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北海道身体障害者新聞(第775号)

   
 第67回全道身体障害者福祉大会札幌大会における提出議案(要望事項)について
    今年度は4件の要望事項が提出されました。北海道からのコメントと併せて掲載します。
3、共生型サービスの拡大とサービス負担金の軽減について(胆振身体障害者福祉協会白老支部

  平成30年度介護保険制度・障害者支援制度の改正により、共生型サービスが双方に位置付けられ、65歳等の事情により介護保険利用対象となっても、なじみの事業所で継続してサービスを受けることが可能となりました。できるだけこの制度を活用できるように介護保険・障がい者サービス事業所が指定を受けるよう周知願います。
  又、介護保険サービス利用は原則一割負担であり、多くの低所得利用者に配慮した負担金の軽減策を推進するよう北海道としての配慮をお願い致します。

コメント
  共生型サービスについては、報酬改定に係る事業者向けの説明会や通知、ホームページへの掲載等により周知してきたところですが、今後もさまざまな機会を通じて周知してまいります。
  低所得利用者への負担金の軽減については、65歳になるまでに5年以上特定の障害福祉サービスを利用していた方で、一定の要件を満たす場合は、介護保険移行後に利用した類似する介護保険サービスの利用者負担が償還される、利用者負担軽減制度が本年4月から施行されたところです。
※対象となる方(次の条件をすべて満たす方)
 65歳に達する日前5年間、特定の障害福祉サービス(居宅介護、重度訪問介護、生活介護、短期入所)の支給決定を受けており、介護保険移行後、これらに相当する介護保険サービス(訪問介護、通所介護、短期入所、生活介護、地域密着型通所介護、小規模多機能型居宅介護)を利用すること。
 利用者とその配偶者の方が、当該利用者が65歳に達する日の前の日の属する年度において市町村民税非課税者又は生活保護受給者等であったこと。(申請時も同様。)
 障害支援区分が2以上であったこと。
 65歳に達するまでに介護保険法による保険給付を受けていないこと。

4、特定医療費(指定難病)受給者証と重度身体障害者医療費受給者証の取扱いについて
                  (胆振身体障害者福祉協会白老支部)

  特定医療費(指定難病)受給者証による受診の際には自己負担上限額を支払い、自治体発行の重度身体障害者医療費受給者証(マル障)の認定を受けている場合は、手続きにより償還される仕組みとなっています。一人暮らし等の重度障がい者は、手続きに時間や手間がかかるため償還を受けられないケースがあります。該当者に制度の丁寧な説明や申請方法等の簡素化を要望致します。

コメント
  自治体発行の重度心身障がい者医療給付受給者証(マル障)の認定を受けている方については、平成30
年8月診療分より医療機関における医療給付事業の請求方法が紙請求から併用レセプト請求に変更することから、特定医療費(指定難病)の自己負担上限額をマル障で助成してなお残る自己負担額を窓口で支払うため、手続きによる償還は不要となります。
  ただし、平成30年7月診療分までは従来どおり、手続きによる償還となります。

  来年度の全道身体障害者福祉大会は、10月6日(日)に登別市民会館での開催を予定しております。

   
 
   

  平成30年度
  十勝地区身体障害者福祉協会南十勝地区ブロック研修会が開催されました

 

 十勝地区身体障害者福祉協会の南十勝身障分会ブロック研修会が8月23日、広尾町老人福祉センターにおいて開催されました。
  広尾町田村分会長より「身障者は家に引きこもりがちですが、外に出るようにしましょう」と開会挨拶がありました。
  次に十勝地区身体障害者福祉協会齊藤会長から「中札内村・更別村・大樹町・広尾町の4町村の交流が深まるよう今日一日過ごしましょう」と挨拶があり、ブロック研修が始まりました。
  4町村の会員約40名がバスに乗り込み、広尾町海洋博物館とマツカワ稚魚施設へと移動し見学しました。海洋博物館は北方圏の野生動物や広尾町の漁業について、また、山岳画家坂本 直行(なおゆき)氏の絵画や坂本龍馬の書簡パネル展示など幅広い分野を楽しめる博物館です。会員は様々な展示物に見入っていました。マツカワ稚魚の施設では、大きな水槽の前で広尾町社協大澤局長より「広尾町では王鰈(おうちょう)というブランド名を頂くとともに北海道における新しい栽培漁業として平成3年に魚類飼育試験施設を建設しマツカワの中間育成放流事業に取り組んでいる。この旧水族館に約3万匹が飼育されている」と会員に説明がありました。会員からは、「このマツカワは何年ものか」「自然のものとの違いは」などたくさんの質問がありました。
  閉会にあたっては、次回開催地大樹町の齊藤分会長より、「今日の施設見学の一つは旧水族館ということもあり、懐かしさでいっぱいの楽しい研修でした。来年は大樹町で開催します。期待に応えられるよう頑張りますのでたくさんの参加をお待ちしております」と挨拶され、研修会を終了いたしました。

