり提示を受けました。
予算額
  令和元年度予算額  1兆9,896億円
  令和2年度要求額  2兆1,475億円 (対前年増減1,579億円増)
障害福祉サービス関係費
  (自立支援給付費+障害児措置費・給付費+地域生活支援事業費等)
  令和元年度予算額  1兆5,037億円
  令和2年度要求額  1兆6,360億円 (対前年増減1,323億円増)
【主な事項】
■ 良質な障害福祉サービス、障害児支援の確保
  1兆5,789億円  (1,247億円増)
■ 地域生活支援事業等の拡充(一部新規)
  571億円(76億円増)
■ 障害福祉サービス提供体制の整備
  80億円(11億円増 ※臨時・特別の措置分を除く)
■ 聴覚障害児への支援など障害児支援の推進〔一部新規〕
  24億円(22億円増)
■ 芸術文化活動の支援の推進
  4.6億円(1.6億円増)
■ 視覚障害者等の読書環境の向上(一部新規)
  5.3億円(1.5億円増)
■ 精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの構築〔一部新規〕
  10億円(4.3億円増)
■ 発達障害児・発達障害者の支援施策の推進〔一部新規〕
  5.2億円(1.4億円減)
■ 障害者に対する就労支援の推進〔一部新規〕
  17億円(3億円増)
■ 依存症対策の推進〔一部新規〕
  12億円(3.9億円増)
  注) 詳細については厚生労働省ホームページをご覧ください。
  https://www.mhlw.go.jp/wp/yosan/yosan/20syokan/dl/gaiyo-11.pdf

   
 
   

  令和元年度 盲ろう者通訳・介助員 養成講座の開講

 

  9月21日(土)、令和元年度盲ろう者通訳・介助員養成講座が開講しました。
  この講座は、平成25年度に厚生労働省が定めた84時間の養成カリキュラムのうち、必修科目42時間の講義を、北海道・札幌市・函館市・旭川市からの委託事業として、講師に札幌盲ろう者福祉協会他、多方面からのご協力をいただき、今年も11月10日まで延べ7日間にわたり開催されます。
  今年度の受講者は、全道各地より12名の申し込みがありました。
【一日目】9月21日(土)
  開講式では、当協会常務理事・事務局長 泉司(いずみ つかさ)より挨拶があり、続いて受講者全員が簡単な自己紹介をしました。
  その後、札幌盲ろう者福祉協会の富樫眞弓(とがし まゆみ)会長による第一講義が始まりました。盲ろう者の個別性や多様なコミュニケーション方法、ニーズの独自性について知ること、また、制約の多い盲ろう者の通訳・介助員には豊富な知識と高い技術が必要であることを理解する、ということを目標とした講義が行われました。
  午後からは、アイマスクと耳栓、ヘッドフォン等を使って、疑似的に盲ろう者となり、講義室から隣りの講義室へ通訳・介助員役の受講者に手を引かれ移動しました。
  受講者からは、「見えない、聞こえない状態で移動するのは不安が大きい」という声が聞かれました。
【二日目】9月22日(日)
  午前中は、札幌盲ろう者福祉協会の須田珠栄(すだ たまえ)講師より「ろうベースの盲ろう者について」の内容で、弱視ろう・弱視手話・触手話について学びました。
  午後からは、札幌市視覚障害者福祉協会の小宮康生(こみや やすお)講師より「視覚障害の理解と基本的移動介助」について学びました。次回講座は、10月に開催されます。

   
 
   

  令和元年度 パソコン教室の開催

    今年度の障がい者向けパソコン教室では、自分で選んだイラストや写真を用いて、無地のマグカップ(昇華コーティング済)に自分の好きな絵柄や文字を貼付けます。そこから熱処理(定着)して日常生活で使える宇宙で自分だけのデザインのマグカップを作成しています。
砂川教室
  9月10日(火)〜12日(木)、砂川市地域交流センター「ゆう」にて開催され、3日間で述べ15名の参加がありました。
  Excelデータに画像を貼り付ける手順を確認し、枠やイラストを選びました。繰り返すうちパソコンの操作にも慣れ、お互いの作品を見ながら貼り付け方を工夫し、好みの作品に仕上げていきました。
帯広教室
  9月18日(水)〜20日(金)、帯広市「グリーンプラザ」にて開催され、3日間で述べ18名の参加がありました。
  作品作り以外にも、入力の練習や表の作成など、興味のあることに積極的に取り組んでいました。
  開催地の砂川身体障害者福祉協会・帯広身体障害者福祉協会を始め、近隣地区の身体障害者福祉協会の皆様のご高配とご協力に感謝申し上げます。

   
 
   

  ジパング倶楽部特別会員年会費の改定等について

 

  JRジパング倶楽部では、消費増税に伴い特別会員制度の料金等が改定されました。
▼改定点は次のとおりです。
※年会費
  1人 1,4000円 (50円UP/入会金はいりません)
※再発行手数料
  1人 630円 (10円UP)
※改定日
  令和元年10月1日より
※割引除外期間
  ①4月27日〜5月6日
  ②8月10日〜8月19日
  ③12月28日〜1月6日
  ※なお、①、③は変更なし。
▼会員特典

