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北海道身体障害者新聞(第772号)

   
 平成30年度
北海道身体障害者福祉協会定時総会開催
    6月10日(日)道民活動センタービルにおいて、平成30年度定時総会が開催されました。
  当日は50団体中38団体が出席、書面評決は12団体でした。開会宣言の後、物故者への黙祷が行われました。
  冒頭、堂前文男(どうまえ ふみお)会長より会員の減少により財源確保が困難な中、平成29年度の業務が計画通り執行されたことと、札幌市で行われる全道身体障害者福祉大会への参加・協力等の趣旨の挨拶がありました。
  続いて、ご来賓の北海道保健福祉部福祉局障がい者保健福祉課、東 秀明あずま ひであき()課長より、総会開催にあたってのご祝辞をいただきました。
  今年度は議長として十勝地区身体障害者福祉協会の齋藤 徹(さいとう とおる)会長が選出され、資格審査報告・議事録署名人の専任に続いて、議事に入りました。
◆第1号議案・第2号議案
  事務局より、平成29年度事業報告と決算報告がなされました。
◆監査報告
  工藤監事より、事業報告と決算報告に関する業務の執行が適正に行われているとの報告があり、質疑応答を経て、第1号議案・第2号議案ともに承認されました。
◆第3号議案・第4号議案
  平成30年度事業計画と収支予算については、定款により報告事項であるため議決承認議案ではありませんが、事務局からの説明後、質疑応答がなされました。
◆第5号議案
  平成31年度からの「にっしんれん収益事業の団体助成金」について、提案通り承認されました。
◆その他(報告事項)
(1) 第63回日本身体障害者福祉大会ぐんま大会の開催について
(2) 日身連東北・北海道ブロック団体長等会議の開催について
(3) 第67回全道身体障害者福祉大会札幌大会の開催について
  また、次年度の全道大会は登別市で開催される予定であることの報告もありました。多岐に渡る活発な質疑応答・意見交換がなされ、閉会となりました。

   
 
   

  第63回日本身体障害者福祉大会ぐんま大会の開催

 

  日本身体障害者団体連合会・群馬県身体市障害者福祉団体連合会主催の「第63回日本身体障害者福祉大会ぐんま大会」が、6月13日と14日に群馬県高崎市にて開催されました。当協会からは泉常務理事が出席し、全国各地から約千七百人の参加がありました。主な内容は以下の通りです。
【一日目】
・日身連評議員会
・政策協議・基調講演「ユニバーサルデザイン2020行動計画がめざす共生社会と障害者団体の役割について」
・シンポジウム「地域社会における心のバリアフリーの理解啓発について」
・歓迎レセプション
【二日目】
・群馬県・高崎市PR、歓迎アトラクション
・大会式典(挨拶・表彰)
・議事(事業報告・事業計画・大会宣言・大会決議)
  次回大会開催地となる秋田県身体障害者福祉協会伊藤会長より挨拶があり、ぐんま大会は閉会となりました。

   
 
   
  盲ろう者通訳・介助員派遣事業の利用について
    みなさまのご家族やご近所に、視覚に障がいのある方で、耳の聞こえが悪くなってきている方、あるいは聴覚に障がいのある方で、目が見えなくなってきている方はいらっしゃいませんか。
  当協会では、在宅の視覚と聴覚に重複して障がいのある方(盲ろう者)に、コミュニケー ションや移動の支援を行う「通 訳・介助員派遣事業」を行って います。
  もし、身近に「盲ろう者」の方がおられましたら、この事業が通院や買い物などに利用できることをお伝えいただき、当協会にもご連絡をお願いいたしま す。
“利用料金は無料です”
  なお、事前に利用登録が必要となりますので、手続き等は、 下記へお問合せください。
【問合せ先】
  〒060-0002
  札幌市中央区北二条西七丁目道民活動センタービル4階
  北海道社会参加推進センター

  (一般社団法人北海道身体障害者福祉協会)
  電 話: 011(251)9302   FAX: 011(251)0858
   
 
   

  障がい者110番

 