   
 
   

  平成30年度 盲ろう者通訳・介助員現任研修の開催

    9月22日(土)から、平成30年度盲ろう者通訳・介助員現任研修が開講しました。この研修は、札幌盲ろう者福祉協会のご協力をいただき、盲ろう者通訳・介助員養成講座受講者を対象として、厚生労働省が定めた84時間の養成カリキュラムのうち、選択科目42時間の研修を行うものです。今年度は全道各地から26名の受講申し込みがありました。
  開講にあたり、当協会常務理事泉 司(いずみ つかさ)より開講挨拶と研修の意義についての説明があり、講義と実習が始まりました。講義では盲ろう児の教育や意思疎通方法等についてDVD視聴を交えて説明がなされ、ゲームを使った盲ろう者同士の双方向のコミュニケーションを体験しました。
  実習では、移動介助基本技術の再確認として「座席への案内」「狭所の歩き方」「ドアの通過」を行いました。また、4人ずつのグループに分かれて音声通訳の実戦練習や、特殊なゴーグルを使った「視野狭窄」の見え方の体験も行いました。
  受講者は養成講座で学んだことを復習しながら積極的に体験に参加し、盲ろう者への移動介助を安全に行えるよう、真剣に取り組んでいました。現任研修は11月10日まで、延べ7日間にわたり実施されます。

   
 
   

  要約筆記者派遣事業について

 

 平成28年12月より北海道では要約筆記者の公的派遣事業がスタートしました。
  この事業は当協会で受託しています。
  利用登録等の手続きが必要となります。
  【問合せ先】
〒060―0002
札幌市中央区北2条西7丁目道民活動センタービル4階
北海道社会参加推進センター(一般社団法人北海道身体障害者福祉協会)
  電 話: 011(251)9302  FAX: 011(251)0858

   
 
   
 
 
   
   

  平成30年度 障がい者向けパソコン教室の開催

    今年度の障がい者向けパソコン教室では、変哲のない花瓶をより豪華に見せるため、また室内をより華やかにするための、CDケースを利用した花瓶及び花器等のカバーを作成しています。
  砂川教室
  9月11日(火)〜13日(木)、砂川市地域交流センター「ゆう」にて開催され、3日間で延べ11名の参加がありました。
  Excelデータに画像を貼り付ける手順を確認し、枠やイラストを選びました。繰り返すうちパソコンの操作にも慣れ、お互いの作品を見ながら貼り付け方を工夫し、好みの作品に仕上げていきました。
  帯広教室
  9月25日(火)〜27日(木)、帯広市「グリーンプラザ」にて開催され、3日間で延べ27名の参加がありました。
  作品作り以外にも、入力の練習や表の作成など、興味のあることに積極的に取り組んでいました。
  開催地の砂川身体障害者福祉協会・帯広身体障害者福祉協会を始め、近隣地区の身体障害者福祉協会の皆様のご高配とご協力に感謝申し上げます。

   
 
   
  盲ろう者通訳・介助員派遣事業の利用について
    みなさまのご家族やご近所に、視覚に障がいのある方で、耳の聞こえが悪くなってきている方、あるいは聴覚に障がいのある方で、目が見えなくなってきている方はいらっしゃいませんか。
  当協会では、在宅の視覚と聴覚に重複して障がいのある方(盲ろう者)に、コミュニケー ションや移動の支援を行う「通 訳・介助員派遣事業」を行って います。
  もし、身近に「盲ろう者」の方がおられましたら、この事業が通院や買い物などに利用できることをお伝えいただき、当協会にもご連絡をお願いいたしま す。
“利用料金は無料です”
  なお、事前に利用登録が必要となりますので、手続き等は、 下記へお問合せください。
【問合せ先】
  〒060-0002
  札幌市中央区北二条西七丁目道民活動センタービル4階
  北海道社会参加推進センター

  (一般社団法人北海道身体障害者福祉協会)
  電 話: 011(251)9302   FAX: 011(251)0858
   
 
   

  JRジパング倶楽部特別会員のご案内

 

  JRジパング倶楽部では、身体障がい者を対象とした特別会員制度を設けております。
▼会員特典
  JRの窓口で障害者手帳を提示して購入した乗車券が片道・ 往復・連続乗車のいずれかで201キロメートル以上の時 は、特急券等を2割〜3割引きで購入することができます。 (一部、ご利用になれない列車がありますので、窓口でご確認ください)
▼入会資格
  身体障害者手帳をお持ちの男性60歳・女性55歳以上の方
▼年会費
  1人 1,350円 (入会金はいりません)
▼割引除外期間
  ・4月27日〜5月6日
  ・8月11日〜8月20日
  ・12月28日〜1月6日
▼割引率
  新規会員

