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北身協通常総会を開催 新年度の事業計画・予算案などを審議・決定

 

社団法人北海道身体障害者福祉協会(赤坂勝会長・加盟団体51団体)は、5月14日 ( 金 ) 、札幌市内の道民活動センターで通常総会を開き、平成21年度事業報告及び収支決算報告並びに会計監査報告を承認するとともに、平成22年度事業計画案及び収支予算案等を審議し、提案どおり決定した。

概要は次のとおり。

   
 

議事に先立ち協会物故者に対し全員で黙祷を捧げた。次に開会に当たって赤坂会長から「国においては障がい者が参加した障がい者制度改革の検討が進んでいる。また、北海道においても障がい者条例が施行され、この4月から障がい者の権利擁護や暮らしやすい地域づくりが推進されることとなった。少しずつ共生社会に向けた環境が整いつつあると感じているが、今日は、年1回の通常総会であることから活発な意見を出していただきたい。」と挨拶があった。

次に来賓として出席された北海道保健福祉部福祉局障がい者保健福祉課坂本明彦(さかもとあきひこ)課長から自己紹介の後、「道においては、今年4月から北海道障がい者条例が施行され、障がいのある方々の権利擁護や暮らしやすい地域づくりの推進を図ることとなった。また、第2期北海道障がい福祉計画に基づき施設等から地域への移行や就労支援、社会参加の促進等に向け、障がいのある方々が自立した生活を営むことができるよう様々な取組みを推進している。今後とも円滑な推進が図られるよう努めてまいりたいと考えているので、引き続き、ご理解とご協力を賜りたい。」と祝辞があった。続いて日身連北海道・東北収益事業所鈴木諭(すずきさとし)所長から「収益事業は、昔のように配分ができないという厳しい状況が続いている。一生懸命頑張って少しでも皆様に還元できるよう努めてまいりたいので、引き続き、地域住民の方々へのPRなど収益事業の売上げに協力をいただきたい。」と挨拶があった。その後、議長団として上川支庁地区身体障害者福祉協会小林忠義(こばやしただよし)会長と、紋別市身体障害者福祉協会斉藤真規雄(さいとうまきお)会長が選任され、また、議事録署名人とし十勝地区身体障害者福祉協会大橋貞一(おおはしていいち)氏、千歳身体障害者福祉協会伊東ミツ子(いとうみつこ)氏が指名された。議案等が次第に沿って審議され、その結果、提案された平成21年度事業報告、決算報告、監査報告、平成22年度事業計画案、収支予算案などについては、提案どおり承認・決定された。

   
平成二十二年度事業計画案
   
  ■重点的に取り組む事項
 

一 加盟団体活性化のための事業支援の拡充

二 情報発信の充実(ホームページの刷新)

三 公益法人改革への対応検討

   
  ■事業の概要
 

一 協会の適切な運営

@総会 5月14日 ( 金 )

A理事会 5月13日 ( 木 )  三月中旬ほか

B監事会 年3回程度

C全道大会推進委員会

・7月上旬(予定)

・11月下旬(予定)

D組織検討委員会

・年3回程度

E加盟団体事務担当者会議

・6月10日 ( 木 )

二 第59回全道身体障害者

福祉大会帯広大会の開催

@主催 北身協・帯広身障協会

A共催 帯広市・帯広市社協

B日時 10月16日?17日

C会場 帯広市民文化ホール

D参加者 1000人(予定)

E内容 要望事項の協議、大会宣言、大会決議、会長表彰、知事表彰

三 組織強化活動

@組織検討委員会を開催し、今後の協会のあり方(特に新公益法人制度への対応)について検討協議

A加盟団体事務担当者会議の開催(再掲)

四 自主財源の確保

五 啓発・広報と組織活動

@機関紙(身障新聞)の発行

Aホームページの充実

六 他組織との相互協力・連携

七 要約筆記奉仕員研究会議並びに要約筆記技術研修事業の実施

八 情報通信技術講習会等事業の実施九 身体障がい者雇用促進・社会参加促進事業(拡充) 働ける障がい者の雇用を促進し又は社会参加を促進するために加盟団体又は個人が行う事業等に対して助成する。

(一)対象事業例

@雇用促進を目的とした研修会、研究集会等

Aハローワーク(職業安定所)との協議会、情報交換等

B企業等訪問活動

C就業のための相談活動

D健康管理、健康増進のための研修会等

Eスポーツ、運動、レクリエーションの活動又は講習会等

Fスポーツ、運動に必要な器具の購入

G全道規模の福祉大会及びスポーツ大会への参加支援

H日本身体障害者福祉大会への参加支援

I福祉機器、自助具の開発

(二)予定数 30団体程度

(三)予算額 90万円

十 小規模作業所緊急支援事業の実施

十一 北海道障害者社会参加推進センターの運営

(一)北海道障害者社会参加推進協議会の設置

(二)委託事業の実施

@障がい者110番運営事業

A生活訓練事業

B要約筆記奉仕員養成事業

Cガイドヘルパーネットワーク事業

D身体障害者・知的障害者相談員専門研修事業

E盲ろう者通訳・介助員派遣事業

十二 奨学金事業の推進

十三 福祉機器の開発・研究・普及等援助基金の運営

基金を閉鎖し、残原資をろうあ者奨学金・明星奨学金へ繰入れ

十四 スポーツ大会への参加( ( 財 ) 北海道障害者スポーツ振興協会ほか主催)