  JRの窓口で障害者手帳を提示して購入した乗車券が片道・ 往復・連続乗車のいずれかで201キロメートル以上の時 は、特急券等を2割〜3割引きで購入することができます。 (一部、ご利用になれない列車、割引除外期間がありますので、がありますので、窓口でご確認ください)
▼入会資格
  身体障害者手帳をお持ちの男性60歳・女性55歳以上の方
▼割引率
  新規会員

  【初回〜3回目→2割引】
  【4回目〜20回目→3割引】
  更新会員
  【初回から3割引】
▼ジパング手帳のお届けは、お申込から2〜3週間程度の時間が必要となりますので、予めご了承ください。
  尚、更新手続きは1ヶ月前から可能です。 期限を過ぎますと、割引率が 新規会員扱いになりますので、 お早めに更新手続きをお願いし ます。
  お電話の際は、お手元にジパング手帳、障害者手帳をご用意ください。
【申込・お問合せ先】
各地区の身体障害者福祉協会及び下記へ
  〒060-0002
  札幌市中央区北二条西七丁目道民活動センタービル4階
  一般社団法人北海道身体障害者福祉協会
  電 話 : 011(251)1551   FAX : 011(251)0858


  JRジパング倶楽部 特別会員(身体障がい者)と一般会員(健常者)の違い/PDF版はこちらから確認できます。

   
 
   

  要約筆記者派遣事業について

 

  平成28年12月より北海道では要約筆記者の公的派遣事業がスタートしました。中途失聴者・難聴者の方が会議や講演会等に出席される際に、コミュニケーションや情報保障を行うための事業です。
  利用にあたっては、利用登録等の手続きが必要となります。
  【問合せ先】
〒060―0002
札幌市中央区北2条西7丁目道民活動センタービル4階
  北海道社会参加推進センター(一般社団法人北海道身体障害者福祉協会)
  電 話: 011(251)9302  FAX: 011(251)0858

   
 
   
 
 
   

  令和元年度 十勝地区身体障害者福祉協会
    南十勝ブロック研修会が開催されました

 

  十勝地区身体障害者福祉協会の南十勝身障分会ブロック研修会が8月2日、大樹町多目的航空公園・通称SORAにて開会されました。
  十勝地区身体障害者福祉協会長・大樹町分会の齊藤徹(さいとう とおる)会長は「中札内村・更別村・大樹町・広尾町の南4町村の交流が深まり、また大樹町にしか無い施設見学を存分に楽しんでください」と挨拶され、研修が始まりました。
  先ずは大樹町宇宙交流センター職員から、なぜ大樹町に航空関係機関が出来たのか、その理由や、先日飛ばした民間ロケットや日々行われている航空実験について、大変貴重な映像も交え説明があり、その迫力とスケールに会員は「次回のロケット打ち上げで飛ぶのを見てみたい」と話していました。
  同施設見学後、参加者約50名はバスで移動し、雪印乳業の工場を見学しました。
  大樹町には、日高山脈に源をもつ歴舟川が流れており、昭和62年から8回、環境省の水質調査で「日本一の清流」と認められ、水の郷百選にも選ばれました。その大地が育んだ乳牛から新鮮な牛乳が生産され、この大樹工場ではカマンベールチーズとさけるチーズが生産されています。大きな機械で次々と製品が出来上がっていく行程を見る事が出来ました。
  二つの施設は障害者に優しい配慮がなされておりスムーズに見学できました。
  その後、大樹町福祉センターに場所を移し交流会を開催しました。そこで北海道日本ハムファイターズのマスコット、B☆Bがサプライズで登場交流会を大いに盛り上げてくれました。
  次回開催の更別村井脇副分会長より「来年、たくさんの参加をお待ちしております」と挨拶され、研修会は盛会のうちに終了いたしました。

   
 
   
  盲ろう者通訳・介助員派遣事業の利用について
    みなさまのご家族やご近所に、視覚に障がいのある方で、耳の聞こえが悪くなってきている方、あるいは聴覚に障がいのある方で、目が見えなくなってきている方はいらっしゃいませんか。
  当協会では、在宅の視覚と聴覚に重複して障がいのある方(盲ろう者)に、コミュニケー ションや移動の支援を行う「通 訳・介助員派遣事業」を行って います。
  身近に「盲ろう者」の方がおられましたら、この事業が通院や買い物などに利用できることをお伝えいただき、当協会にもご連絡をお願いいたしま す。
“利用料金は無料です”
  なお、事前に利用登録が必要となりますので、手続き等は、 下記へお問合せください。
【問合せ先】
  〒060-0002
  札幌市中央区北二条西七丁目道民活動センタービル4階
  北海道社会参加推進センター

  (一般社団法人北海道身体障害者福祉協会)
  電 話: 011(251)9302   FAX: 011(251)0858
   
 
   

  障がい者110番の利用について

 