  障がい者及び家族などからの悩み(法的手続き、人権等に関する相談)に対し、弁護士による無料法律相談を行っています。
  相談の対象
 道内全域(札幌市を除く)の 障がい者を対象としています。
  なお、札幌市内の方は、 【札幌あんしん相談(電話( 633 ) 1313)】の窓口の利用 をお願いします。
  受付時間
 平日(月?金)9時から 17 時 まで(電話または面接)
  時間外、土・日・祝日・年末 年始はファックス又は留守番電 話での受付となります。
  定例相談(弁護士相談)
  月1回(原則として第4週の火曜日)、定例相談として弁 護士による専門相談・助言を行 います。
  弁護士相談を希望される場合 は事前予約が必要で、その際、 相談概要のほか、住所、氏名、 連絡先などが必要となります。
  (相談の秘密は固く守ります。)
  主な相談
  ・法律に関する相談
  例え ば、身体・生命に関する 相談、財産に対する侵害、相続 関係、金融消費・契約関係、雇 用・勤務条件関係等
  ・人権擁護に関する相談
  例えば、職場・施設・隣人・ 知人・家族・親族との人権に関 するトラブル
  ・その他必要な相談
  受付・お問合せは
  障がい者110番直通番号
  電 話: 011(252)1233   FAX: 011(252)1235

   
 
   
  ◆ 盲ろう者通訳・介助員現任研修
    9月22日(土)開始・全7回申し込み締切…8月20日(月)
●日程・カリキュラム・申し込み方法等の詳細については、北海道身体障害者福祉協会HPをご覧ください。
  http : //www.hokusinkyo.or.jp
  【お問い合わせ先】
 北海道社会参加推進センター(一般社団法人北海道身体障害者福祉協会)
  電 話: 011(251)9302  FAX: 011(251)0858
   
 
   
 
 
   

  平成30年度 道新コスモス奨学金運営委員会の開催

    6月20日(水)道民活動センタービルにおいて、今年度の道新コスモス奨学金運営委員会が開催され、6名の委員が出席しました。
  最初に、平成29年度の決算報告と平成30年度の予算について、事務局より説明がありました。続いて、各校から提出された申請書類を元に奨学生の選考について審議が行われ、64名の奨学生が決定しました。なお、今年度より、国立・道立・札幌市立・私立を含めた全道の特別支援学校の高等部全55校を対象校として、広く推薦者を募ることとなりました。

   
 
   

  ともしび

    北海道新聞(夕刊)2005年(平成17年)8月22日号
  円空仏に心寄せて
  円空仏(えんくうぶつ)に出合ったのは、数年前のことだ。仏像が好きで、各地の石仏に会いにいった。長野県真田町(さなだまち)に近いショナラ峠の石神仏(せきしんぶつ)群を見ていた時、見知らぬ婦人から、異端の仏師のことを聞いた。飛騨では、現代の「円空彫(えんくうぼり)」を知り、購入した50センチの護法神を、寮生の守りとして「この実寮」の食堂に置いた。
  7月中旬、道立近代美術館の円空展を見た。おれは会場内を三回巡った。一回目は出展仏をつぶさに。円空の作仏は生涯十万体を超すという。仏像は円空の生の証しだった。一所不在に生き切った放浪僧の異常なエナジーはどこから来たものか。
  二回目で、見おぼえのある二つの仏像に引きつけられた。一体は故郷乙部町(おとべちょう)の本誓寺(ほんせいじ)に祭られている三十四観音。檀家総代を務める96歳の叔父に説明された観音だった。不思議な縁に、思わず手を合わせた。もう一体は上ノ国(かみのくに)観音堂の150センチ近い観音立像。会場では、袈裟(けさ)が掛けられていないので、見落として失礼をしたが、おれたちのご先祖たちにも、この慈愛のまなざしを向けてくれたかと思い、自然に頭がさがった。
  穏やかで包み込むような表情、りんとして威厳を感じさせる表情、すべてを見通すような表情、なにものも恐れぬ強い表情…と、多彩な円空仏には心洗われる。
  円空が道南沿岸に足跡を残す以前の室町時代、下野国(しもつけのくに)の小山(おやま)悪四郎隆政(あくしろう たかまさ)が江差周辺に落ち延びたという。のちの松前藩始祖 武田信広(たけだ のぶひろ)に謀殺(ぼうさつ)され、一族は尾山(おやま)集落をつくり漁業に従事したと伝えられる。小山氏に縁のあまつえいる者の末裔(まつえい)である、おれの血脈にも漁民が多い。円空仏に安全祈願をし、海難の死者を弔ったのだろう。三回目を見終わるころ、330年余を越えた仏像たちを一日も早く「原風景の故郷」に返してあげたいと思い、つい「長い間ご苦労さま」と言葉が出た。

  注 この記事は筆者の了承を得て、最終稿の2008年(平成20年)4月7日号まで不定期ですが掲載して行く予定です。

   
 
   

  JRジパング倶楽部特別会員のご案内

 