   

一般会計収支予算案

 

一 収入の部(単位 千円)

会費収入 2,806

道補助金(※) 16,858

委託費収入 10,730

事業配分金 1,100

広告料 532

雑収入 81

他会計繰入金 300

当期収入合計 32,407

前期繰越収支差額 846

収入合計 33,253

二 支出の部(単位千円)

事務費 8,519

会議費 850

センター運営事業 6,674

事業費 8,044

委託事業費 8,966

予備費 200

支出合計 33,253

※小規模作業所緊急支援事業補助金220万円を含む。

   
その他報告事項等
 

@「第59回全道身体障害者福祉大会帯広大会」(10月16日・17日開催)及び「第60回全道身体障害者福祉大会(千歳市)」(平成23年度の開催地)について事務局から説明。

A新公益法人制度への対応について事務局から説明。

Bその他、士別協会から会費の手帳交付者の取扱いの要望、宗谷支庁地区協会から名称変更の質疑があった。

   
 
 
日身連会長表彰を受賞
 

本年5月18日、第55回日本身体障害者福祉大会おおさか大会において、日身連会長表彰が行われ、北海道から社団法人旭川身体障害者福祉協会顧問の荒川繁雄さん(75歳)が受賞した。これまでの功績に深く敬意を表しますとともに、今後においてもお元気にご活躍されることをお祈り申し上げます。

(荒川繁雄さんの経歴)

荒川繁雄さんは、昭和50年から社団法人旭川身体障害者福祉協会の理事となり、平成8年から同協会会長に就任。平成21年に会長を退任し、現在は同協会の顧問に就任している。

この間、平成9年から平成21年までの12年間、社団法人北海道身体障害者福祉協会の理事として北身協の運営に尽力し、また平成21年まで同会の副会長の要職も務めていた。

各奨学金奨学生を決定

北身協が管理・運営している「道新コスモス奨学金」、「北海道明星奨学金」及び「北海道ろうあ者奨学金」の運営委員会が、6月3日 ( 木 ) 、道民活動センタービル会議室で開催された。運営委員会では、道内の高等養護学校、高等支援学校、高等盲学校、高等ろう学校などから提出された申請内容を審査した結果、道新コスモス奨学金奨学生47人、明星奨学金奨学生8人、ろうあ者奨学金奨学生8人を、それぞれ選考・決定した。今後、これら奨学生には月5000円の奨学金が年2回に分けて支給されるが、自立への意欲を持って生活し、学業に励んでください。

 
 
お知らせ(パソコン貸与事業)
 

北身協の平成22年度の事業である「パソコン貸与事業」についてお知らせします。
貸与希望者は、次の事項を十分理解の上、直接、北身協に申込みください。
1 対象者
身体障害者手帳の交付を受けている方又は福祉関係団体です。
2 事業の内容
(1)現在、6台貸与可能ですが、郵便等による託送による方法で申込者に貸与します。
(2)セッティング等は申込者において行うこと。(この際、パソコンボランティア派遣事業の利用が可能です。)
(3)貸与期間中の管理義務は申込者にあるので、注意して大切に使用すること。
(4)貸与期間は、原則、6ヶ月以内です。
3 費用負担
(1) 貸与パソコンの利用は無料です。また、貸出し時の託送費用は北身協が負担します。
(2)利用期間中の消耗品、トラブル修復に係る費用及び返却にかかる費用は、申込者の負担となります。
4 申込先
社団法人北海道身体障害者福祉協会
住所060_0002 札幌市中央区北2条西7丁目
道民活動センター(かでる2・7)4階
電話011−251−1551 ファックス011−251−0858
E_mail info@hokusinkyo.or.jp

 
お知らせ(IT活用等による在宅就業支援事業研修生募集)
 

北海道では、ひとり親や障がいのある方の経済的な自立を目的として、ITを活

用した在宅就業希望者を対象に「IT活用等による在宅就業支援事業」を実施しま

す。事業の実施期間は平成22年度から平成23年度までの、全3期・300人の研修生

を募集します。

なお、応募要件、募集定員、募集期間などは次のとおりです。

1 応募要件(以下の全ての要件を満たす方)

(1) ひとり親であること、もしくは障がい者であること。

(2) e−ラーニングを中心とした訓練に積極的に取組むことができること。

(3) 訓練中に行われる集合研修に参加できること。

(4) 事業の趣旨をよく理解し、研修やOJTに意欲を持って取組めること。

2 募集定員、募集期間、訓練開始の時期(3期に分けて募集)

区分

募集定員

募集期間

訓練開始

第1期

90名

6月7日 ( 月 ) 〜6月24日 ( 木 )

