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北海道身体障害者新聞(第774号)

   
 9月9日に開催を予定しておりました第67回全道身体障害者福祉大会は、6日未明に発生の北海道胆振東部地震の影響により中止となりました。
 第67回全道身体障害者福祉大会札幌大会における提出議案(要望事項)について
    今年度は4件の要望事項が提出されました。北海道からのコメントと併せて掲載します。
1、道条例による施策の実現について(函館市身体障害者福祉団体連合会)

  「北海道障がい者の意思疎通の総合的な支援に関する条例」と「北海道言語としての手話の認識の普及等に関する条例」が平成30年4月1日に施行されたところですが、条例の趣旨が全道くまなく実現されるように大きな期待をもっております。
  施策の推進に当たっては北海道障がい者の意思疎通の総合的な支援に関する条例の第13条(意思疎通手段の確保等)に必要な措置に関して規定しておりますが、現時点で想定される具体的な事例がありましたら明示していただきたいことと、施策の策定に当たっては当該障がい者団体の意見を広く聴いて反映させていただけるように要望いたします。

コメント
  障がいのある方もない方も共に支え合い、安心して暮らせる社会の実現のためには、意思疎通支援者の養成・確保が重要であると考えております。
  このため、手話通訳者・要約筆記者の養成研修の実施や点訳・朗読奉仕員指導者等養成、音声機能障がい者発声訓練・指導者養成などに取組んでいるほか、今年度からは、意思疎通支援者の養成研修等について、カリキュラムを見直す等、養成研修修了者の増に努めております。
  また、今後の施策の推進に当たりましても、有識者や障がい当事者の方々が委員を努めていただいております北海道障がい者施策推進審議会(意思疎通支援部会)において、ご意見を伺いながら進めて参りたいと考えております。
【参考】意思疎通支援条例抜粋(北海道障がい者施策推進審議会の意見の聴取)
  第11条  知事は、障がい者の意思疎通の支援に関する施策を推進するに当たっては、北海道障がい者施策推進審議会条例(昭和46年北海道条例第20号)第2条の北海道障がい者施策推進審議会の意見を聴くものとする。
(意思疎通手段の確保等)
  第13条  道は、障がいの特性に応じた多様な意思疎通手段の確保を図るため、障がい者又は障がい者でない者が意思疎通手段を習得するための取組への支援その他の必要な措置を講ずるものとする。
  2  道は、障がいの特性に応じた多様な意思疎通手段が使いやすい環境の整備を図るため、公共施設、職場等において、使用可能な意思疎通手段の表示及び意思疎通支援者、機器等の配置の促進その他の必要な措置を講ずるものとする。
(意思疎通支援者の養成等の推進)
  第15条  道は、意思疎通支援者の養成及び派遣の推進を図るため、人材確保を目的とした意思疎通支援者の取組の周知、その養成又は技能の維持若しくは向上のための研修、その派遣に係る体制の整備その他の必要な措置を講ずるものとする。

2、障がいサービスに係る人材の確保について(胆振身体障害者福祉協会白老支部)
  障がい者が住み慣れた地域社会で生活するためには、数多くの福祉サービスを活用することが必要です。近年のこの分野での人材不足は深刻で、特にホームヘルプサービスでの人手不足により、必要なサービスが受けられない状況があります。北海道におかれましても、人材の確保に向けた施策の推進をお願いいたします。

コメント
  少子高齢化の進展や労働力不足が想定される本道において、介護人材の安定的確保と職場定着が極めて重要な課題であると認識しております。
  このため、道では、潜在有資格者等の介護事業所への派遣や離職防止等に取り組む事業所からの相談に対して助言を行うなど、即効性の高い取組を進めるほか、長期的視点に立ち、中高生などの若年層に対する福祉や介護の魅力等の普及啓発、主婦層や未就業者など多様な人材の参入促進に取り組むとともに、新任職員や指導的役割を担う中堅職員等を対象に技能向上やキャリア形成のための研修を行うなど、介護人材の確保と資質の向上に努めているところです。
  今年度においては、更なる人材確保に向け、既存事業を拡充し、テレビCMによる普及啓発や介護事業所管理者を対象にした腰痛予防等の健康管理セミナーなどにも取り組んでまいります。

  要望事項3・4については、次号に掲載いたします。

   
 
   

  平成30年度
   十勝地区身体障害者福祉協会研修会が開催されました

 