  JRジパング倶楽部では、身体障がい者を対象とした特別会員制度を設けております。
▼会員特典
  JRの窓口で障害者手帳を提示して購入した乗車券が片道・ 往復・連続乗車のいずれかで201キロメートル以上の時 は、特急券等を2割〜3割引きで購入することができます。 (一部、ご利用になれない列車がありますので、窓口でご確認ください)
▼入会資格
  身体障害者手帳をお持ちの男性60歳・女性55歳以上の方
▼年会費
  1人 1,350円 (入会金はいりません)
▼割引除外期間
  ・4月27日〜5月6日
  ・8月11日〜8月20日
  ・12月28日〜1月6日
▼割引率
  新規会員

  【初回〜3回目→2割引】
  【4回目〜20回目→3割引】
  更新会員
  【初回から3割引】
▼ジパング手帳のお届けは、お申込から2〜3週間程度の時間が必要となりますので、予めご了承ください。
  尚、更新手続きは1ヶ月前から可能です。
  期限を過ぎますと、割引率が 新規会員扱いになりますので、 お早めに更新手続きをお願いし ます。
【申込・お問合せ先】
各地区の身体障害者福祉協会及び下記へ
  〒060-0002
  札幌市中央区北二条西七丁目道民活動センタービル4階
  一般社団法人北海道身体障害者福祉協会
  電 話 : 011(251)1551   FAX : 011(251)0858


  JRジパング倶楽部 特別会員(身体障がい者)と一般会員(健常者)の違い/PDF版はこちらから確認できます。

   
 
   

  要約筆記者派遣事業について

 

 平成28年12月より北海道では要約筆記者の公的派遣事業がスタートしました。
  この事業は当協会で受託しています。
  利用登録等の手続きが必要となります。
  【問合せ先】
〒060―0002
札幌市中央区北2条西7丁目道民活動センタービル4階
  北海道社会参加推進センター(一般社団法人北海道身体障害者福祉協会)
  電 話: 011(251)9302  FAX: 011(251)0858

   
 
   

  ☆第67回全道身体障害者福祉大会札幌大会

 

  9月9日(日)9時30分〜12時00分
  定山渓ビューホテルにて
  ※弁護士による障がい者に関する法律相談を開設いたします。(無料)

   
 
   

文芸

  俳句
 

室蘭市 池内 満里子(いけうち まりこ)
・ フェリ就航港に夏を引き寄せる
・ 夏至の日や亡姉(あね)の好物葛饅頭(くずまんじゅう)

豊浦町 斉藤 恵子(さいとう けいこ)
・ つばくらめいきなり空を裏返す
・ 郭公(かっこう)や四方(よも)の風より拾ひけり
・ 年毎(としごと)に縮む身の丈(たけ)古浴衣

  短歌
 

遠軽町 辻  恵子(つじ けいこ)
・ 友寄れば茶飲み話に老い先の
      話し弾むもまとまりもなく
・ 「久しぶり」と言われて名前浮かびこず
      会釈で交わす買い物帰り
・ 本などを読みて知り得し生きる知恵
      うなずきながらも実行しがたし

室蘭市 池内 満里子(いけうち まりこ)
・ 草笛(くさぶえ)を吹きつつ登った山開き
      遠き日の事まだ唇に
・ 蜂(はち)のよに蜜(みつ)にたわむれ旅したい
      明日(あす)はいづこかときめき眠る

室蘭市 渡部 忠雄(わたなべ ただお)
・ 有名な佐藤錦(にしき)のサクランボ
      美味に感自満足す
                        佐藤 敏己(さとう としみ)
齢なる親の手を引き椅子(とういす)へ
      意は無沙汰(ぶさた)の行の宿
                        加藤 義孝(かとう よしたか)
[太字部分がお名前になっております]

  川柳
 

登別市 今  順子(こん じゅんこ)
・ 不便さが惚けから守る不思議かな
・ ハグをする手が回らない友二人

釧路市 芳賀 久子(はが ひさこ)
・ 青リンゴ可愛(かわい)いかたちかぐわしく
・ その瞳ロシアンブルー魅(み)せられる

   
 

文芸に投稿される方へのお願い(編集部からのお願い)
1、投稿は、新聞発行月の前月25日までの受付といたします。
2、作品には、短歌、俳句、川柳の区分を明確に記入してください。
3、一般読者が読みにくい漢字には、必ずルビを付けていただきますよう、お願いいたします。
4、ご投稿の際には、お名前、ご住所の他に、電話番号またはファックス番号のご記入をお願いいたします。
  【宛先】
〒060―0002
札幌市中央区北2条西7丁目  道民活動センタービル4階
一般社団法人  北海道身体障害者福祉協会
FAX:011(251)0858