8月から

第2期

105名

6月7日 ( 月 ) 〜6月23日 ( 月 )

10月から

第3期

105名

6月7日 ( 月 ) 〜6月23日 ( 月 )

12月から

3 訓練コース(パソコン操作の経験と訓練時間により3つのコースから選べます。)

コース

コースの内容

Aコース

パソコン操作やタイピング、文書の打ち込みなどの経験のある方が

対象です。1日3時間程度(月54時間)の基礎訓練、月28時間以上

の応用訓練を経て技術を修得します。

Bコース

Aコースほどのパソコン操作の経験はない方が対象です。1日3時

間程度(月54時間)の基礎訓練、月28時間以上の応用訓練を経て技

術を修得します。

Cコース

訓練のための時間を多く取れない方が対象です。1日1.5時間程度

(月36時間)の基礎訓練、月16時間以上の応用訓練を経て技術を修

得します。

4 事業内容に関する問合せ

北海道在宅就業支援センターe−HOTプロジェクト

フリーダイヤル0120−977−887

詳しくは⇒ URL : http://www.e_hot.jp/

 
 
文芸
  短 歌
 

由仁町 中嶋つぎ子

草つゆの靴ひも濡らし行く径の
子らさわがしく走り去り行く
乳ほしと泣けば泣くほど声高し
母親に抱かれて乳のむ曾孫は

   
 

伊達市 吉川次子

病み臥せる母訪いみれば厨辺の
亀の子たわし乾きておれり
手術着に着替えてゆきし娘の温み
のこる肌着に面うずめ待つ
病みおれば言葉にあらず心よと
そんな思いのよぎりてえ聞きぬ

   
  釧路町 大道恵美子
ひざし浴び咲くタンポポも
春の嵐になべて閉ざせり
足をひき病院向ふ坂道を
老健バスは追い越しゆけり
高級な靴に鞄持ち学生ら
卒業記念の海外旅行
   
  俳 句
  恵庭市 西島明
潮待ちの舟の櫓臍や風光る
病む妻の黙のほぐれし花日和
守歌や落花日和の車椅子
   
  川 柳
  北広島市 本多司
同床異夢三行半を鳩が切る
維持席と賭博で絡む土俵外
天下り金も出る出る二次仕分け
   
  芦別市 戸原寿夫
仏壇のなかにも及ぶ黄砂かな
噂あり心残りの森を去る
新学期光る制帽金釦
ひとりなる夜はよく包ふ沈丁花
春の日や見上げて入る寺の門
恋猫の声のか細き雨夜かな
山鳩のこゑのふくらみ春隣
朝市の釣銭落す春の雨
花ざかり命残りふと数え
   

受賞者からのお便り

 

平成21年度の年間優秀作品に選ばれた方々から喜びのお便りが届いていますので紹介します。

  ■短歌(釧路町 大道恵美子さん)
  この度は有り難うございました。大変嬉しく心よりお礼申し上げます。若くして大世帯の釧路に嫁ぎ、年中無休で懸命に働きました。朝は五時起きで、皆に朝食をつくり、掃除もそこそこに店に来て、また掃除、薪割り、煙突掃除と、目の廻る様な感じでした。昔の北海道の人達の苦労は大変だったのだ、と思い知りました。主人の両親や祖母の入・退院のたびに夜も病院へ泊り込みの看護でした。幾度もの入退院をくり返す祖母や姑らを看取り、四十九日を済ませた後、私は倒れてしまいました。
すぐ入院、手術となりましたが、「神様が与えてくださった休養と」云ふ叔母もいましたが、回復後、気をつけ、いろいろと努力をしてたら心筋梗塞になり、一時は命危ぶまれました。それ以後は余り無理できず、生きている証しと、趣味の一つにと短歌を始めました。(紙面の都合で一部省略します。)
礼状と思いつつ書いているうちに、外は朝より冷たい雨、つい手がすべってしまい長くなってしまいました。取り急ぎ御礼申し上げます。
   
  ■俳句(恵庭市 西島明さん)
  この度、私の俳句が優秀賞に決まったと言う朗報と記念品を頂戴し、感激と同時に身に過ぎる光栄と感謝しております。
入会している町内会の老人クラブで奨められて、初めて俳句を作り毎月細々と継続して7年目になりましたが、さっぱり進歩しない俳句を、毎月身障新聞に掲載していただき本当に有り難く感謝申し上げます。
平成20年度に続いて優秀賞を頂いたことを今後の励みにして俳句作りを続けますのでよろしくお願い申し上げお礼の言葉と致します。
   
  ■川柳(北広島市 本多司さん)
  この度、私のような者に優秀賞、記念品を頂き、心より厚く御礼申し上げます。私も緑内障を患い視野が狭く日常の生活にも不自由な毎日ですが、ハンディに負けず生涯学習として川柳を通して今後とも頑張っていく所存です。受賞に際し簡単粗辞ですが御礼方々一報まで。
   

トラブルなどの悩みごと「障がい者110番」へ

 

電話 011―252―1233

FAX 011―252―1235