文字を大きくする   普通にする   背景を黒にする   背景を白にする

北海道身体障害者新聞(第777号)

   

新年のご挨拶

  一般社団法人北海道身体障害者福祉協会
会長 堂 前 文 男
 
 

    新年明けましておめでとうございます。皆様におかれましては穏やかに新しい年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
  2020年の東京オリンピック・パラリンピック大会の開催を契機に、障がいに対する社会の関心が高まる中、障がいの理解促進と社会的障壁の除去等をもとに、誰もが暮らしやすい社会づくりを実現する大きな変革の機会として期待される「ユニバーサルデザイン2020行動計画」の施策が全国で実行されることが期待されています。北海道においては、過疎化も進みバリアフリーが進まない現状があり推進が期待されています。
  障がい者の差別解消に向け、各自治体では職員対応マニュアルが作成され、差別解消に向けた取り組みが行われていますが、過去において強制不妊手術が実施されたことが報道され、国の責任を問う裁判が始まっております。如何なる差別や偏見・人権無視を許さない取り組みが北身協にも求められています。また、北海道手話条例や意思疎通支援条例が制定され、周知拡大、普及に当事者団体として、よりいっそう取り組んでおります。
  最近、様々な自然災害が多発しております。胆振東部地震においては、北身協加盟団体の会員の皆様が災害の犠牲者となられましたし、多くの皆様が避難所暮らしの不便さを経験されました。北海道全域での大規模停電による不便も体験しました。障がいを有する私たちは、災害時の備えを日頃から心掛け、公助・共助に頼るだけでなく、互助・自助努力が必要であると思います。
  北身協は、北海道の障がい者運動の中核として、様々な課題に取り組んで参りましたが、現状は会員の減少による組織の弱体等多くの課題を抱えております。加盟団体や会員の皆様の英知を結集して、今年も良い年となるよう努力して参る所存であります。
  年頭に当たり、皆様のご健勝とご発展を祈念致しまして、新年のご挨拶とさせて頂きます。

    
 
    
  謹んで新春のお喜びを申し上げます。   平成31年元旦
 

一般社団法人北海道身体障害者福祉協会    会  長 堂前 文男
副会長  佐藤 秀臣   副会長 藤田孝太郎   常務理事 泉    司
理事 若山 武信     理事 今   順子    理事 東海林繁幸    理事 熊木喜美夫
理事 長谷川照男    理事 石田 正義     理事 松永 雅晴
監事 工藤 公人     監事 伊藤ミツ子

加盟団体代表
石狩支庁 石塚   豊   渡島地区 菅野 文夫   檜山地区 阿部喜美夫   後志地区 佐々木 栄
空知地区 熊木喜美夫   上川地区 小林 忠義   留萌地区 五日市忠二   宗谷地区 東海林繁幸
網走地区 鈴木   洋   胆振地区 堂前 文男   日高地区 長谷川照男   十勝地区 齋藤   徹
釧路地区 石田 正義   根室地区 島影 文子   函館市   佐藤 秀臣    小樽市  赤坂   勝
室蘭市   政田 一美   釧路市   瀧山 征冶   帯広市   田中 利和   北見市  白幡  浩
夕張市   小林 孝雄   岩見沢市 高柳 利雄   網走市   井上 義則    留萌市  清水  覚
苫小牧市 井上 政一   稚内市   石内   忠   美唄市   安藤  淳     芦別市  中嶋 利夫
江別市   千葉セツ子    赤平市   若山 武信   紋別市   藤田孝太郎   士別市   西田 悦朗
名寄市   秋山 秀雄    三笠市   黒田 浅江    根室市   淀川 スキ    千歳市   伊東ミツ子
滝川市   川口きよ子   砂川市  大橋 俊彦   歌志内市 太田フサ子   深川市   星野  賢
富良野市 渡辺 寛子   登別市   今  順子    恵庭市   泉    司    伊達市   木村 正裕
北広島市 佐々木紀雄   石狩市  赤山 好明   北斗市   白石 勝美
北海道視力障害者福祉連合会  島 信一朗
北鈴会(咽頭摘出者福祉団体)   松永 雅晴
北海道中途難失聴者協会      佐々木亜規子

    
 
    

  深川身障協会 福祉大会と交流の集い

 