  十勝地区身体障害者福祉協会の研修会が8月30日・31日の2日間、十勝川温泉笹井(ささい)ホテルにて開催されました。
  齋藤会長から「今回の研修はいつもと違います。毎回同じではなくその時々で内容も見直して対応したい」と挨拶があり、研修がスタートしました。
  1日目は会員からのリクエストに応え、ニュースポーツ体験会を開催しました。この内容は研修会では初の試みです。
  講師に大樹(たいき)町教育委員会社会教育課の森氏と工藤氏をお招きし、ボッチャとカーリンコンの2種目を体験しました。管内会員約30名が6チームに分かれて対戦し、楽しく体を動かしました。「どちらも投げるスポーツだけれどコツが全然違う!」「楽しい」などの感想がありました。総合優勝は「チーム大樹」、準優勝は「チーム齋藤」でした。
  2日目は帯広ヤクルト販売株式会社様より藤本氏と永田氏、2名の講師をお招きし「おなか元気教室」と題して小腸・   大腸の働きなどを学びました。
  会員は流行の「腸活」についてや、自分で見てわかる体調管理などを人体模型を使って丁寧に指導を受けました。これで十勝の会員は【絶好腸!】です。
  閉会にあたり藤内(ふじうち)副会長は「いかに体調管理が大事かを学ばれたと思います。しっかり実践して来年また元気にお会いしましょう」と挨拶され、盛会のうちに終了いたしました。

   
 
   
  盲ろう者通訳・介助員派遣事業の利用について
    みなさまのご家族やご近所に、視覚に障がいのある方で、耳の聞こえが悪くなってきている方、あるいは聴覚に障がいのある方で、目が見えなくなってきている方はいらっしゃいませんか。
  当協会では、在宅の視覚と聴覚に重複して障がいのある方(盲ろう者)に、コミュニケー ションや移動の支援を行う「通 訳・介助員派遣事業」を行って います。
  もし、身近に「盲ろう者」の方がおられましたら、この事業が通院や買い物などに利用できることをお伝えいただき、当協会にもご連絡をお願いいたしま す。
“利用料金は無料です”
  なお、事前に利用登録が必要となりますので、手続き等は、 下記へお問合せください。
【問合せ先】
  〒060-0002
  札幌市中央区北二条西七丁目道民活動センタービル4階
  北海道社会参加推進センター

  (一般社団法人北海道身体障害者福祉協会)
  電 話: 011(251)9302   FAX: 011(251)0858
   
 
   

  障がい者110番

 

  障がい者及び家族などからの悩み(法的手続き、人権等に関する相談)に対し、弁護士による無料法律相談を行っています。
  相談の対象
 道内全域(札幌市を除く)の 障がい者を対象としています。
  なお、札幌市内の方は、 【札幌あんしん相談(電話( 633 ) 1313)】の窓口の利用 をお願いします。
  受付時間
 平日(月?金)9時から 17 時 まで(電話または面接)
  時間外、土・日・祝日・年末 年始はファックス又は留守番電 話での受付となります。
  定例相談(弁護士相談)
  月1回(原則として第4週の火曜日)、定例相談として弁 護士による専門相談・助言を行 います。
  弁護士相談を希望される場合 は事前予約が必要で、その際、 相談概要のほか、住所、氏名、 連絡先などが必要となります。
  (相談の秘密は固く守ります。)
  主な相談
  ・法律に関する相談
  例え ば、身体・生命に関する 相談、財産に対する侵害、相続 関係、金融消費・契約関係、雇 用・勤務条件関係等
  ・人権擁護に関する相談
  例えば、職場・施設・隣人・ 知人・家族・親族との人権に関 するトラブル
  ・その他必要な相談
  受付・お問合せは
  障がい者110番直通番号
  電 話: 011(252)1233   FAX: 011(252)1235

   
 
   
 
 
   

  平成30年度 要約筆記者養成講座の開催

    8月25日(土)から、平成30年度要約筆記者養成講座が開講しました。今年度は、8月から12月までの全14回で全84時間の講座を実施することになり、全道各地から手書き17名、パソコン21名の受講申し込みがありました。
  初日は当協会常務理事泉 司(いずみ つかさ)より開講挨拶の後、北海道要約筆記者指導者による講義が行われました。2日目からは、外部講師による講義や、手書き・パソコンの実技も始まり、受講者は真剣な表情でメモを取り、実技に取り組んでいました。
  全カリキュラムを修了した受講者は、来年2月に実施される全国統一要約筆記者認定試験を受験する予定となっています。

   
 
   

  平成30年度 障害者110番事業研修会の開催

    8月3日(金)東京都の衆議院第二議員会館において、平成30年度「障害者一一〇番事業研修会」が開催されました。全国の障害者一一〇番事業担当者及び社会参加推進センター関係者を対象とした研修会で、北海道社会参加推進センターからは泉所長が出席しました。
  当日は中央障害者社会参加推進センター会長の阿部一彦(あべ かずひこ)氏の挨拶で開講し、大胡田 誠(おおごだ まこと)弁護士(全盲障がい者)による「障害理解について思うこと、すべきこと」というテーマの講演会が行われました。午後は、阿部会長の進行のもと、大胡田氏からの助言をいただきながらグループ討議と意見交流が行われました

   
 
   