  【初回〜3回目→2割引】
  【4回目〜20回目→3割引】
  更新会員
  【初回から3割引】
▼ジパング手帳のお届けは、お申込から2〜3週間程度の時間が必要となりますので、予めご了承ください。
  尚、更新手続きは1ヶ月前から可能です。
  期限を過ぎますと、割引率が 新規会員扱いになりますので、 お早めに更新手続きをお願いし ます。
【申込・お問合せ先】
各地区の身体障害者福祉協会及び下記へ
  〒060-0002
  札幌市中央区北二条西七丁目道民活動センタービル4階
  一般社団法人北海道身体障害者福祉協会
  電 話 : 011(251)1551   FAX : 011(251)0858


  JRジパング倶楽部 特別会員(身体障がい者)と一般会員(健常者)の違い/PDF版はこちらから確認できます。

   
 
   

  障がい者110番

 

  障がい者及び家族などからの悩み(法的手続き、人権等に関する相談)に対し、弁護士による無料法律相談を行っています。
  相談の対象
 道内全域(札幌市を除く)の 障がい者を対象としています。
  なお、札幌市内の方は、 【札幌あんしん相談(電話( 633 ) 1313)】の窓口の利用 をお願いします。
  受付時間
 平日(月?金)9時から 17 時 まで(電話または面接)
  時間外、土・日・祝日・年末 年始はファックス又は留守番電 話での受付となります。
  定例相談(弁護士相談)
  月1回(原則として第4週の火曜日)、定例相談として弁 護士による専門相談・助言を行 います。
  弁護士相談を希望される場合 は事前予約が必要で、その際、 相談概要のほか、住所、氏名、 連絡先などが必要となります。
  (相談の秘密は固く守ります。)
  主な相談
  ・法律に関する相談
  例え ば、身体・生命に関する 相談、財産に対する侵害、相続 関係、金融消費・契約関係、雇 用・勤務条件関係等
  ・人権擁護に関する相談
  例えば、職場・施設・隣人・ 知人・家族・親族との人権に関 するトラブル
  ・その他必要な相談
  受付・お問合せは
  障がい者110番直通番号
  電 話: 011(252)1233   FAX: 011(252)1235

   
 
   

文芸

  俳句
 

岩見沢市 池田 敏雄(いけだ としお)
・ リハビリの双手(もろて)が秋の雲掴(つか)む
・ 良き友よボジョレヌーボー抱(いだ)き来る

豊浦町 斉藤 恵子(さいとう けいこ)
・ 膝(ひざ)の子のしゃぼんの香る夕涼(ゆうすず)み
・ 祭笛(まつりぶえ)上手に吹けて農継(のうつ)がず
・ 新涼(しんりょう)の髪に手櫛(てぐし)の風通(とお)す

室蘭市 池内 満里子(いけうち まりこ)
・ 夜寒(よざむ)はや眠れぬ避難所朝を待つ
・ 被災地の稲刈る主(あるじ)身罷(みまか)るる
・ 晩夏光(ばんかこう)海輝かせ散りにけり

  短歌
 

室蘭市 渡部 忠雄(わたなべ ただお)
・ 村まつりくの出店(でみせ)圃道(たんぼみち)
      仰の杜(もり)伝う獅舞(ししま)い
                        多田 信子(ただ のぶこ)
・ 山の向こうのもまた
      (よ)き古(ふるさと)の昔を偲(しの)ぶ
                        寺島友佳里(てらしま ゆかり)
・ 大撲稽古(けいこ)山(たくさん)常心
      つに組んで勝負々(ろうろう)
                        相澤平四朗(あいざわ へいしろう)
[太字部分がお名前になっております]

室蘭市 池内 満里子(いけうち まりこ)
・ 台風の一つ目小僧(こぞう)つぎつぎと
      揺れおさまらぬコスモスロード
・ 今日を生き明日(あす)又生きる楽しさよ
      人生これから敬老の日来る
・ 猫舌(ねこした)の我を尻目に熱々(あつあつ)の
      天婦羅(てんぷら)食(しょく)す夫もくもくと

  川柳
 

釧路市 芳賀 久子(はが ひさこ)
・ いつ見ても年をとらないサザエさん
・ 私ネコうなぎ半分ずつたべた
・ 寝たきりの介護のちがい母思う

   
 

文芸に投稿される方へのお願い(編集部からのお願い)
1、投稿は、新聞発行月の前月25日までの受付といたします。
2、作品には、短歌、俳句、川柳の区分を明確に記入してください。
3、一般読者が読みにくい漢字には、必ずルビを付けていただきますよう、お願いいたします。
4、ご投稿の際には、お名前、ご住所の他に、電話番号またはファックス番号のご記入をお願いいたします。
  【宛先】
〒060―0002
札幌市中央区北2条西7丁目  道民活動センタービル4階
一般社団法人  北海道身体障害者福祉協会
FAX:011(251)0858