  10月14日(日)深川身体障害者福祉協会(星野 賢/ほしの まさる会長)の「第32回福祉大会と交流の集い」が行
われました。この大会は3年に1度行われ、平成最後となる今回は「障がい者の声を願いを君にあなたに伝えよう」をスローガンとして開催されました。
  当日は会員30名が集まり、胆振東部地震における会員など犠牲者に対して全員で黙とうをしました。星野会長から「今日(こんにち)までさまざまな労苦の道を乗り越え、本日を迎えられたその姿は永遠に語り継がれます。私たちは共に語り慰め合い、心を開いて一歩一歩踏み出す力をつけていきましょう」と挨拶がありました。 かふみした。山下貴史(やました たかふみ)深川市長からの祝辞をいただいた後、市長表彰者と協会長表彰者に表彰状が手渡されました。
受賞した石水一成(いしみず かずしげ)さんは「コンバインで右腕を失った私は、皆さんに支えてもらいながら、土木の現場代理人を10年以上務めさせていただいた。今は住んでいる地で人々が楽しく集える場にと、イチイやサクラなどを
植えている。春に花が咲くのが楽しみ。障がい者の楽園にと頑張っている」と受賞の喜びを語りました。
  続いて、深川市市民福祉部健康福祉課障がい福祉係主査神原基男(かんばら もとお)様による「第5期深川市障がい福祉計画について」と題した講演が行われ、複雑な内容について丁寧にわかりやすく説明していただきました。
  閉会後、全員でおいしい昼食をいただき、散会となりました。
表彰者・感謝状受賞者(敬称略)
  市長表彰
  石水一成(自立更生)(いしみず かずしげ)
  小野展滉(自立更生)(おの のぶひろ)
  林 サダ(自立更生)(はやし さだ)
  葛野米子(自立更生)(くずの よねこ)
  渡辺勇(援護功労)(わたなべ いさお)
  協会長表彰
  渡部裕司(自立更生)(わたなべ ゆうじ)
  佐藤安子(援護功労)(さとう やすこ)
  協会長感謝状
  政池秀雄(賛助会員)(まさいけ ひでお)

    
 
    

  障がい者110番

 

  障がい者及び家族などからの悩み(法的手続き、人権等に関する相談)に対し、弁護士による無料法律相談を行っています。
  相談の対象
 道内全域(札幌市を除く)の 障がい者を対象としています。
  なお、札幌市内の方は、 【札幌あんしん相談(電話( 633 ) 1313)】の窓口の利用 をお願いします。
  受付時間
 平日(月〜金)9時から 17 時 まで(電話または面接)
  時間外、土・日・祝日・年末 年始はファックス又は留守番電 話での受付となります。
  定例相談(弁護士相談)
  月1回(原則として第4週の火曜日)、定例相談として弁 護士による専門相談・助言を行 います。
  弁護士相談を希望される場合 は事前予約が必要で、その際、 相談概要のほか、住所、氏名、 連絡先などが必要となります。
  (相談の秘密は固く守ります。)
  主な相談(相談料は無料です。)
  ・法律に関する相談

  例え ば、身体・生命に関する 相談、財産に対する侵害、相続 関係、金融消費・契約関係、雇 用・勤務条件関係等
  ・人権擁護に関する相談
  例えば、職場・施設・隣人・ 知人・家族・親族との人権に関 するトラブル
  ・その他必要な相談
  受付・お問合せは
  障がい者110番直通番号
  電 話: 011(252)1233   FAX: 011(252)1235

   
 
   
 
 
  
   

  西十勝身障分会ブロック研修会

 

  十勝地区身体障害者福祉協会の西十勝身障分会ブロック研修会が9月20日、芽室町新嵐山荘(しんあらしやまそう)にて開催されました。
芽室町分会新宅(しんたく)会長より主催者挨拶、続いて来賓の十身協齊藤会長、芽室町佐野副町長からご挨拶をいただき、研修会へと移りました。
  研修では、芽室町理学療法士柳澤(やなぎさわ)氏より「健康の考え方と軽体操」についてお話しいただきました。「体と心の健康とは?」「運動は何歳から始めても効果が出る」等、今日からできる軽体操を実践し、楽しく学びました。情報交換では相互の分会研修等の内容等を聞き、今後の参考としてお互いに熱心に質問をしていました。
  閉会式では、次回開催町の新得町分会湯浅(ゆあさ)分会長より「来年は新得町で研修となります。皆さんをぜひおもてなししたいです。一緒に楽しく学べるように、今から研修内容をじっくり考えます」と熱の入った閉会挨拶があり、盛会のうちに終了いたしました。

   
 
   

  盲ろう者通訳・介助員現任研修 終了

 

  9月 22 日(土)から延べ7日間 (全 42 時間)にわたり開催した盲 ろう者通訳・介助員現任研修が 11 月 10 日に最終日を迎えました。
  10 月 27 日の屋外実習では、北 海道保健福祉部福祉局障がい者 保健福祉課のご協力をいただ き、道庁本庁舎と別館を繋ぐ地 下連絡通路のエスカレーターや スロープを使用した実技研修を 行いました。また、札幌駅近隣 の飲食店を利用する研修も行 い、受講者は混雑した地下街を 案内したりメニューの説明をす る体験等を通じて、安心・安全 に介助することの重要性を学ん でいました。
  最終日の閉講式では札幌盲ろ う者福祉協会富樫眞弓(と がし ま ゆみ)会長から 激励の言葉をいただきました。 続いて、当協会常務理事・事務 いずみ つかさ 局長泉 司より受講者の皆さ んへ受講証明書をお渡しし、す べての日程を終了しました。
  本研修の開催にあたり、富樫 眞弓会長をはじめ、札幌盲ろう 者福祉協会の皆様に大変お世話 になりました。紙面を借りて感 謝申し上げます。