  障がい者及び家族などからの悩み(法的手続き、人権等に関する相談)に対し、弁護士による無料法律相談を行っています。
  相談の対象
 道内全域(札幌市を除く)の 障がい者を対象としています。
  なお、札幌市内の方は、 【札幌あんしん相談(電話( 633 ) 1313)】などの窓口の利用をお願いします。
  受付時間
 平日(月~金)9時から 17 時 まで(電話または面接)
  時間外、土・日・祝日・年末年始はファックス又は留守番電話での受付となります。
  定例相談(弁護士相談)
  月1回(原則として第4週の火曜日)、定例相談として弁護士による専門相談・助言を行います。
  弁護士相談を希望される場合は事前予約が必要で、その際、 相談概要のほか、住所、氏名、連絡先などが必要となります。
  (相談の秘密は固く守ります。)
  主な相談(相談料は無料です)
  ・法律に関する相談
  例え ば、身体・生命に関する 相談、財産に対する侵害、相続 関係、金融消費・契約関係、雇 用・勤務条件関係等
  ・人権擁護に関する相談
  例えば、職場・施設・隣人・ 知人・家族・親族との人権に関 するトラブル
  ・その他必要な相談
  受付・お問合せは
  障がい者110番直通番号
  電 話: 011(252)1233   FAX: 011(252)1235

   
 
   

文芸

  俳句
 

室蘭市 池内 満里子(いけうち まりこ)
・ 俤(おもかげ)をしのぶ夕暮(ゆうぐ)れちちろ鳴(な)く
・ なぜに鳴(な)く名残(なご)りのつきぬ虫の夜(よる)
・ 今宵(こよい)ふと母の味しむ茗荷(みょうが)膳(ぜん)

月形町 冨田 美代子(とみた みよこ)
・ 木枯(こが)らしが私の散歩(さんぽ)寒くする
・ 長電話(ながでんわ)本当は逢って話したい
・ 飲み会に誘(さそ)ってくれる今もなを
・ 残高がゼロになっても生(い)きますよ

豊浦町 斎藤 恵子(さいとう けいこ)
・ 釣銭(つりせん)の濡(ぬ)れし硬貨(こうか)や新豆腐(しんとうふ)
・ 仏飯(ぶっぱん)の芯(しん)まで乾(かわ)く大日干(おおひでり)
・ 遺骨(いこつ)なき戦死(せんし)の父(ちち)の墓(はか)洗(あら)ふ

岩見沢市 池田 敏雄(いけだ としお)
・ 零(こぼ)るるをこらえて床(ゆか)し萩の色
・ 蝉時雨(せみしぐれ)頭を叩(たた)く山の道

  短歌
 

蘭越町 中林 トメ(なかばやし とめ)
・ 台風(たいふう)の去(さ)りたる庭(にわ)の松の木に
      夏の名残(なごり)か蝉(せみ)しぐれ降(ふ)る
・ 庭先(にわさき)の丈(たけ)のびやかな秋ざくら
      涼風(すずかぜ)わたり花弁(はなびら)ゆらす
・ 魚形(うおがた)をなせる白雲(はくうん)流れ来て
      たちまち消えた秋の夕空(ゆうぞら)
・ ゆらゆらと動く木立(こだち)のななかまど
      日毎(ひごと)に紅葉(もみじ)目立ちを増せり
・ 今(いま)郷(さと)は黄金(こがね)の海(うみ)と化(か)してをり
      豊穣(ほうじょう)運(はこ)ぶ風わたり来(く)る

室蘭市 池内 満里子(いけうち まりこ)
・ 根分(ねわ)けせし風知草(ふうちそう)は元気だと
      暑中見舞いの便(たよ)りが届く
・ 芋植えて倹(つま)し今宵の代用食
      戦中体験孫(まご)と語る夜(よ)
・ ヒロシマの語り部の人逝(ゆ)く中で
      遺品も空(むな)し八月(はちがつ)終わる

   
 

文芸に投稿される方へのお願い(編集部からのお願い)
1、投稿は、新聞発行月の前月25日までの受付(必着)といたします。
2、作品には、短歌、俳句、川柳の区分を明確に記入してください。
3、一般読者が読みにくい漢字には、必ずルビを付けていただきますよう、お願いいたします。
4、ご投稿の際には、お名前、ご住所の他に、電話番号またはファックス番号のご記入をお願いいたします。 読み方等の確認のご連絡を差し上げる場合があります。
※ 投稿をいただいた作品は、極力すべてを掲載するつもりですが紙面構成の都合上、お一人様三点までの掲載とさせて頂く場合もございますので、予めご了承ください。掲載希望の順位の付記をお願いします。
  また、文芸欄では作品の季語と発行月の季節にずれが生じることもあります。何卒、ご理解を頂けますよう、お願いします。

  【宛先】
〒060―0002
札幌市中央区北2条西7丁目  道民活動センタービル4階
一般社団法人  北海道身体障害者福祉協会
FAX:011(251)0858
☆彡初めて投稿される方も大歓迎です☆彡

   
 
   
 

  令和2年度の主な予定
☆ 北身協 定時総会 6月14日(日) 10時30分~(予定)
☆ 北身協 事務担当者会議 7月9日(木) 13時30分~(予定)
☆ 全道身体障害者福祉大会 9月20日(日)深川市での開催予定日が変更になりました。