  平成30年度 障がい者向けパソコン教室の開催

    今年度の障がい者向けパソコン教室では、変哲のない花瓶をより豪華に見せるため、また室内をより華やかにするための、CDケースを利用した花瓶及び花器等のカバーを作成しています。
  滝川教室
  8月7日(火)〜9日(木)、滝川市身体障害者福祉センターにて開催され、3日間で延べ30名の参加がありました。
  Excelデータに画像を貼り付ける手順を確認し、好みの枠やイラストを選びました。定期的に開催されているパソコン教室で操作に慣れている参加者も多く、お互いの作品を見ながら貼り付け方を工夫し、調整方法を教え合っていました。
  開催地の滝川身体障害者福祉協会の皆様のご高配とご協力に感謝申し上げます。

   
 

  要約筆記者派遣事業について

 

 平成28年12月より北海道では要約筆記者の公的派遣事業がスタートしました。
  この事業は当協会で受託しています。
  利用登録等の手続きが必要となります。
  【問合せ先】
〒060―0002
札幌市中央区北2条西7丁目道民活動センタービル4階
北海道社会参加推進センター(一般社団法人北海道身体障害者福祉協会)
  電 話: 011(251)9302  FAX: 011(251)0858

   
 
   

  JRジパング倶楽部特別会員のご案内

 

  JRジパング倶楽部では、身体障がい者を対象とした特別会員制度を設けております。
▼会員特典
  JRの窓口で障害者手帳を提示して購入した乗車券が片道・ 往復・連続乗車のいずれかで201キロメートル以上の時 は、特急券等を2割〜3割引きで購入することができます。 (一部、ご利用になれない列車がありますので、窓口でご確認ください)
▼入会資格
  身体障害者手帳をお持ちの男性60歳・女性55歳以上の方
▼年会費
  1人 1,350円 (入会金はいりません)
▼割引除外期間
  ・4月27日〜5月6日
  ・8月11日〜8月20日
  ・12月28日〜1月6日
▼割引率
  新規会員

  【初回〜3回目→2割引】
  【4回目〜20回目→3割引】
  更新会員
  【初回から3割引】
▼ジパング手帳のお届けは、お申込から2〜3週間程度の時間が必要となりますので、予めご了承ください。
  尚、更新手続きは1ヶ月前から可能です。
  期限を過ぎますと、割引率が 新規会員扱いになりますので、 お早めに更新手続きをお願いし ます。
【申込・お問合せ先】
各地区の身体障害者福祉協会及び下記へ
  〒060-0002
  札幌市中央区北二条西七丁目道民活動センタービル4階
  一般社団法人北海道身体障害者福祉協会
  電 話 : 011(251)1551   FAX : 011(251)0858


  JRジパング倶楽部 特別会員(身体障がい者)と一般会員(健常者)の違い/PDF版はこちらから確認できます。

   
 
   

文芸

  短歌
 

室蘭市 池内 満里子(いけうち まりこ)
・ 長崎の灯籠(とうろう)流し呼んで見る
      還(かえ)らない日よ消えぬ哀しみ
・ こんなにも平和な夕暮れいいのかと
      災害の人に想いを馳(は)せる
・ 恋い焦(こ)がれ蛍(ほたる)の乱舞(らんぶ)暑き夜
      小さな灯(あかり)小さな命

室蘭市 渡部 忠雄(わたなべ ただお)
付けた綿(もめん)の袢纏(はんてん)手りで
      祭り鼓で等(ろうとう)踊る
                        鈴木作太郎(すずき さくたろう)
・ 共白髪(ともしらが)あなたまで長きし
      (すこ)やか丈(たけ)て生偲(しの)ぶ
                        百生 健人(ももせ けんと)
・ 百老(ひゃくころう)の流れの人生を
      (まさ)に転(しちてん)耐えた足跡(そくせき)
                        古川 正七(ふるかわ しょうしち)
[太字部分がお名前になっております]

  俳句
 

室蘭市 池内 満里子(いけうち まりこ)
・ 陸奥(みちのく)を影法師(かげぼうし)かな走り梅雨(つゆ)
・ いくたびも命の水を原爆忌(き)
・ 濁(にご)りなき過去とはいはず吾亦紅(われもこう)

豊浦町 斉藤 恵子(さいとう けいこ)
・ 度忘れの言葉出てこぬ日の盛り
・ 捨てきれぬ昭和ひろげて更衣(ころもがえ)
・ 門火(かどび)焚(た)き戦死の父を知らぬ子と

   
 

文芸に投稿される方へのお願い(編集部からのお願い)
1、投稿は、新聞発行月の前月25日までの受付といたします。
2、作品には、短歌、俳句、川柳の区分を明確に記入してください。
3、一般読者が読みにくい漢字には、必ずルビを付けていただきますよう、お願いいたします。
4、ご投稿の際には、お名前、ご住所の他に、電話番号またはファックス番号のご記入をお願いいたします。
  【宛先】
〒060―0002
札幌市中央区北2条西7丁目  道民活動センタービル4階
一般社団法人  北海道身体障害者福祉協会
FAX:011(251)0858