   
 
   

  第33回障害者による書道・写真全国コンテスト入賞者発表

 

  11月15日付けで戸山サンライズより「第33回障害者による書道・写真全国コンテスト」審査結果が発表されました。全国から書道931点、写真165点、携帯フォト19点の応募があり、厳正な審査の結果、95点の入賞作品が決定しました。
  今年度、北海道からは書道部門の応募はなく、写真部門において2名の応募がありました。
 帯広身体障害者福祉協会会員の久保克美(くぼ かつみ)さん(67歳、初受賞)と、伊達身体障がい者福祉協会会員の山本英男(やまもと ひでお)さん(87歳)は2年連続受賞で、ともに銅賞に輝きました。
 帯広と伊達の協会関係者にお 尋ねしたところ、お二人とも、とてもお元気で明るい性格で出かけることが大好きで多趣味ですが写真撮影は最も得意な趣味の一つで、この度の受賞は今後の活動においてもとても励みになる、とおっしゃっていました。
  入賞作品展示会は3月31日(日)まで、東京都の全国障害者総合福祉センター(戸山サンライズ)にて行われています。また、戸山サンライズのホームページにも掲載されます。
http : //www.normanet.ne.jp/ww100006

    
 
    

  要約筆記者派遣事業について

 

 平成28年12月より北海道では要約筆記者の公的派遣事業がスタートしました。中途失聴者・難聴者の方が会議や講演会等に出席される際に、コミュニケーションや情報保障を行うための事業です。
  利用にあたっては、利用登録等の手続きが必要となります。
  【問合せ先】
〒060―0002
札幌市中央区北2条西7丁目道民活動センタービル4階
北海道社会参加推進センター(一般社団法人北海道身体障害者福祉協会)
  電 話: 011(251)9302  FAX: 011(251)0858

   
 
   

  盲ろう者通訳・介助員派遣事業の利用について

 

  みなさまのご家族やご近所に、視覚に障がいのある方で、耳の聞こえが悪くなってきている方、あるいは聴覚に障がいのある方で、目が見えなくなってきている方はいらっしゃいませんか。
  当協会では、在宅の視覚と聴覚に重複して障がいのある方(盲ろう者)に、コミュニケー ションや移動の支援を行う「通 訳・介助員派遣事業」を行って います。
  もし、身近に「盲ろう者」の方がおられましたら、この事業が通院や買い物などに利用できることをお伝えいただき、当協会にもご連絡をお願いいたしま す。
“利用料金は無料です”
  なお、事前に利用登録が必要となりますので、手続き等は、 下記へお問合せください。
  【問合せ先】
〒060―0002
札幌市中央区北2条西7丁目道民活動センタービル4階
北海道社会参加推進センター(一般社団法人北海道身体障害者福祉協会)
  電 話: 011(251)9302  FAX: 011(251)0858

   

文芸

  川柳
 

月形町 富田 美代子(とみた みよこ)
・ オレオレにその気になって騙(だま)される
・ 平成は老いも若きも贅沢(ぜいたく)に
・ 月形の大地を染める紅葉(もみじ)かな

  俳句
 

豊浦町 斉藤 恵子(さいとう けいこ)
・ 農道(のうどう)に炎(ほむら)を集め彼岸花(ひがんばな)
・ 返信はモネの絵葉書(えはがき)去(い)ぬ燕(つばめ)
・ 門火(かどび)焚(た)き戦死の父を知らぬ子と

室蘭市 池内 満里子(いけうち まりこ)
・ 初霜の被災地見舞う両陛下
・ 秋惜しむ友の形見の万年筆
・ 惜しみつつ夫(つま)決断の冬(ふゆ)薔薇(そうび)

 
 

文芸に投稿される方へのお願い(編集部からのお願い)
一、投稿は、新聞発行月の前月25日までの受付といたします。
二、作品には、短歌、俳句、川柳の区分を明確に記入してください。
三、一般読者が読みにくい漢字には、必ずルビを付けていただきますよう、お願いいたします。
四、ご投稿の際には、お名前、ご住所の他に、電話番号またはファックス番号のご記入をお願いいたします。
【宛先】
〒060-0002
札幌市中央区北2条西7丁目道民活動センタービル4階
一般社団法人 北海道身体障害者福祉協会 宛
FAX:011(251)0858